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iemiru コラム vol.165

私の家に合う工事はリフォーム?リノベ―ション?メリットとデメリットから違いを徹底比較!

リフォームとリノベーションはどう違うの?

リフォームは新築の状態に戻すこと

住宅の広告で、「リフォーム」や「リノベーション」という言葉を目にしたことがあるのではないでしょうか。一見すると、どちらも同じように見えますが、比較してみると実は意味合いが違います。 昔からよく耳にする「リフォーム」とは、古くなった住宅を新しい状態に戻すことを意味します。ですから、古くなったトイレや浴室などを交換する場合などがリフォームとなります。 では、「リノベーション」とは何でしょうか。

リノベーションは中古住宅の価値を向上させること

「リフォーム」と間違えやすいのが「リノベーション」という言葉です。これはリフォームの「戻すこと」とは違って、「新しい価値を付け加え、向上させること」を意味します。 例えば、地方の古民家を再生させて、現代的な設備を加え、古い文化と新しさを融合させた物件などが、リノベーションの良い例です。

リフォームとリノベーションの工事規模の比較

リフォームは既存のものを活かして設備の交換や内装を張替える

リフォームは「新しい状態に戻す」といった意味ですので、実際の工事は基本的に、部分的な交換がメインとなります。ですから、住宅の壁や天井などは既存のままで、古くなった設備の交換をしたり、クロスなどの内装を張り替えたりするレベルの工事となります。

リノベーションは既存の壁や配管を解体し、一から設計しなおす

リフォームは部分的な工事がメインですが、それと比較するとリノベーション住宅は工事規模が違います。壁や天井を取り払い、一から設計しなおすイメージとなります。 ですから、施工前と施工後では、単に新しくなるだけでなく、雰囲気も全く違う空間になります。

リフォームが向いているのはこんな人

住み慣れた家の雰囲気を大事にして、古くなった設備を新しくしたい人

リフォームは部分的な改装となり、新しい状態に戻ることですので、家の雰囲気まではあまり変わりません。ですから、住み慣れた家の雰囲気を大切にする人や、生活のスタイルを変えたくない人にマッチする工事と言えます。

キッチンだけやトイレだけなど必要な部分だけを交換したい人

住宅は住んでいると老朽化しますが、特にキッチンやトイレなどの水廻りの設備は劣化しやすく、交換が必要になります。しかし、住宅の水廻り以外の部分は老朽化が進行していない場合、水廻りの設備の交換だけで済ませる判断もあります。 このように、キッチンやトイレなど必要な部分だけを交換したい人にも、リフォームが向いています。

工事期間を短くしたい人

リフォームは部分的な工事がメインとなりますので、工事の期間も長くはかかりません。特に、ユニット化された設備などはメーカーの工場で組み立てられて搬入されるので、設置が早く済み、全体の工事期間も短く抑えられます。

工事費用を安く抑えたい人

リフォームは部分的な改装となりますので、費用の方も比較的安く抑えられます。特にリフォーム業者の宣伝しているパック工事の場合、高品質かつ低価格の設備を設置することも可能となります。

各種税金の軽減を受けたい人

住宅のリフォームによって受けられる税制優遇があります。これを受けたい人にも、リフォームはおすすめです。 主なものとして、固定資産税の減額措置や所得税の控除などがあります。これらの優遇措置を受けるには、いくつかの条件がありますが、経済的なメリットが大きく魅力的です。

リノベーションが向いているのはこんな人

自分の希望をなるべく叶えたおしゃれなデザインと設備の住宅に住みたい人

リノベーションは設備の交換だけでなく、天井や床、壁の位置まで変更する場合もあります。ですから、雰囲気を一新し、おしゃれなデザインと設備を併せ持った家に造り変えることができます。そのような、自分でプロデュースした空間に住みたい人は、リフォームよりもリノベーションが向いています。

