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iemiru コラム vol.182

ロフトのある平屋ってあり?メリットとデメリットを徹底検証!

若い世代にも平屋が人気な理由

注文住宅では2階建てが圧倒的な比率を占めますが、3階建てと同様、選択肢としてあるのが「平屋」です。平屋というとシニア世代の終の棲家というイメージがあるかもしれませんか?実は今、若い世代にも平屋が人気です。特に土地にゆとりのある郊外では、ゆったりとした平屋で、自然を感じながら暮らすスローなライフスタイルも注目されています。あえて平屋を選ぶ理由には、どのようなものがあるのでしょうか。

高齢になっても階段の上り下りがないので暮らしやすい

まずひとつめの理由は、「階段がないこと」です。若いうちはあまり意識しないかもしれませんが、高齢になったときのことを考えるとこれは大きな違いです。 皆さんの親戚の家などで、子どもたちが独立し、住み手である両親が高齢化し、2階建てだけれども基本的に1階で暮らしているというケースはありませんか?年齢を重ねると少しの階段でも体に負担がかかるものです。それだけでなく、うっかり転倒してしまったときは大怪我につながる恐れもあります。ですから高齢化に伴って2階建てから平屋に減築リフォームする例もあるほどです。

1フロアで完結するので掃除がしやすい

階段のない平屋は、家事動線もスムーズになります。例えば2階建ての住宅で、1階にリビングと水回り、2階に寝室を配置すると、洗濯動線は1階の浴室→2階のバルコニー→寝室と家じゅうを歩き回ることになりかねません。一方平屋なら、脱ぐ・洗う・干す・しまうがすべて同じ階で済むので、濡れて重たくなった洗濯物を抱えて階段を上る必要もありません。 掃除についても同じく、階段がないことによって日々の掃除が簡単に済むという考え方です。毎回掃除機を持って階段を上り下りしなければならないうえ、階段自体の掃除も以外と手間がかかるもの。これがないというのが、平屋が支持される2番目の理由です。

家族でコミュニケーションしやすい

その他にも、平屋には家族がコミュニケーションしやすいという側面があります。リビングに階段を作るという考え方は、出かけるときも帰宅したときも家族が自然に顔を合わせられるからという理由ですが、同じような考え方で、平屋にすることで家族の距離がより近づくという点があります。 子ども用の個室をつくったとしても、同じフロアにいれば何となく気配を感じることができますし、上り下りがないと何かとリビングに集まりやすいものです。

平屋にロフトを作るメリットとは

そんな平屋に、「ロフト」を作るのはいかがでしょうか。ワンフロアのゆったりとした間取りに、一部分だけ縦の動きがある空間をプラスすると、多彩な使い方ができ、暮らしの幅が広がります。切妻屋根の平屋なら、屋根が一番高い部分を活かすことができます。

プラスワンの収納スペースとして使える

まずは収納スペースとして使うことができます。毎日は使わないけれど必要なものってありますよね。例えば、扇風機や暖房器具などの季節家電、クリスマスツリーやアウトドアグッズなど。こうした、すぐには必要ではないけれど場所をとる荷物をロフトに収納しておけば、その分部屋を広くすっきりと使うことができます。

書斎や子供部屋としても使える

ロフトは人が過ごす空間としても使えます。たとえば、家族の蔵書を保管して小さな机を置けばみんなの書斎に。お子さんが小さいうちは子ども部屋としても充分に使えます。特に、あまり広くなく天井が低いロフトは秘密基地のようで楽しい!とお子さんに人気です。

壁で区切るわけではないので、上下階でコミュニケーションができる

ロフトは建築上、壁で区切ることはできません。吹き抜けに面してつくれば1階から声をかけることもでき、「ご飯ができたよ!」「いま行くね!」と互いに声をかけ合うこともできます。

平屋にロフトを作るデメリットとは

ロフトを作ると、メリットだけでなくデメリットもあります。完成後に後悔しないように、きちんとデメリットも確かめておきましょう。

建築法規上、140cmの規制があるため、天井を高くとれない

ロフトを考えるときにもっとも重要な条件として、建築法規上の制限があります。ロフトは法律上、あくまでも屋根裏スペースです。住宅の設計では敷地によって定められた建ぺい率や容積率の範囲内で床面積を計算する必要がありますが、屋根裏は延床面積には含まれないことになっています。そして屋根裏には定義があり、床から天井までの高さが「140㎝以内」であることが条件となります。 そのため、ロフトの天井高は140㎝以内。子どもは立てても大人は腰をかがめるような高さとなります。いわゆる部屋として使うには、やや不便といえるでしょう。

夏場は熱がこもる

暖かい空気は上にのぼり、冷たい空気は下にさがるという原理にしたがうと、ロフト付近には常に家の中の暖かい空気が滞留することになります。冬場は問題ないかもしれませんが、夏場の気温上昇は相当なものです。エアコンのあるリビングの吹き抜けに面していたとしても、エアコンの冷気は下にさがりますから、ロフト付近の空気はなかなか下がりません。 書斎や子ども部屋など、人が一定時間過ごすスペースとして使うためには、エアコンまたは扇風機などの冷房器具が必要です。

特にはしごにすると、掃除がしにくい

ロフトは収納として使えるとお伝えしましたが、その場合ロフトへのルートが肝心になります。はしごを使って登る設計だと、大きな荷物を両手で抱えて上り下りするのは困難です。 また、はしごで上り下りするロフトは掃除もしにくいもの。荷物を持って上がりにくいのと同様、掃除機を持ってはしごを上るのも大変です。掃除がしにくいと、当然頻繁に掃除をしなくなりますよね。人が出入りしないと埃もたまります。常に家じゅうをきれいに保っておきたい方には、はしごのロフトはおすすめできません。

平屋にロフトを作る場合、目的をしっかり考えないともったいない

ゆったりとした間取りの平屋の屋根裏スペースを活用し、多彩な使い方ができるロフト。使い方次第ではより楽しく、より快適に暮らすことができそうですが、逆に深く考えずにつくってしまうとデメリットの方が大きくなってしまいます。 大切なのは、ロフトをどのように使うかという目的をしっかりもつこと。よく考えた上で必要でないのなら、設計するべきではないといえるでしょう。

収納なのか、居室なのか、目的をしっかりもつことが重要

ロフトの使い方として、大きく2つを紹介しました。収納スペースとして使うか、またはプラスαの居室として使うか。いずれにしてもロフトを設計するなら、「どのように使うか」という具体的なイメージをもつことが重要です。

収納スペースとして使うなら、固定階段がおすすめ

収納として使うのであれば、はしごよりも固定階段がおすすめです。階段分のスペースを使うことになりますが、その分荷物を収納できると考えれば、結果的に部屋を広く使えることになります。荷物を持ち運ぶことを考えて、幅もそれなりに確保した方がよいでしょう。

居室として使うなら、窓やコンセントの位置も検討が必要

書斎や子ども部屋として使うのであれば、採光と通気のための窓がマストです。コンセントもあると何かと便利でしょう。 このように「平屋+ロフト」で家づくりの幅は大きく広がります。これまで平屋を考えていなかったという方も、平屋を検討していたけれどロフトという考えはなかったという方も、新しい選択肢として考えてみてはいかがでしょう。  

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