家づくりに和室って必要!?知られざる和室の利便性とは?

家づくりに和室って必要!?知られざる和室の利便性とは?


伝統的な日本の部屋造りである和室。床面に敷き詰められた「畳」や、部屋を仕切る「襖」「障子」によって作られ、心地の良い癒しの空間として親しまれてきました。

現代では洋室の中心の住宅環境に合わせた和洋折衷の和室が増えるなど、和室の良さを生かした家づくりも盛んになっています。

今回は和室ついて解説していきますので、これから新築・リフォーム・引越しをお考えの方は、心身ともに癒される和室空間を取り入れてみてはいかがでしょうか!

和室とは?

伝統的な日本風の部屋のことで、畳を敷いてある部屋のこと

「和室」とは、鎌倉~室町時代から造られてきた日本の伝統的な部屋のこと。素足でも気持ちの良い「畳」が敷き詰められ、陽の光を柔らかく取り入れる「障子」や「襖」に囲まれているのが特徴です。

和室は主に格式の高い「真」、格式と居心地の良さ合わせもつ「行」、ユニークで自由な「草」という3つのタイプに分けられます。

なかでも現在の日本の住宅に取り入れやすいのは「草」のタイプで、もともとは茶室など主人の趣向が現れた遊び心のある部屋として使われていました。

リビングとつながった小上がりスペースや、客間やちょっとした作業ができる和洋折衷なスペースとして設けることが人気です。

和室のメリットとデメリットとは?

汎用性が洋室の比ではない

・こたつを置けば居間に、布団を敷けば寝室になる 現在の住宅環境のなかで和室を設ける一番のメリットは、自由自在に使える汎用性です。床が柔らかいのでそのまま昼寝をしたり、こたつを置いて居間として使ったり、布団を敷いて寝室として使ったりすることができます。

洗濯物をたたむなどのちょっとした作業スペースにもなりますし、親戚や友人が来た時は来客スペースとしてそのまま宿泊もできるなど、様々な用途で活躍してくれます。

とくに土地が狭い日本において、自在に使える和室は生活に寄り添った部屋として重宝されてきました。現在の住宅事情においても、和室が一部屋あれば何かと安心です。

湿度調整に優れている

・高温多湿な日本にとって、湿度調整してくれる畳は環境に適している 和室の主役である畳は、藁(わら)と藺草(いぐさ)でできており、とても吸湿性に優れた素材です。湿度が高いときに吸湿してくれるだけでなく、湿度が低いときには放湿する特徴をもっているので、調湿性に優れた素材といえます。

ちなみに、畳一畳分で約500ml分もの水分を吸湿できるので、6畳一間であれば約3Lもの水分を吸湿できることに。じめじめした梅雨の時期でもしっかりと室内を調質してくれます。

また和室の代表的なつくりである「砂壁」も、畳と同様に吸湿性に優れています。高温多湿である日本において、最も快適に過ごせるのが和室といえるでしょう。

さらに畳には、優れた消臭・吸臭能力があり、藺草の持つ大量の小さな穴が空気中の二酸化炭素やホルムアルデヒドなどの有害物質を吸着。和室自体が天然の空気清浄機として、快適な空間をつくってくれます。

リラックス効果

・藺草(いぐさ)の心地の良い香りは、心を落ち着かせてくれる よく「畳のにおいが好き」という方がいらっしゃいますが、実は科学的にも畳のにおいにリラックス効果があると証明されています。

畳表に使われる藺草は、もともと薬草として日本に伝わり、病気の治療などにも使われてきました。藺草に含まれるフィトンチッドという成分には殺菌や防腐効果があり、森林浴のように呼吸を整えて精神を安定させるリラックス効果があるとされています。

またバニラ(バニラエッセンス)に含まれるバニリンという成分も含まれており、ストレスを軽減する効果も。ほかにもα-シペロンという鎮静作用や不眠症に良いとされる成分などが含まれているので、総合的に心を癒す効果が高いといえます。

