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iemiru コラム vol.428

寝室の暖房はこだわったほうがいい?快適な眠りを妨げない設備とは

寒い冬でも快適な睡眠を促すために、最も大切なポイントは温度と湿度です。特に寝室の温度は眠りの質に大きな影響を及ぼします。しかし、寒さが厳しくなると暖房をつけてもなかなか暖まらなかったり、暖まっても乾燥して寝苦しく感じることもありますよね。 最適な温度と湿度を保つには、暖房器具の選び方と使い方がポイントです。今回は、寝室における正しい暖房器具の選び方のポイントについてご紹介します。

寝室の暖房設備は重要?

寝室の温度と湿度を調整するには暖房器具が必需品。また、暖房器具の種類や気候の変動によって加湿・除湿が必要です。快適な睡眠環境をつくる温度と湿度とは、どのくらいを目安にしたらよいのでしょうか?

快適性が睡眠の質に関わる

日本睡眠化学研究所によると、人が快適と感じる寝室の温度は、夏で25~26℃、冬は22~23℃と言われ、湿度は50~60%が理想です。 しかし、温度に関しては、布団の中が暖かければ室温が少々低くても快適さを保てます。体が直に暖かさを感じる布団の中の温度は約33℃前後、湿度は50%前後と言われています。 これらの温度や湿度を下回る時、人の体は寒気や不快感を感じて、目が覚めてしまい眠りが浅くなる可能性があります。

寝苦しさが大きなストレスに

寒さが影響して睡眠不足になると、昼間の集中力低下や体の不調を引き起こします。また、ホルモンの分泌がうまくいかず自律神経が乱れることで、風邪を引いたり怒りっぽくなったりもします。 寝室の温度環境が悪いだけで、体には数多くの負担がかかってしまうのです。快適な睡眠のためには、安全な暖房器具を使って快適な温度・湿度に保つ必要があります。

寝室の暖房設備を選ぶポイント

寝室の暖房器具を選ぶポイントは主に3つあります。音が静かであること、乾燥しにくいこと、さらにタイマー機能が付いているものがおすすめです。

静音性

最も重要なポイントは「音」です。寝ている時は小さな機械音でも気になってしまうもの。特に温風が出るエアコンや温風ヒーターなどの暖房器具は、よく耳を傾けてみると「ブーン」「ボー」という音を発します。これらは、モーターが回る音や風向きを変えるルーバーが動く音、温まった器具の一部が膨張・収縮することで音が鳴ります。 対して、音が静かな暖房器具の代表格は、温風が出ないオイルヒーターやハロゲンヒーターです。または暖房器具に「静音設計」と掲載してあるものがよいでしょう。

乾燥

暖房器具を使うと空気が乾燥しやすくなります。特に、温風で部屋を暖めるエアコンやファンヒーターは乾燥しやすい暖房器具です。 温風によって乾燥しやすい原因は2つあります。ひとつは、空気が暖まることで空気中の水分量の割合が低下するため。空気中の水分は、温度が高いほど蓄えられる量が多くなります。 そのため、寒い部屋が暖まると保持できる水分量が増えるため、相対的に水分量の割合が減り、湿度が低下することになります。湿度の割合(%)が低下すると、体から水分が抜けやすくなるため「乾燥している」と感じてしまうのです。 もうひとつの原因は、温風が肌に直接当たることで乾燥してしまうこと。特に唇や目の周りなどの肌が薄くところは、暖房器具の温風によって肌表面の水分が蒸発しやすくなり、どんどん肌の乾燥を招きます。また、肌表面だけでなく鼻の奥や喉の中の粘膜が乾燥すると、病原体が体内に入り込みやすくなり、病気にもかかりやすくなります。 暖房器具で部屋の乾燥を防ぐには、加湿器を併用したり濡れたタオルを干したりして対策をするとよいでしょう。

タイマー機能

寝室の暖房は「部屋が暖まったらいつ消すか」が悩みどころです。就寝中にずっと暖房を付けていると、部屋が暖まりすぎたり、空気が乾燥して不快に感じることがあります。また、早朝に冷え込む地域であれば、起床前にだけ部屋が暖まっていると快適に感じられますよね。このような場合には、暖房のタイマー機能を使えば、適切にON/OFFを行えます。 寝静まった後に暖房を消したい時は、就寝してから1時間後くらいにOFFタイマーをセットします。オイルヒーターや電気毛布であれば、消した後もぬくもりが持続するため、就寝するタイミングで消してもよいでしょう。朝目覚める時に部屋を暖めておきたい場合は、起床30分前くらいにONタイマーをセットしておきます。 また、タイマー機能は電気代の節約にもなります。特にオイルヒーターやハロゲンヒーターは電気代が高いため、うまくタイマー機能を使って省エネを意識したい暖房器具です。

寝室に最適な暖房器具は?

