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iemiru コラム vol.190

フローリングで住みやすさが決まる?!10年後に後悔しない選び方!

フローリング選びで住みやすさが決まる!

住宅のプロ達が、特に重要だと口をそろえて言うのが、意外にも「フローリング選び」です。フローリングなんてどれも一緒!と思ったあなたに、どうしても伝えたいことがあります。 それは、フローリングには、実にたくさんの種類があり、部屋の広さや明るさ、住みやすさ、耐久性、さらには、住んでいる私たちの健康にいたるまで実に大きな影響を与えているということ。 そこで今回は、住宅のプロ達の言う「フローリング選びが重要である理由」、そして「後悔しない選び方」についてご紹介していきます。

家の大部分を占める床

フローリング選びが重要である理由は、大きく分けると3つあります。 1. フローリングが家の大部分を占めていること
2. 面積が広く、張り替えるのには費用も労力もかかること
3. 部屋の印象を大きく変える要素であること
フローリングは、家の大部分を占める場所です。日頃、私たちの肌に触れる時間も一番長く、私たちの生活や健康にも大きな影響を与えています。しかも、その良し悪しは、10年くらい経ってから気づく場合も少なくありません。 自然の色ツヤ、強度を増していくフローリングもあれば、傷んで、きしみや汚れの目立つフローリングもあるのです。その時に、張り替えたいと思っても、面積の広いフローリングは、高額で大規模なリフォームになりやすい場所ともいえます。 実は、リフォームの相談でも「フローリングに関する悩み」は後を絶ちません。だからこそ、それぞれの「ライフスタイルにあったフローリング」を最初にこだわって選ぶことが重要だというわけです。

色と素材の重要性

先ほどの3つの理由の中で「部屋の印象を大きく変える要素である」とご紹介しました。特に、フローリングの色は、部屋にいる方の体温や感情、感じる広さや重さ、明るさにまで、広く影響を及ぼすと言われます。 また、色以外にも重要となるポイントが「素材」です。似たような木のフローリングに見えても、素材の性質によって、以下のポイントに大きな違いがでてきます。 ● 肌触り
● 硬さ
● 吸湿性
● お手入れのしやすさ
● 耐久性
これらを参考に、木の性質をよく理解してから選ぶことが大切です。さらに、気に入った性質の木があっても「実際の家に使えるのか?」という以下の点もチェックが必要です。 ● 床暖房はあるか?
● 置いたり動かしたりする家具や家電はないか?
● ペットを飼っていないか?
● マンションと戸建どちらか?
● 子供やお年寄りはいるか?
現代のフローリングは、いろいろな機能性をもっています。消臭効果、遮音効果、クッション性など、生活スタイルに適した機能をもったフローリングを選びましょう。

フローリングの素材選び

ここからは、具体的にどのようにフローリングを選べば良いかをご紹介します。まずは、素材の選び方からです。

フローリング素材の種類と特徴

まず、フローリングの種類や特徴をつかみましょう。フローリングは、大きく分けて、無垢フローリングと複合フローリングの2つの種類があります。

(1)無垢フローリング

無垢フローリングとは、原木から切り出した木を、そのまま使用しているタイプです。無垢フローリングのメリットとデメリットをみてみましょう。 【無垢フローリングのメリット】
● 耐久性が高い
● 肌触りが良い
● シックハウス症候群の原因にならない
● 調湿性に優れて年中サラサラ
● 経年変化で味が出てくる
【無垢フローリングのデメリット】
● お手入れに注意が必要
● 価格が高め
● 湿度によって木が収縮する
最大のメリットは、耐久性、肌触り、質感の良さです。また、化学物質などによるシックハウス症候群にもなりづらいため、子供のいる家庭にも最適といえるでしょう。さらに、調湿性に優れているので、一年中快適にサラサラのフローリングで生活ができる点も魅力です。 デメリットとしては、お手入れに注意が必要な点、価格が高くなる点が挙げられます。また、調湿性によりフローリングが季節ごとに収縮したり反ったりするため、その点をよく理解しておくことも大切です。 ただ、最近は、特殊な加熱処理を施しているものなど、耐久性や安定性が高い商品も販売されているようです。お手入れ自体は、そこまで大変ではありませんが、木の伸縮を計算してフローリングを貼る必要があるため、工事の際には、経験ある熟練の大工さんに工事してもらうのがベストです。

(2)複合フローリング

一方、複合フローリングとは、基盤と表面で、複数の層に分かれているフローリングのことです。複合フローリングのメリットデメリットをみてみましょう。 【複合フローリングのメリット】 ● 安定性があり品質も一定
● 価格が安い
● 機能性が高い
● デザインが豊富
【複合フローリングのデメリット】 ● 化学物質が使用されている
● 木の温もりより無機質な印象になりやすい
● 時間が経つと劣化してくる
無垢フローリングとの違いは、収縮や反りなどが少なく、安定性があるという点です。大量生産できるので、価格も安く、品質も一定といえるでしょう。 最大のメリットは、さまざまな機能性が選べる点です。板に加工することで、防音性、耐久性、傷つきにくい加工や、滑りにくい加工、ペットに対応したりと、ライフスタイルに合わせた快適な機能を選ぶことができます。 デメリットとしては、化学物質が使用されている点です。また、調湿性はないので、夏にべたつくことも。傷がついた時にも、無垢フローリングなら多少の補修ができますが、複合フローリングは補修が難しい点も、デメリットといえます。