さらに畳には抗菌作用があるので、水虫やO-157などの原因菌の繁殖をおさえ、人への感染をある程度防御。気持ち良く寝転がることができます。

管理が大変

良いこと尽くしな和室ですが、管理の大変さはデメリットです。以下に詳しく解説していきますので、しっかりとデメリットも理解し、より良く和室を活用していきましょう。

・畳は傷が付きやすく、カビやダニの温床になりやすい 畳表に使われる藺草はとてもデリケートな素材です。繊細な繊維は傷がつきやすく、同じに箇所に負担がかかり続けると傷んで目立ってしまいます。部屋のなかで座る場所やテーブルを置く場所はある程度決まってくるので、注意してみてください。

また細かな繊維の隙間がたくさんあることで、人の皮膚からでるフケなどが溜まりやすい特徴があります。溜まったフケはカビやダニのエサ(栄養)となり、たくさん住み着いてアレルギーになってしまう可能性も。定期的に掃除をして、清潔な状態を保ちましょう。

ペットを飼っているご家庭では、ペット専用の畳などもあるので検討してみてください。

掃除の方法は、畳の目にそってほうきがけ&雑巾の乾拭きでOK。掃除機を使う場合は畳の目にそって、継ぎ目のヘリにぶつからないようにかけてください。また畳を長持ちさせるにはエアコンなどの除湿機能も有効です。とくに梅雨のじめじめした時期は、換気の意味も含めて除湿すると良いでしょう。

・襖(ふすま)は和紙で作られているため、定期的に張り替えをしなくてはならない 畳と同じように、襖もデリケートな和紙でできているため、丁寧に取り扱う必要があります。長年使うにつれて経年変化が起こるので、定期的に張り替えるのが一般的です。

張り替えの目安は大体5年に一度と言われています。とはいえ、5年は長いので張り替え時期を忘れてしまうことも。そんなときは「①シミがついている」「②日焼けなど全体的に茶色くなってきた」「③和紙が剥がれたり浮いたりしてきた」ことをポイントに張り替えることをおすすめします。

基本的な襖の掃除・手入れは、ハタキやフワフワのハンディークリーナーで埃を落とす程度で構いません。溝部分にゴミがたまってきたときは、使い終わった歯ブラシや爪楊枝で埃を取り除くようにしましょう。

和室を設ける理由6選とは?

これまで和室のメリットやデメリットを紹介してきましたが、実際に活躍するのはどのような場面でしょうか。以下、和室を設ける理由としてご紹介しますので、ご自分の生活スタイルをイメージしながら確認してみてください。

宿泊用の客間に使うため

・親や親戚が泊まりに来た時に、寝室代わりにできる 一つ目のポイントは、お客様が宿泊することもできる客間として使えること。来客直後はゆったりしてもらうスペースとして案内し、寝るときにはそのまま布団を敷いて宿泊してもらうことができます。

客側としても、和室のようにゆったりとした部屋をひとつ用意してもらえれば安心ではないでしょうか。ホスト側としても、とりあえず普段から和室を開けておけば、何かあったときに対応できるので便利ですね。

・どれだけ泊まり来るかを考えないと、日常生活を犠牲にしてしまうリスクも 宿泊場所として和室を設ける場合、年間でどれぐらいの来客があるのか、リビングやその他の部屋の広さを削ってまで設ける必要があるのかを検討する必要があります。

とくに首都圏などの都市部の場合、土地が狭くなり家もコンパクトになる傾向があります。年に1~2度あるかないかの宿泊を優先して和室をつくるために、リビング等の広さを削って窮屈になってしまっては本末転倒です。

都市部であれば近隣のホテルに宿泊してもらうといった方法もあります。和室が窮屈な存在にならないよう、住宅環境にあわせて柔軟に取り入れてみてください。

将来、親と同居するため

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