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iemiru コラム vol.129

家づくりに和室って必要!?知られざる和室の利便性とは?

伝統的な日本の部屋造りである和室。床面に敷き詰められた「畳」や、部屋を仕切る「襖」「障子」によって作られ、心地の良い癒しの空間として親しまれてきました。 現代では洋室の中心の住宅環境に合わせた和洋折衷の和室が増えるなど、和室の良さを生かした家づくりも盛んになっています。 今回は和室ついて解説していきますので、これから新築・リフォーム・引越しをお考えの方は、心身ともに癒される和室空間を取り入れてみてはいかがでしょうか!

和室とは?

伝統的な日本風の部屋のことで、畳を敷いてある部屋のこと

「和室」とは、鎌倉~室町時代から造られてきた日本の伝統的な部屋のこと。素足でも気持ちの良い「畳」が敷き詰められ、陽の光を柔らかく取り入れる「障子」や「襖」に囲まれているのが特徴です。 和室は主に格式の高い「真」、格式と居心地の良さ合わせもつ「行」、ユニークで自由な「草」という3つのタイプに分けられます。 なかでも現在の日本の住宅に取り入れやすいのは「草」のタイプで、もともとは茶室など主人の趣向が現れた遊び心のある部屋として使われていました。 リビングとつながった小上がりスペースや、客間やちょっとした作業ができる和洋折衷なスペースとして設けることが人気です。

和室のメリットとデメリットとは?

汎用性が洋室の比ではない

・こたつを置けば居間に、布団を敷けば寝室になる 現在の住宅環境のなかで和室を設ける一番のメリットは、自由自在に使える汎用性です。床が柔らかいのでそのまま昼寝をしたり、こたつを置いて居間として使ったり、布団を敷いて寝室として使ったりすることができます。 洗濯物をたたむなどのちょっとした作業スペースにもなりますし、親戚や友人が来た時は来客スペースとしてそのまま宿泊もできるなど、様々な用途で活躍してくれます。 とくに土地が狭い日本において、自在に使える和室は生活に寄り添った部屋として重宝されてきました。現在の住宅事情においても、和室が一部屋あれば何かと安心です。

湿度調整に優れている

・高温多湿な日本にとって、湿度調整してくれる畳は環境に適している 和室の主役である畳は、藁(わら)と藺草(いぐさ)でできており、とても吸湿性に優れた素材です。湿度が高いときに吸湿してくれるだけでなく、湿度が低いときには放湿する特徴をもっているので、調湿性に優れた素材といえます。 ちなみに、畳一畳分で約500ml分もの水分を吸湿できるので、6畳一間であれば約3Lもの水分を吸湿できることに。じめじめした梅雨の時期でもしっかりと室内を調質してくれます。 また和室の代表的なつくりである「砂壁」も、畳と同様に吸湿性に優れています。高温多湿である日本において、最も快適に過ごせるのが和室といえるでしょう。 さらに畳には、優れた消臭・吸臭能力があり、藺草の持つ大量の小さな穴が空気中の二酸化炭素やホルムアルデヒドなどの有害物質を吸着。和室自体が天然の空気清浄機として、快適な空間をつくってくれます。

リラックス効果

・藺草(いぐさ)の心地の良い香りは、心を落ち着かせてくれる よく「畳のにおいが好き」という方がいらっしゃいますが、実は科学的にも畳のにおいにリラックス効果があると証明されています。 畳表に使われる藺草は、もともと薬草として日本に伝わり、病気の治療などにも使われてきました。藺草に含まれるフィトンチッドという成分には殺菌や防腐効果があり、森林浴のように呼吸を整えて精神を安定させるリラックス効果があるとされています。 またバニラ(バニラエッセンス)に含まれるバニリンという成分も含まれており、ストレスを軽減する効果も。ほかにもα-シペロンという鎮静作用や不眠症に良いとされる成分などが含まれているので、総合的に心を癒す効果が高いといえます。 さらに畳には抗菌作用があるので、水虫やO-157などの原因菌の繁殖をおさえ、人への感染をある程度防御。気持ち良く寝転がることができます。