住まいにあった機能性を選ぶ

続いては、機能性の面からフローリングの特徴をみてみましょう。将来を見据えたライフスタイルと、何を重要視したいかという点を明確にすると、選びやすくなります。 例えば、無垢フローリングは、こんな方におすすめです。 ● 木の温もりを感じたい方
● 年中快適な湿度で過ごしたい方
● シックハウス症候群などアレルギーを避けたい方
● 経年変化で木の味が出てくるのを楽しめる方
● 木の収縮も味だと捉えられる方
● 耐久性や耐火性に優れた家にしたい
無垢フローリングは、調湿性があり、肌触りも良いため、毎日を快適に過ごすことができます。そして、意外に知られていないのが、耐久性です。無垢フローリングは、原木を切り出してからも耐久性が上がっていき、100年持つとも言われます。 ただし、無垢材の伸縮や、色の変化も「味」と捉えて楽しめる方でないと、後悔してしまうかもしれません。 続いて、複合フローリングは、こんな方におすすめです。 ● ペットを飼っている方
● マンションにお住まいで遮音性を求めている方
● 子育て世代で傷のつきにくいフローリングが良い方
● 価格を抑えたい方
● 簡単なお手入れの方が良い方
● 足腰に優しいクッション性のあるフローリングが良い方
複合フローリングは、豊富な機能性が魅力です。ペットを飼っている場合は、傷になりにくく、消臭効果のあるもの、子供のいる家庭では、遮音効果のあるものなど、生活に便利な機能を選ぶことができます。 部屋によって、無垢フローリングと、複合フローリングを分けるという方法も良いでしょう。

お手入れ方法から選ぶ

続いては、お手入れの面から、フローリングの特徴を確認していきましょう。 まず、無垢フローリングのお手入れは、フローリング表面の塗装が何かによって変わってきます。自然塗装で仕上げている場合、耐水性がないため、水拭きなどはできません。基本は、掃除機をかけてから乾拭き。どうしても汚れがひどい時には、固く絞った雑巾で拭くようにしましょう。 表面がウレタン塗装の場合は、耐水性に優れています。汚れがひどい時には、中性洗剤などを使って雑巾掛けすることも可能です。 一方、複合フローリングのほとんどは、固く絞った雑巾で水拭きしても大丈夫です。いろいろな掃除方法で掃除ができます。

フローリングの色選び

フローリングの素材選びと同様に大切となるのが「色選び」です。色のもつ視覚効果は、部屋の印象をガラッと変えるため、慎重に選ぶべきポイントといえます。

広さと明るさのホワイトカラー

ホワイトカラーのフローリングは、空間を広く明るく見せる効果があります。光も反射しやすいため、光の溢れる部屋にしたい方におすすめです。 白いフローリングは、人によっては「汚れが目立ちそう」という印象があるかもしれません。ですが、意外にもホコリはあまり目立ちません。代わりに、髪の毛はとても目立ってしまうため、この点はデメリットといえます。 逆に、こまめに掃除ができると捉えてみてはいかがでしょうか?

暖かく飽きのこないナチュラルカラー

定番のナチュラルカラーのフローリングは、心を落ち着かせて、どんな方でも親しみや暖かさを感じる色合いです。インテリアも合わせやすく、自然な印象の部屋に仕上げることができるでしょう。 ただし、ホワイトカラーやダークカラーに比べて、床材のグレード次第で差が出るため、ものによっては安っぽい印象になってしまうこともあります。実際にフローリングを選ぶ際には、素材感や色をよくチェックしてから選ぶようにしましょう。

メリハリと重厚感のダークカラー

ダークカラーのフローリングは、部屋全体を引き締めて、高級感を演出します。モダンなインテリアがお好きな方におすすめです。全体的に落ち着いた印象の部屋に仕上がるでしょう。 ダークカラーのフローリングの注意点は、ホコリが目立ちやすい点、そして部屋を暗く感じやすい点です。例えば、家具や建具などを全てダークカラーにしてしまうと、かなり暗い部屋に感じるのではないでしょうか? ダークカラーのフローリングを扱うコツとしては、床を暗く、天井を明るい色にすることです。空間を上に広く感じさせることができます。