新築より安く家を購入したい人

新築の住宅には、「全部が新しい」という魅力がありますが、購入の費用が非常に高くなるデメリットがあります。そこで、中古住宅を敢えて購入し、リノベーション工事で設備と雰囲気を一新させ、トータルのコストを抑える方法があります。新築よりも安く、しかも魅力的な家を購入したい人に向いている手段です。

間取りの大幅な変更がしたい人

リフォームと比較すると、リノベーション住宅は設備の変更だけでなく、床材や天井材の改装、そして時には壁を撤去して広い空間を造ります。 間仕切り壁の撤去などはリフォームの域を超えて、リノベーションとなります。ですから、間取りを大幅に変えたい人には、リノベーションが向いています。

都市部に住宅を購入したいと考えている人

都市部の住宅を購入しようとすると、予算の関係で購入を思いとどまるケースも少なくありません。しかし、中古住宅を購入し、リノベーション住宅とするならば、購入費用も抑えられます。ですから、都市部に住宅を購入したいと考えている人に、リノベーションは向いています。

ローンを利用しての改築を考えている人

リノベーション住宅にも金融機関のローンは利用が可能です。 リノベーションのローンは、リフォームローンでの対応が多数派になります。しかし、例えば中古住宅とリノベーションをセットにすれば、住宅ローンとリフォームローンが一体化しているローンも利用できて、優遇措置を受けることもできるのです。

壁の中の配管など解体しないと見えないところもしっかり点検したい人

リフォームの場合ですと、キッチンや浴室、トイレなどは交換しても、配管の交換まではしない場合も多いです。また、住宅には配管以外にも、開けてみないと分からない部分が多くあります。 リノベーションは大幅な変更工事をするので、解体しないと見えないところもしっかり点検できます。

リフォームのデメリットとは?

間取りの変更はできないため、希望が叶わないこともある

リフォーム工事は設備交換のレベルで、間取りの変更まではしません。ですから、住んでいる人の希望が叶わない場合もあります。 例えば明るいリビングを造りたいときでも、リフォームのレベルでは壁紙の交換くらいとなるため、「イメージ通りの部屋づくり」とまではいかないでしょう。

ライフスタイルは工事前とほぼ変わらない

住宅の設備を新しいものに変えると、雰囲気も幾分変わるでしょう。一方で、住んでいる人のライフスタイルまでは、ほぼ変わりません。 確かに設備の進化もあるので、生活の利便性が上がる場合もあります。しかし、間取りまでは変わらないので、家の使い方自体は同じとなります。

一部のみ改修する場合は、その後も設備の故障の度にリフォームする必要がある

住宅の設備を部分的にリフォームする場合は、全部を交換する場合よりも故障のリスクが残るため、故障発生の度にリフォームをする必要も出てきます。 例えば浴室を交換する場合、配管を以前のまま使っていると、配管の古い部分から漏水などが発生する時もあり、その度にリフォームをすることになるのです。

構造の補強が必要になった場合は追加料金がかかる

耐震性をはじめとする建築物の強度基準は、昔と比べて格段に上がりました。しかし、古い建築物の場合はこの基準を満たしていない場合も多く、強度のアップが必要になる場合があります。 構造補強を含めたリフォームは追加料金が発生し、新築よりも高額になってしまうこともあるのです。

既存の設備に新しい設備を適合させるために追加料金がかかることがある

住宅設備の今と昔を比べてみると、今の設備は昔の設備と違い、電気を使う部分が増えています。 特に浴室やトイレは、温度設定などが電子機器でのコントロールとなるので、新たに配線工事をする必要が発生し、追加料金も発生します。このように、既存の設備に新しい設備を適合させる場合、コスト的に不利になることもあるのです。

住宅ローンが使えない場合がある

住宅ローンは、税制や金利の優遇などがあり、非常に魅力的な面が多いのですが、リフォームのみでは利用ができません。リフォームは基本的にリフォームローンでの対応となります。 ただし、中古住宅を買ってリフォームをする場合、住宅ローンとリフォームローンが一体化しているローンも出ていて、そちらの利用ができます。

リノベーションでも自由にできないことがある!?