管理が大変

良いこと尽くしな和室ですが、管理の大変さはデメリットです。以下に詳しく解説していきますので、しっかりとデメリットも理解し、より良く和室を活用していきましょう。 ・畳は傷が付きやすく、カビやダニの温床になりやすい 畳表に使われる藺草はとてもデリケートな素材です。繊細な繊維は傷がつきやすく、同じに箇所に負担がかかり続けると傷んで目立ってしまいます。部屋のなかで座る場所やテーブルを置く場所はある程度決まってくるので、注意してみてください。 また細かな繊維の隙間がたくさんあることで、人の皮膚からでるフケなどが溜まりやすい特徴があります。溜まったフケはカビやダニのエサ(栄養)となり、たくさん住み着いてアレルギーになってしまう可能性も。定期的に掃除をして、清潔な状態を保ちましょう。 ペットを飼っているご家庭では、ペット専用の畳などもあるので検討してみてください。 掃除の方法は、畳の目にそってほうきがけ&雑巾の乾拭きでOK。掃除機を使う場合は畳の目にそって、継ぎ目のヘリにぶつからないようにかけてください。また畳を長持ちさせるにはエアコンなどの除湿機能も有効です。とくに梅雨のじめじめした時期は、換気の意味も含めて除湿すると良いでしょう。 ・襖(ふすま)は和紙で作られているため、定期的に張り替えをしなくてはならない 畳と同じように、襖もデリケートな和紙でできているため、丁寧に取り扱う必要があります。長年使うにつれて経年変化が起こるので、定期的に張り替えるのが一般的です。 張り替えの目安は大体5年に一度と言われています。とはいえ、5年は長いので張り替え時期を忘れてしまうことも。そんなときは「①シミがついている」「②日焼けなど全体的に茶色くなってきた」「③和紙が剥がれたり浮いたりしてきた」ことをポイントに張り替えることをおすすめします。 基本的な襖の掃除・手入れは、ハタキやフワフワのハンディークリーナーで埃を落とす程度で構いません。溝部分にゴミがたまってきたときは、使い終わった歯ブラシや爪楊枝で埃を取り除くようにしましょう。

和室を設ける理由6選とは?

これまで和室のメリットやデメリットを紹介してきましたが、実際に活躍するのはどのような場面でしょうか。以下、和室を設ける理由としてご紹介しますので、ご自分の生活スタイルをイメージしながら確認してみてください。

宿泊用の客間に使うため

・親や親戚が泊まりに来た時に、寝室代わりにできる 一つ目のポイントは、お客様が宿泊することもできる客間として使えること。来客直後はゆったりしてもらうスペースとして案内し、寝るときにはそのまま布団を敷いて宿泊してもらうことができます。 客側としても、和室のようにゆったりとした部屋をひとつ用意してもらえれば安心ではないでしょうか。ホスト側としても、とりあえず普段から和室を開けておけば、何かあったときに対応できるので便利ですね。 ・どれだけ泊まり来るかを考えないと、日常生活を犠牲にしてしまうリスクも 宿泊場所として和室を設ける場合、年間でどれぐらいの来客があるのか、リビングやその他の部屋の広さを削ってまで設ける必要があるのかを検討する必要があります。 とくに首都圏などの都市部の場合、土地が狭くなり家もコンパクトになる傾向があります。年に1~2度あるかないかの宿泊を優先して和室をつくるために、リビング等の広さを削って窮屈になってしまっては本末転倒です。 都市部であれば近隣のホテルに宿泊してもらうといった方法もあります。和室が窮屈な存在にならないよう、住宅環境にあわせて柔軟に取り入れてみてください。

将来、親と同居するため

・親が音に困らないように、和室とリビングは遠ざけて作る必要がある 和室をつくる理由として、宿泊よりも進んだ形なのが、親との同居を考えているケースです。数日間の宿泊の場合と、毎日一緒に暮らす同居では和室の設け方も違うので、間取りや素材などをよく検討する必要があります。 とくに、近年人気のリビングに併設された和室の場合、数日の宿泊であれば寝る直前のテレビ観賞や、朝食時のバタバタも気にならないかもしれません。しかし、同居で毎日となると話は別です。もともと生活習慣が違う人同士なので、生活音が気になってしまうのはよくあるパターンです。 同居を考えているのであれば、リビングから少し離れた静かな間取りに設けたり、それでも生活音が気になる場合は防音素材の壁材を利用したりすることをおすすめします。 ・親の荷物を把握しておかないと、収納が足りなくなったりしてしまう 間取りと同時に、同居する親の荷物量を想定して押し入れなどの収納スペースを検討する必要があります。宿泊のようにスーツケースに収まる荷物量であることはまずありえないので、必要に応じて事前に相談するなど、すり合わせをしておくのも良い方法です。 せっかく立派な床の間を設けたのに、「やっぱり収納スペースにすれば良かった……」なんてこともありますので注意してください。

