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iemiru コラム vol.178

引き戸と開き戸はどっちがいいの? 引き戸のメリット・デメリットや機能をご紹介

「新築では玄関にベビーカーを置くスペースが欲しい!」「リフォームしてドアの開け閉めをもっと楽にしたい」という要望に応えられるのが、近年人気の「引き戸」。 本記事では引き戸のメリット・デメリットに加えて、簡単な掃除方法までご紹介します。引き戸を取り入れて、ストレスフリーで快適な生活を送りましょう!

引き戸とは?

引き戸とは、溝やレールを使って開け閉めするドア(戸)のこと。もともと日本住宅では襖や障子など、「戸」を開け閉めする習慣があり、親しみのあるシステムです。多くの家庭では、キッチンや洗面所の出入口に設けられています。

開き戸との違い

「開き戸(扉)」と「引き戸」の違いは、ドアの開き方。開き戸は、蝶番(ちょうつがい)を起点としてドアが縦に動くのに対し、引き戸はレール上を横にスライドします。

引き戸の種類

引き戸は戸の枚数や、戸を収納するスペースの組み合わせによって主に4種類に分けられます。

片引き戸

片引き戸は、1枚の戸を壁に沿ってスライドさせて開け閉めする引き戸のこと。なかには2~3枚の戸が連動してスライドするタイプもあり、左右どちらかの一方方向で開閉します。シンプルな構造と見た目で使いやすいのが特徴です。

引き違い戸

引き違い戸は、襖のように2枚以上の戸が左右どちらにも開け閉めできる引き戸のこと。戸口の幅が広く、どの戸からでも開け閉めできる便利さが特徴です。

引き込み戸

引き込み戸は、スライドした戸が壁のなかに収納される引き戸のこと。古くは雨戸で採用されていた構造と似たようなつくりをしています。ドアを開けた時は、壁のなかに戸が隠れるため、とてもスッキリした見た目になり、壁沿いに家具を配置できるのが特徴です。

折れ戸

折れ戸は2枚以上の連結された戸が、折りたたみながらスライドするドアのこと。引き戸と開き戸の中間的なつくりで、狭いスペースでも間口を広く空けられるのが特徴です。

引き戸を使う5つのメリット

近年人気の引き戸は、どのようなメリットがあり、評価されているのでしょうか? リフォームでも積極的に採用されているポイントを5つご紹介します。

開け閉めがとても簡単

引き戸を採用する一番のメリットは、開け閉めの動きが簡単なこと。開き戸はドアノブを回しながら前後に大きくドアを動かしますが、引き戸であれば左右に軽く動かすだけで開け閉めできます。 また玄関で使われる開き戸の多くは、スプリングの作用で手を離せば自動でドアが閉まる仕組みになっているので、ベビーカーや車いすなどの搬入が大変です。その点、引き戸であれば好きなポイントで戸が止まってくれるので、スムーズに出入りができます。 高齢者や身体の弱い方、小さな子供でも簡単に開け閉めできるところも大きな魅力です。

部屋を広く使ってスペースを有効活用

開き戸は扉を前後させるため、可動域がデッドスペースになるデメリットがあります。引き戸であれば戸を真横にスライドさせるだけなので、デッドスペースが少なく、部屋を広く使えるのが特徴です。 スペースが狭いキッチンや洗面所はもちろん、人の行き来がある玄関では荷物の搬入もスムーズになります。車いすやベビーカーなどを使う家庭では、とくに重宝するシステムです。

風の量を調整できる

引き戸は窓と同じように、好きなポイントで戸をとめることで、風の通りを調整することができます。開き戸の場合は風でバタンとドアが閉まってしまったり、ストッパーの固定が面倒だったりしますが、引き戸であれば作業も簡単です。 また玄関に設置するのであれば網戸を貼れるタイプもあるので、家全体の換気もスムーズになります。

バタンとしまることがなく静かで安全

最近の引き戸の多くは、勢いよく閉めてもゆっくりとしまるように設計されています。一般にソフトクローザーと呼ばれるシステムを採用することで、戸に手をはさんでケガをするリスクも激減しました。 とくに小さな子供がいる家庭では、戸締りがソフトにできる引き戸が安全なのでおすすめです。防音性にも優れているので、生活音が気になる家庭でも使われています。