全体のバランスを考える

フローリングの色や素材が決まってきたら、必ず、全体のバランスもチェックしましょう。なぜなら、インテリアや建具などの相性を間違って後悔される方も多いからです。

お好みのインテリアに合わせる

お好みのインテリアがあれば、それに合う色かどうかも色選びの参考にしましょう。 ● モダンスタイル…ホワイト、ダーク、グレー、木目
● ナチュラル…明るいホワイト、ナチュラル、ホワイト
● カフェ風…ナチュラル、ホワイト、ダーク、木目
● ナチュラル…ナチュラル、明るいホワイト、チョコブラウン
● 和風…落ち着いたナチュラル
● 北欧系…グレー、ホワイト、ライトナチュラル
● アジアン風…ダーク
お好みのインテリアはありましたか?ここでのポイントは、雑誌やネット上の、お好みのインテリアの部屋の写真をたくさん見ることです。意外に頭には浮かばなかった素敵な色の組み合わせが見つかることもよくあります。

建具との組み合わせを考える

インテリア以外にも、ドアや窓サッシなどの建具との組み合わせもチェックしてみてください。例えば、建具がホワイトなら、ホワイトに合わせるのも良いでしょう。 ただし、この際の注意点は、全てがホワイト系だとぼやけた印象になることがあるという点です。その場合は、カーテンや壁紙でアクセントをつけると、部屋のぼやけた印象を引き締めてくれます。 一方、フローリングの色と建具をナチュラル系でそろえる方も多いようですが、ドアだけダーク系やホワイトを組み合わせる方法も、空間にリズムが生まれるのでおすすめです。 他にも、ダーク系で全てをそろえる場合には、空間を狭く暗い印象にしてしまうかもしれまません。フローリングの色選びの際には、そういった全体イメージを具体的に膨らませることがポイントとなってきます。

部屋の広さによって変える

壁紙の色や模様は、部屋の広さの印象をも変えてしまいます。狭い部屋がもっと狭い部屋に見えたりしないように、フローリングの色を選んでいきましょう。 例えば、狭い空間には、ダークカラーよりホワイトカラーを選ぶ方がおすすめです。逆に、広い空間であれば、ホワイトカラーにすることで、さらに広く明るく感じさせることができます。あえて、ダーク系で空間を引き締めるのも良いでしょう。 この時、天井の色もチェックしてみてください。天井の方に明るい色を持ってくると、天井を高く見せることができます。

私はこれで後悔&失敗した!

いろいろな角度からフローリングを選んできましたが、ここで一旦、先輩の失敗談に耳を傾けてみてください。意外な落とし穴が見つかるかもしれません。

後悔1:壁紙との相性が悪かった

「アクセントクロスに憧れて、インパクトのある壁紙を使用した。フローリングの色は、ダーク系。濃いめの色が好みだったので、なんとなく合うだろうと思っていたが、全体的に派手で落ち着かない印象になってしまった。もっと、理想のインテリアの写真を参考にして、慎重に選ぶべきだった」 こちらの失敗談では、壁紙とフローリングの色の組み合わせがしっかりイメージできず、後悔してしまったようです。特に、部屋のどこかにアクセントをもたせた場合、他の部分にもインパクトを持たせてしまうと、くどくなってしまうかもしれません。 どのようなインテリアにするにしても、事前のイメージが最も大切です。

後悔2:無垢の特性をもっと理解しておけば良かった

「肌触りと、健康にも良さそうということで無垢のフローリングにしたが、冬場や空気が乾燥してくると、木が縮み、隙間にゴミが入るのが気になる。デメリットもしっかり理解してからフローリングを決めれば良かった」 こちらの失敗談では、無垢フローリングの性質について理解が足りず、結果的に後悔してしまったようです。フローリング選びは、正解が一つというわけではなく、住んでいる方が満足すれば成功といえますし、後悔すれば失敗といえます。 そういう意味では、住む上で何を一番重視しているのか、しっかり家族と話し合うことも大切なポイントです。

新築フローリング選びQ&A

最後に、これから新築を建てようとしている方で、フローリング選びに迷っている方に向けて、素朴な質問にお答えしていきます。ぜひ参考にしてみてください。

フローリングの板の幅は、どう選んだらいいの?

基本的には、空間の広さに合わせて選ぶのが良いでしょう。広い空間に、幅の広いフローリングを使うと、より広く、おおらかで落ち着いた部屋の印象にできます。 逆に、狭い部屋に使う時には、幅の狭いフローリングがおすすめです。広いものを使うと単調なイメージになりやすいからです。

フローリングの色選びに失敗しないコツはある?

コツは2つあります。1つ目は、とにかく多くの写真から、お好みの空間のイメージを見つけておくこと。2つ目は、機能性についてしっかり理解してから決めることです。 まずは、参考写真を見て、イメージを膨らませましょう。理想のフローリングを選べる確率が高くなります。機能性については、住んだ後にどのようなことに困るのか、どういう変化があるのか、メリットとデメリットを整理して選んでみてください。

10年後に後悔しないフローリング選びを!

家は、一生に何度もできない買い物です。だからこそ、後悔しないために、事前の情報収集が大切です。特に、常に肌に触れるフローリング部分だからこそ、こだわって選びたいもの。 10年後に、購入した時にはわからなかった変化で後悔しないように、フローリング選びのコツを抑えてから選ぶようにしましょう!家族みんなが集う空間を、最高に心地よくて落ち着く場所にするために、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

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