これら3つのポイントを踏まえた上で寝室におすすめしたい暖房器具をまとめました。

石油ストーブ

石油ストーブは灯油を燃料に可動する暖房器具です。筒の中で気化した灯油が燃焼することで熱エネルギーを発生させています。燃焼する時のふく射熱と、温められた空気が上昇して起きる自然対流によって効率的に部屋を暖めてくれます。 寝室の暖房に向いているポイントは3つあります。 ● 静音性が高い
ファンが付いていないため機械音や風の音がしません。 ● 乾燥しにくい
灯油を燃焼する際に水蒸気を発生させるため、自然と加湿してくれます。 ● 場所を選ばない
電気を使わないため場所を選ばす設置することができます。部屋全体を暖めるのは苦手ですが、足元やベッド近くなど適切な場所に置くことができます。 ただし、エアコンやヒーターのように温度調節やパワーの調整はできません。「ちょっとだけ暖めたい」「素早く暖めたい」といった場合には、威力を発揮しにくい暖房器具です。また、定期的に給油する必要があり手間に感じることがあります。

エアコン

エアコンは広い部屋をスピーディに暖めることが可能な暖房器具。できるだけ早く暖めたい時は”パワー運転”を利用して素早く暖めることができます。温風の強弱や温度調節が可能なので、快適な温度を保ちやすいことも魅力。最近では、人感センサーを搭載しているエアコンもあり、自動でエコ運転をしてくれたり、人に風が当たらないように調整してくれるので、就寝時の長時間運転も安心です。 一方で、エアコンの温風は空気を乾燥しやすいため、寒さが厳しい季節には加湿の必要があります。また、温度や風向きを変える時の機械音が気になって寝つきにくくなってしまうこともあります。

ファンヒーター

ファンヒーターは、電気ヒーターや灯油などの燃料を使って発生した熱エネルギーを、送風ファンで温風に変えて部屋を温める暖房器具です。 使い方はエアコンに似ていて、温度調節やパワー調整もできます。エアコンほどの威力は持ち合わせていませんが、温風が循環することで部屋全体を暖めてくれます。本体はコンパクトで熱くならず、コンセントさえあれば気軽に移動できることがメリットです。 電気ファンヒーターはエアコン同様に乾燥しやすいのですが、石油ファンヒーターであれば水分が発生するため乾燥しにくい性質があります。

最適な暖房設備で寝室を快適にしよう!

暖房器具にはそれぞれメリット・デメリットがあるため、寝室の広さやライフスタイルによって選ぶことをおすすめします。

温度と湿度を細かく管理!

快適な寝室を維持するためには、温度と湿度を一定に保つことが大切です。エアコンやファンヒーターは人に直接風が当たらないようにしながら、風向きを自動変更して空気を循環しやすくするとよいでしょう。 石油ストーブやハロゲンヒーターなどは正面側が熱くなる特徴があります。首振り機能でまんべんなく暖められるように調整すると、快適さを保ちやすくなります。 また、寝室には湿度計と温度計を置いておくと便利です。湿度の変化には気づきにくいため、こまめにチェックして湿度を調整しましょう。

状況に応じて使い分けることも大切

「寝る前に素早く寝室を暖めたい」「夜中も快適な温度を保ちたい」など、タイミングや状況で暖房器具を使い分けてみましょう。 素早く寝室を暖めるにはエアコンがおすすめ。また、寝具が温まっていると温度が低くても快適に感じる効果があるため、電気毛布や湯たんぽを併用すると素早く体を温めることができます。 一晩中、快適な空間を保つためには温風系の暖房からふく射熱で暖める暖房器具に切り替えると良いでしょう。空気が乾燥しにくい石油ストーブやオイルヒーターのほうが快適さを持続できます。寝室に使う暖房器具は、体に負担が少ない使い方を心掛けましょう。

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