引き戸を使う4つのデメリット

とてもメリットが大きい引き戸ですが、当然デメリットも存在します。しっかりとデメリットを理解したうえで、ご自身の生活に合うドアを選んでください。

通気性が良すぎる

風通しの調整がしやすい引き戸ですが、開き戸に比べて隙間が多く、通気性が良すぎるというデメリットもあります。通気性が良すぎると、暖房や冷房で調整した空気が逃げやすい状態になります。 湿気がこもりやすい脱衣所などでは便利ですが、気密性の高い部屋にしたいときは注意が必要です。もちろん、製品によっては気密性の高いものもあるので、必要に応じて調べてみてください。

防音性が低い

隙間が大きいということは、部屋の音を通しやすい性質もあるということ。通常の生活では気になることも少ないですが、来客・宿泊がある部屋では検討が必要です。

コンセントやスイッチの取り付けスペースが減る

引き戸はスライドする幅の分、コンセントやスイッチをつけるスペースがなくなってしまいます。開き戸であれば設置できるポイントでも、引き戸では設置できない場合があるので注意が必要です。

引き込み式の場合は掃除の手間が増える

引き戸の場合、溝やレールにホコリや汚れが溜まりがち。さらに引き込み戸の場合は、戸を収納する部分にホコリが溜まると掃除が面倒なことに。普段から掃除機がけをしていれば気になることも少ないですが、開き戸よりは掃除の工程が多くになります。

赤ちゃんがいる家庭では補助鍵(ロック)を付けよう!

防犯目的で使える補助鍵ですが、実は赤ちゃんの安全確保にもおすすめです。目を離した隙にドアを開けて、危険な目に遭うリスクを最小限に抑えられます。

玄関に設ける引き戸の防犯性は?

玄関の引き戸は出入りがしやすく便利ですが、少し古いタイプでは防犯性が低いイメージもあります。しかし、現在流通しているタイプは、開き戸と比べても防犯性に大きな差はありません。以下、防犯に役立つ3つポイントをご紹介します。

サムターン回し対策なら「脱着サムターン」

脱着サムターンは、内側から鍵をかける取手を外すことができる優れもの。泥棒も道具がひっかかる取手がなければ、サムターン回しをすることができません。

ピッキング対策なら「ディンプルキー」

ピッキングの被害に遭いやすいのは「シリンダーキー」や「ディスク型キー」。ディンプルキーであれば、複製も難しく、ピッキングにも時間がかかるので防犯性に優れています。

ガラス破り対策には「防犯フィルム」

ガラスの強度が不安な方におすすめなのが「防犯フィルム」を貼ること。泥棒は侵入に時間がかかることを嫌がりますので、ガラスが割れにくくなる防犯フィルムは防犯性に優れていると言えます。

引き戸が重いときの掃除方法

レールのホコリは掃除機で吸いとろう

日常的なレールの手入れは、掃除機でホコリを吸いとるだけでOKです。普通に掃除機がけをするときに、一緒に吸いとってしまいましょう。

レールの汚れは雑巾とドライバーでゴッソリ落とす

頑固な汚れやホコリがこびりついている場合、雑巾やタオルを溝に当て、マイナスドライバーでこそぎ落とすのがおすすめ。軽度な汚れであれば、綿棒などで代用してもOKです。

戸車を外してホコリを落とす

レールを掃除してもドアが重い場合は、レールと設置している戸車を掃除しましょう。軽度であれば爪楊枝などで掃除できます。髪の毛などが絡まっている場合は、ドライバーなどで戸車を外しましょう。 しつこい髪の毛やホコリは、ハサミで切ってしまえば比較的簡単に落とすことができます。

ストレスフリーな引き戸を使って、快適な暮らしを実現しよう!

引き戸は力の弱い方でも扱いやすく、スペースを広く使えるのが特徴です。また、車いすで生活する方や体の不自由な方にとって、バリアフリーな環境づくりに一役買ってくれる存在といえます。 設置場所の問題や通気性などのデメリットを考慮したうえで、導入するか検討してみてください。ストレスフリーな環境をつくり、毎日を快適に過ごしていきましょう!

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