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iemiru コラム vol.484

コートハウスのメリットとデメリットとは?明るく開放的な庭を手に入れよう!

コートハウスで庭を囲んだ快適生活を

雑誌などでよく特集されるコートハウス。特に、広い土地を確保できない都心部において、人目を気にせず開放的に過ごせる庭は、多くの人の憧れです。 コートハウスなら近隣の視線を気にせずに庭や光、風を存分に味わうことができます。そこで今回は、魅力的な工法である「コートハウス」についてお届けしていきます。

コートハウスとは

そもそもコートハウスとは、建物や塀で囲われている中庭を持った住宅のことをいいます。コートハウスは、外から遮断されたプライベートな中庭を中心に、光や風通しの良い生活空間を手に入れることができるのが特徴です。 この工法は、ヨーロッパの都市部で発達したもので、特に都心部などの建物が密集している住宅地において、人目を気にせずに開放的な空間を得られるとして高い人気があります。

コートハウスの種類

では、コートハウスは具体的にどのようなものなのでしょうか?ここでは、コートハウスの形状の種類についてご紹介していきます。

L字型

住宅部分がL字型のコートハウスです。他の形に比べて、もっとも間取りを柔軟にプランニングできるのが特徴です。また、一般的に、住宅は角が増えるほどコストも高くなるというデメリットがあります。そのため、角の少ないL字型は、コートハウスの中では一番コストを下げやすい形と言えるでしょう。

コの字型

住宅部分がコの字型のコートハウスは、L字型とロの字型の中間となる3面で庭を囲むタイプです。そのため、L字型よりもプライバシー性が高くなるのが特徴です。また、中庭を南側に向けることで、非常に明るい室内を手に入れることが可能となります。 その一方で、コの字型はL字型よりも建物の角が多くなるため、コストも高くなりがちです。

ロの字型

住宅部分がロの字型のコートハウスは、3つの種類の中で一番プライバシー性が高くなります。人目を全く気にせず、カーテンを閉める必要もないので、自由に明るい室内を楽しんだり、外とのつながりを感じることができます。 また、ガラス張りにすれば、どの部屋を見渡すこともできるので、家族の存在をいつも近くに感じられます。さらに、回廊となるので、家を広く感じるだけでなく、庭をショートカットしてどの部屋にもさっと移動することが可能です。 ただし、3種類の中では一番コストがかさむ形状である点は、大きなデメリットと言えるでしょう。

コートハウス5つのメリット

では、ここからはコートハウスのメリットをご紹介していきます。

メリット1:人目を気にせず楽しめる中庭がある

なんといってもコートハウスの一番の魅力は、その中庭にあります。どの部屋も中庭に面しているため、いつでもお気に入りの庭を眺めることが出来るのです。もちろん、壁に囲まれているので、カーテンを締め切る必要もありません。 BBQをしたり、プールで子供達を遊ばせたり、ガーデニングをしたり、ハンモックで読書をしたりと、思うがままの時間を過ごすことが出来ます。

メリット2:どの部屋も明るく開放的になる

全ての部屋が中庭に面しているコートハウスは、どの部屋にも十分な採光をとることが出来るので、非常に明るい部屋になります。また、部屋の延長線上に中庭が続いているので、広く感じることが出来る点も大きなメリットと言えるでしょう。 いつでも、外の空間を感じながら過ごせる部屋は、一般住宅では考えられないほどの開放感を味わうことが出来ます。

メリット3:風通しがよく夏は涼しく過ごせる

窓を少し開けるだけで、心地よい風通しを得ることが出来る点もメリットの1つです。夏は非常に涼しく過ごすことが出来るでしょう。 また、風通しの良い家は、家の結露も少なくなります。そのため、カビなどの繁殖を招く湿気を溜め込むことがないので、家が傷みにくいです。他にも、洗濯物が早く乾く点や、冷房をあまり使わずに済むので、電気代が節約できるといった利点もあります。

メリット4:防犯面でも安心

コートハウスは、どの形の場合も家の外壁で外から完全に遮断された作りになっています。中庭に面した部屋側の窓を大きくとるため、外側の窓はあまり大きく作る必要がありません。 そのため、玄関の鍵をかけたら外とは完全に遮断されるので、防犯面でも安心です。家の中を覗かれることもほとんど出来ないので、不審者も侵入しづらい家となるでしょう。

メリット5:隣に家が経っても影響を受けづらい

通常であれば、どんなに日当たりの良い家に住んでいたとしても、隣に家が建ったり、大きなマンションが出来ることで一気に採光が取れなくなることがあります。また、お隣さんの目線も気になる点です。 しかし、外壁で外から遮断されているコートハウスなら、隣に家が建築されても、日当たりも人目も全く気にする必要がありません。これは大きなメリットと言えるでしょう。