子供の遊び場や昼寝スペースに使うため

子供がいるご家庭にとって、柔らかくて転倒してもケガをしにくい畳はとても安心できる素材のひとつではないでしょうか。また畳はたくさんの空気を含んでおり、バタバタと動き回る子どもたちの足音を軽減してくれる効果もあります。 ・キッチンで料理しながら、子供の様子を確認することができる 和室をリビングと併設する場合、キッチンから確認できる距離感になるのではないでしょうか。普段は子供から目を離さずに一緒に遊んだりしているご家庭であっても、料理のときばかりはキッチンに立って子供から離れる必要があります。 そんなとき、和室で遊ぶ子供をキッチンから確認できればとても安心ではないでしょうか。とくに小さなお子様の場合、何でも口に入れたり、お絵かきを壁やテーブルにまでしてしまったりと危なっかしい場面があるものです。 何かあればすぐに気づくことができ、対応できる距離感にいられるのは安心ですね。 ・遊び場が固定されることで、オモチャが散らかるのを防ぐことができる 子供がいるご家庭にとって、子供が散らかしたおもちゃなどの遊び道具を片付けるのはとても時間のかかる作業ではないでしょうか。ブロックやおままごと、動く電車やお人形さん遊びなど、子供の遊びは散らかりやすいものばかりです。 自分で片付けることを覚えれば良いですが、そうなるまでは親が片付けをしなければいけません。リビングは来客があったりするので、おもちゃを出しっぱなしにできないご家庭も多いのではないでしょうか。 そんなとき、和室を遊びスペースとして開放していれば、ある程度出しっぱなしにしておいても良いので便利です。子供もいちいち片付けられてリセットする必要もなくなりますし、親も片付けの手間が省けます。

家事スペースとして使うため

・洗濯物を畳んだり、アイロンをかけたりできる 床が適度に柔らかい和室は、座ってちょっとした作業をするのにぴったりな部屋です。洗濯ものを畳んだり、アイロンをかけたりと一時的に作業するスペースとしてとても重宝します。 ご家族で洗濯物が多い場合、畳んだ洗濯物を置いておき、各自でとって収納するスタイルにすれば手間も省けて便利です。 ・部屋が散らかっている時に来客があった場合、引き戸を閉めて隠すことができる リビングに人を招く場合は、和室を荷物の避難スペースとして活用することができます。玄関に置きっぱなしの宅急便の荷物や、リビングに置いてある洗濯物、趣味の手芸用品など、急な来客時にあって困るものはまとめて和室に入れて戸を閉めればOKです。

毎日の寝室に使うため

・子供が小さい頃は、1階ですべての作業を完結することができる 2階建以上の戸建ての場合、普段は2階のベッドで寝泊まりしていても、乳幼児などがいる頃は1階和室があれば便利です。日中は子供を寝かせたり遊んだり、自分は洗濯やちょっとした仕事を片付けたり、夜になればそのまま布団を敷いて寝ることができるので便利です。 まだ小さく手がかかる子供がいるときは、少しの時間も惜しく、1階と2階との上り下りが億劫になることも。またベッドに寝かせると落下の心配もあるので、布団で寝かせたいと考える親も多いです。 ・年を取って足腰が悪くなった時に、階段の昇り降りをする必要がない 親との同居だけでなく、長期的に自分が年をとったときに1階に和室があれば、2階への上り下りをせずに暮らすことができます。高齢になってからの階段の上り下りは足腰に負担がかかりますから、少しでも軽減できるのは良いことではないでしょうか。 布団から起き上がるのが難しい場合、ベッドが置けるようにカーペットを敷いたり、部屋を洋室へリフォームしたりするご家庭もあります。長期的にご自身の生活に合わせて調整できる部屋があるのは安心ですね。

畳が大好きだから

・藺草(いぐさ)の香りや、畳の肌触りが心地よい 和室の汎用性や利便性ではなく、純粋に畳の香りや触感が好き、という方も多くいらっしゃいます。昔から生活に根ざしている和室なので、自然とその香りや触感が記憶にしみ込んで、心地良いと感じるのではないでしょうか。 ・使用目的に拘わらず、単純に好きだから作るという人が多い 和室が好きで作りたい、という方であれば、和室をつくって後悔することは先ずないでしょう。賃貸でもあえて和室が良い、という方もたくさんいらっしゃいますので、心置きなく和室のある生活を楽しんではいかがでしょうか。

和室と洋室を組み合わるコツとは?