建物の構造によって希望通りにできないことがある

リノベーションは建物の壁を移動させるなど、さまざまなアレンジに対応します。しかし、建物には構造上動かすことのできない部分もあり、工事の希望が通らないこともあります。 例えば、建物の耐震性は壁の構造が重要になりますが、地震の力を受ける部材は動かすことができず、この部分の希望は通らない場合が多いのです。

マンションの場合、管理規約によってできないことがある

マンションの場合、リノベーションも管理規約の範囲内で行うことになるので、できることとできないことがあります。例えば、給湯器や電気容量のアップなどは、1戸あたりの容量に制限があり、交換ができない場合があります。

マンションの場合、共有部分に手を加えることはできない

マンションは専有スペースと共用スペースに分かれますが、リノベーションが可能なのは専有スペースまでで、共用部分に手を加えることはできません。 特に注意が必要なのは玄関ドアやバルコニーなどで、各戸それぞれの専有スペースと思われがちですが、実は共有スペースに入るので、リノベーションのできない部分となります。

戸建ての場合、法律の制約内でしか増築できない

建築物は法的にさまざまな面で決まりがあり、リノベーション住宅の場合も決められた制限の中でしかできません。 戸建て住宅の増築の場合、土地によって建物を建てられる面積や、延床面積、そして高さの制限も発生するので、増築なども法律の制約内となります。

リノベーションのデメリットとは?

大規模工事のため、リフォームよりもコストがかかる

リノベーションは改装の規模がリフォームと比較すると大きくなるため、その分だけ設備費用も工事費用も膨らんでしまいます。特に壁の撤去や移動などの大規模なものになると、それだけコストもより掛かってしまいます。

工事を始めてから追加でコストがかかることも多い

設備の交換をする場合、工事に入った後で追加が発生する場合があります。例えば、浴室の交換をする際、着工した後で配管全部の交換が必要なことがわかり、追加の工事が発生したりすることがあります。 リノベーションの場合、工事の範囲が広くなることから、このように「後での追加となる工事」も発生しやすいのです。

工事期間が長くかかる

リノベーションは工事の規模も範囲も大きくなるので、リフォーム工事と比較すると、期間が長くなる可能性が高いです。特に壁や天井などの大規模な工事が入ると、工事にかなりの時間が必要となってしまいます。

築年数が長いため、耐久性に不安がある

リノベーション住宅として再生させる建物には、築50年を超えるクラスの物件もあります。 それらには、古い時代の風合いと現代的な設備をマッチさせた物件もあり、魅力的なのですが、耐久性などの面で法的な基準を満たしていない場合もあり、その点には不安があります。

個性的すぎる家は売却しづらい

建売住宅の内覧を見てみると、多くの場合が飽きの来ないデザインで全体をまとめている場合が多いです。逆に言うならば、個性的過ぎる物件は、万人に好まれるわけではないので、売却がしにくいと言えます。 リノベーション物件の場合も同じことが言えます。あまりに個性的過ぎる家にすると、売却がしにくいというリスクが出てきてしまうのです。

似ているようで違うリフォームとリノベーションをしっかり理解しよう

日本ではこれまでリノベーションもリフォームと呼んでいた

今でこそ、「リフォーム」と「リノベーション」が区別されるようになりました。しかし、実は日本では長年、リノベーションもリフォームと呼んでいました。 これは「リフォーム」という言葉が急速に広まったという背景と、業者が明確に意味を分けずに呼んでいたという経緯などが有ります。

リノベーション業者を選ぶ際や「リノベーション済み」物件を選ぶ際は要注意!

リフォームやリノベーションの意味を混同して使う業者もいます。ですから、業者を選ぶ際や、「リノベーション済み」の物件を選ぶ際は注意が必要です。 業者を選ぶ場合には施工例などを調べ、リノベーション済み物件の場合も、工事内容を確認するようにしましょう。

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