コートハウス5つのデメリット

多くの魅力があるコートハウスですが、同時にデメリットが多いのも現実です。ここでは、そんなデメリットを5つご紹介します。

デメリット1:建築コストが高い

一番のデメリットは、やはり建築コストが高いことです。その理由はいくつかあります。まずは、住宅の形がコの字やロの字のように凸凹が多いと、その分建築資材が増えるため、コストがかかります。 また、中庭部分に大きな窓を使う場合もその分のコストが上がってしまいます。さらに、中庭の水はけを確保するために、通常よりも太い配管を設置する必要もあるでしょう。このように、一般住宅に比べて、価格面で負担が大きい点はコートハウスのデメリットと言えます。

デメリット2:建築士によって出来に差が出る

コートハウスは、普通の住宅よりも、建築する際十分に採光をとるための設計や、特殊な形の建物の構造的計算の知識や経験などが必要になります。 一般的に住宅は、基礎や耐力壁と呼ばれる壁の量によって、耐震性が決まります。 しかし、コートハウスの場合、中庭に面した窓の多くはガラス戸となり、通常の住宅よりも耐力壁を多くとることが出来ないため、しっかり耐震性に配慮して建築する必要があります。 また、敷地が狭い場合、中庭も狭くなってしまうと、設計次第で暗い庭になってしまい、コートハウスのメリットを得ることが出来ないことさえあるのです。そのため、建築士は、もっとも慎重に選んでいくべきです。

デメリット3:水はけに注意が必要

コートハウスの中庭は、十分水はけに配慮しないと、集中豪雨や台風が発生した時にあっという間に冠水してしまうおそれがあります。プールのようになると、中庭に面した部屋全てに水が流れ込んでしまう事にもなりかねません。 排水管を太くするなど、しっかりと対策を立てることが大切です。

デメリット4:メンテナンスが大変

メンテナンスが大変という点もデメリットの1つです。まず、上記に挙げた排水管ですが、こまめに枯葉やごみの掃除をしないと詰まって、水が流れない原因になってしまいます。掃除せずに放置しておくと、業者に依頼する事になり、またコストがかさむことになるでしょう。 また、中庭に面した大きな窓ガラスの汚れも、定期的に綺麗にする必要があります。

デメリット5:居住部分が少なくなる

コートハウスは、中庭に面積を使うため、その分広い土地でないと居住部分が少なくなってしまいます。逆に、十分な居住スペースを得るために中庭を小さくすると、十分な採光が取れないこともあり得るでしょう。 そのため、提案力のある建築士に依頼する必要があります。

コートハウスに関するQ&A

最後に、コートハウスにまつわる疑問にお答えしていきましょう。

コートハウス建築実績のある建築士の探し方は?

建築士の探し方としては、主に以下の3つの方法があります。 ● インターネット上の建築家を紹介するサイトを利用する
● 友人や知人に紹介してもらう
● 雑誌や書籍から探す
インターネットで検索する場合には、「コートハウス 建築士」などで検索すると、コートハウスの実績のある建築士を探すことができるでしょう。また、友人・知人の中にコートハウスを建てた事がある人がいれば、口コミなどを聞いてから建築士を紹介してもらうという方法もあります。

コートハウスにおすすめの間取りは?

コートハウスの間取りは、やはり直接中庭に出られる1階に、日中長い時間を過ごすリビングや書斎、子供部屋などを配置するのが最適です。特に、コの字型のコートハウスの場合には、玄関からの導線を考えて配置する必要があります。 ただ、どの部屋も明るい採光がとれるはずですので、基本的には間取りの配置は自由度が高いと言えます。二世帯住宅などの場合には、中庭を隔てて生活空間を適度に分けるような間取りもおすすめです。

コートハウスで自分だけの世界を手に入れよう!

コートハウスは、広い土地を確保しにくい日本の住宅において、家族だけのプライベート空間を手に入れるために非常に適した工法と言えそうですね。なんといっても、明るい部屋に、人目を気にせずリラックスできる庭が手に入るのは最高の贅沢でしょう。 メリットも多いコートハウスですが、同時に注意点やデメリットにも考慮することが必要です。デメリットを克服する上でもっとも大切になるのが、建築士の選び方と言えます。せっかくの夢のマイホームなので、後悔しないよう慎重に選び、しっかりとした設計をしてもらいましょう。 家族と自分だけの中庭を囲んで、最高に楽しい日々が送れると良いですね!

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