リビングの一部に小上がりの和室を設ける

とくに都市部などコンパクトな居住空間の家でおすすめなのが、リビングの一部に小上がりの和室を設けることです。リビングの床面と比べて高さが出ることで立体感が出るので、奥行きを感じることができます。 また少し高い位置にあることで、宿泊しているときでも床に寝ているような雰囲気にはなりません。布団を敷けばベッドのような雰囲気に。リビングからの埃などゴミも溜まりにくいので、掃除も楽になります。 普段はゴロっと昼寝したいときや、ちょっと腰掛けたいときにとても便利なスペースとして活躍してくれます。掘りごたつ式もあるので、和な雰囲気を楽しみながら食事をしたいときなども使えるのが魅力です。 ・小上がりの下部に収納スペースを作ることができる ちょっと高い位置にあることで、床下を収納スペースにできるのが大きな魅力です。宿泊用の布団をそのまま収納したり、買いだめした日用品を保管したりと、自由度の高い収納スペースが大幅に増えます。 あらかじめフリーな収納スペースをつくっておけば、急な来客時に荷物を放り込めるので便利です。 ・和室と洋室で色合いを統一すると、違和感を覚える心配がなくなる 現代は畳など素材の種類が豊富にそろっているので、比較的簡単に洋室との質感を統一することができます。良い意味で和室っぽさをなくし、リビングに溶け込んだスペースとしてくつろぐのも良い方法です。 あえてリビングとは違う異質な空間に演出することもできるので、多くの人にとって楽しみが増えるのではないでしょうか。

窓際にベンチのような畳スペースを設ける

・和の風情を取り入れられるし、時にゴロ寝することもできる 日当たりの良い場所に設置することで、気持ちの良いベンチのようなスペースとして楽しむことができます。ベンチとの違いは、やはりゴロ寝して昼寝も楽しめるところ。家の中でくつろげるよりどころがたくさんあれば、飽きることなく暮らしも豊かになるのではないでしょうか。

洋室を、瞬時に和室にする

急遽リビングの一角に和なスペースが欲しくなったとき、大掛かりなリフォームをしなくても、サッと和室スペースにできるアイテムがあります。 ・フローリングに直置きできる「琉球畳」で、必要な時だけ和室に変身できる そのアイテムが、「琉球畳」です。琉球畳とは、大きくはヘリのない正方形の畳のこと。柔道の畳などに採用され、汎用性の高い畳として近年とくに人気があります。 大きなジョイントマットのようなイメージで、サッと敷いて使えるのが特徴です。畳の素材は藺草だけでなく、和紙や化学繊維の素材までたくさんあるので、部屋の雰囲気や用途にあわせて素材を選ぶことができます。 ・現時点で和室はいらないが、将来的に欲しいという人にお薦めの方法 無理をして和室が欲しいわけではない人でも、後年に畳が欲しくなったときは琉球畳で簡単に設置できるのでおすすめです。

和室は洋室にも負けない良さがある

日本家屋の風情を取り込めて、心地よい空間づくりができる

和室は鎌倉~室町時代から日本に伝わっている伝統的な部屋造り。高温多湿な日本でも快適に過ごせるように、工夫を凝らして進化してきました。記憶のなかにある気持ちの良い和室空間を、現代の家造りに取り入れることで、風情を感じる心地良い空間を造ることができるのではないでしょうか。

なぜ和室を作るのか、その理由を明確にしておくことが大事

和室を作る場合は、なぜ和室を作るのか、その理由をしっかりと考えておくことが大切です。普段からゴロ寝出来る畳が欲しいときには、リビングに併設する形を。宿泊できる客間や将来の両親との同居を考えている場合はリビングから離れた静かな場所に設けるなど、理由によって間取りや素材も違ってきます。 無理なく取り入れることで癒しの和室空間を最大限に生かし、楽しい家造りをしていきましょう。

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