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iemiru コラム vol.194

【連載】sweet homeへの道 建築編 vol.2

どんなところに住みたいのかを明確にする

家づくりをするにあたり、どんな地域に住みたいかを考えて土地から考えていく場合と、どこの建築会社で建てたいかを考えていく場合とがあるかと思いますが、私たちの場合は前者でした。私達夫婦は「利便性がありながらも安心して穏やかに住むことのできる住環境」に家を建てたいと考えていました。 具体的には、徒歩15分圏内にスーパーや病院、歯科医院、金融機関などがあり、老後車に乗らなくなったような時にでも、散歩がてら歩いて生活の用を足すことができるような場所がいいと思っていました。そして治安が良く、しっかりした地域コミュニティーがあるところがいいなと思っていました。災害など不測の事態が起きた時に、日ごろから声掛けや挨拶をしているような地域コミュニティーの方がいいと思ったからです。家の前は車の通りが多い道路ではなく、生活道路くらいの交通量がいいなとも思いました。 このようなことは、育った環境やこれまで生活してきた環境が基準になるのかもしれません。どのような音や臭いに対して不快に感じるのか、何に不安や不満を感じるのかというのは人それぞれだと思います。何に魅力を感じ、何に重きを置いて場所を選ぶのか、そして決めるのかも、人によって異なるでしょう。人生の折り返し地点を迎えている年齢で家を建てる私たちは、憧れや理想ではなく老後のことや災害時のことも視野に入れて、住む場所を考えたいと思っていました。

自分の感覚を研ぎ澄ます

建築会社から紹介があった土地や、自分たちがインターネット検索をして見つけた売土地などには、数多く足を運びました。県外出身者の私達夫婦は、土地の利便性や雰囲気、治安などについての知識がありませんでした。そのため、実際に足を運び周辺を歩いてみて、自分たちがどう感じるのか確かめていきました。 「徒歩圏内にスーパーなど生活に必要なものがすべてあります」といったような文言が書いてある土地や、「お買い得」といえるような値段の土地にも足を運びましたが、何か自分たちに「ピン」とこないものがあります。「毎日の車の出し入れにストレスを感じそう」とか、「ここからだと出勤時にすごく渋滞しそう」など、長く住むにあたってストレスになりそうな土地は避けるようにしました。「ごみはこの場所に出すのだな」とか、「この地域はどの家もきれいに手入れをしてあって、綺麗好きな人が多いのかな」など、歩きながらいろいろなことを感じ、そして想像しました。

自分たちがその地域の住人になることを想像し、そこで住む人生を想像しました。どこに住んだとしても、実際は「住めば都」というように、その地域が大好きになり自分の愛おしい我が家になるのでしょう。それでも未来の自分たちが「快」と感じるだろうか、居心地がいいだろうか、感覚を研ぎ澄ますようにしました。 土地の周辺を歩いて確かめるといっても、冬の寒い時期は長時間の散歩は苦痛でした。夏の暑い時期は涼しくなった夕方に歩くようにしましたが、虫に困りました。「これだけ歩いたのだから、健康診断の数値がよくなるだろう」と期待しながら、毎週のようにいろいろな土地に足を運び、その周囲を歩いてみました。これから歩む人生を想像しながら主人とたくさん散歩できたのは、穏やかなデートの時間となり、人生における素敵な思い出の一つになりました。

100%気に入る土地に出会えるまで待つのか?

土地を探している中で、「70~80%気に入れば、その土地は買い!です」と教えてもらいました。確かに、理想通りという立地には既に誰かの家が建っていたり、売りに出す気配がなかったりします。金銭的には、今住んでいる仮住まいの家賃もありますから、早く家を建ててローンの返済を始めた方がいいはずです。そうはいっても、建てた後で後悔をするようなことにはならないように、慎重に妥協せずに進めなくてはいけません。「今日見行った土地は、あなたにとって何パーセント?」とそのたびに主人に聞いて、70~80%の土地に出会えるのを待ちました。

今の土地に決めたのは、「これだけ土地を探してこの土地と出会うことができたけれど、それと同じ時間をかけて同じ条件の土地やそれ以上の土地が出るかといえば、可能性が低い気がする」と主人が言ったことからです。主人にとっては「70~80%気に入った土地」のようでした。 「もっと待てばもっと理想通りの土地に出会うことができるかもしれない」、「この点がちょっとなぁ」という思いが少し残るというのが、まさに「100%気に入った」というのではないからなのですが、「70~80%気に入れば、買い!」らしいのです。後ろ髪をひかれるような思いも少しありながら、意を決してその土地に決めることにしました。 土地との出会いにも、縁というものがあるように思います。その土地に縁を感じる出来事がいろいろとあり、その土地に決めてからは私たちが望むようにスルスルと話が進んでいきました。必死に探していたのが嘘のように、住むべくしてそこに住むのかもしれないと思いました。そういう不思議な縁のようなものを感じると、その土地に住めることがとても楽しみになってきました。

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