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iemiru コラム vol.204

注文住宅で家づくり!建築費用の基本知識わかりやすくまるごと解説!

注文住宅で家づくり!費用の相場って?

注文住宅で家を建てることは、多くの人の憧れです。自分の思い通りの家を自分で作ることが出来るのは、最大の魅力ですよね。でも「注文住宅って高そうだから無理…」と最初から諦めている方も多いのでは? でも実は、注文住宅は「自分の判断でコストを掛ける所、掛けない所を選べる」という面があるため、工夫次第でコストを下げることも可能なのです。ただし、ローコストで建てようと思っていても、資金計画が曖昧だと予算オーバーになってしまうこともあります。 そこで今回は「注文住宅の建築費用」についてまるごとご説明していきます!

建築費用の平均相場

まずは、参考までに建築費用の相場を確認していきましょう。ここでは、土地購入費用を除いた金額の平均をご紹介します。 住宅金融支援機構の2016年度フラット35利用者調査によると、建設費用の全国平均はこのような結果となりました。 ● 全国平均…3,312万円
● 最高値(東京都)…3,934万円
● 最安値(島根県)…2,514万円
注文住宅の中には、土地と建物をセットで購入出来る「土地付き注文住宅」という種類もあります。土地付き注文住宅を購入する場合の平均費用は、こちらです。 ● 全国平均…3,955万円
● 最高値(東京都)…5,629万円
● 最安値(秋田県)…2,902万円
ご覧のように、建築費用のみの全国平均相場は3,312万円、土地付き注文住宅の全国平均相場は3,955万円という結果となりました。皆さんの予想と比べてどう違いましたか? 参考:住宅金融支援機構 2016年度フラット35利用者調査

建築費用相場は地域によって異なる

先ほどの調査結果からもわかるように、建築費用相場は、地域によって大きく異なります。平成30年に国土交通省が公開した「住宅地平均価格」によると、最安値の山口市の平均価格が90,300円に対し、最高値の東京の平均価格は、なんと572,300円という結果! このように、どの地域に家を建てたいかによっても、大きく価格は変わってきます。だからこそ、建設費用の知識ついて知っておけば「東京は無理でもこの地域なら叶えられる」といったように、諦める前に選択肢を広げることが出来ます。 参考:国土交通省 都道府県庁所在地の住宅地「平均」価格

注文住宅の費用の内訳

では、いよいよ注文住宅の費用の内訳をチェックしていきましょう!内訳がわかると、全体の金額を計算しやすくなり、予算を立てやすくなります。 注文住宅の費用は「本体工事費用」「別途工事費用」「諸費用」の3つに分けることが出来ます。

75〜85%を占める本体工事費用

建設費用の中でも、75〜85%の割合を占めるのが、本体工事費用です。本体工事費用は、建物の建設にかかる金額のことです。 どこまでが本体工事費用という定義はありませんが、一般的には次のような工事が含まれます。 ● 仮設工事…足場や仮設の電気やトイレなど準備となる工事
● 基礎工事…家の基礎を作る工事
● 木工事…建物の構造を加工したり組み立てる工事
● 電気工事…配線やコンセントを取り付ける工事
● 設備工事…水回りや空調などの工事
注文住宅の広告に「〇〇円の家」といったキャッチコピーが書いてある場合、本体価格を指している可能性があります。その場合、実際には本体価格以外にもかかる費用があると考えておきましょう。 本体工事費用の概算が知りたい方は、「坪単価×坪数」の計算式で割り出すことが出来ます。

15〜20%を占める別途工事費用

続いて、全体の15〜20%を占める「別途工事費用」があります。別途工事費用は、建物建設以外にかかる費用のことです。主に次のような工事が含まれます。 ● 解体工事…住んでいた家を解体する工事
● 地盤調査…家を建てられるか土地を調査する費用
● 地盤改良工事…家を建てられるように地盤を改良する工事
● 外構工事…駐車場などを作る工事
● 配管工事…水道管の引き込みをする工事
別途工事費用は、本体工事費用と違って低く見積もりがちですが、実は意外と費用がかさんでしまうパターンも多いので、注意が必要です。

5〜7%を占める諸費用

建築費用の5〜7%を占める費用が「諸費用」です。諸費用は、住宅を購入する前に現金で支払う、次のような種類のことを言います。 ● 引っ越し代
● 家具購入代
● 家電購入代
● 各種保険料
● 税金やローンなどの手続き料など
諸費用は、基本的に現金払いとなるので、最低でも総費用の10%程度を確保しておくようにしましょう。

注文住宅の資金計画はこうして立てる!

注文住宅の予算の内訳がわかったら、実際に資金計画を立ててみましょう。資金計画は、買いたい家の金額から考える場合と、払える金額から考える場合があります。 ここでは、無理のない資金計画が出来るよう、払える金額から考える資金計画の立て方をご紹介します。

家の総予算を決める

ではさっそく、購入出来る家の価格を割り出していきましょう。次のステップで順番に計算してみてください。

(1)現時点の住宅購入資金を計算する

まずは、現時点で住宅の購入資金にいくら用意出来るのかを計算します。 ● 引越代や仮住まい代
● 家具購入費用(最低50万円程度)
● 生活予備費用(年収の3〜6ヶ月分)
● 教育費用や車の購入費用などの予算
これらを合計した金額が住宅資金となります。この金額は、現金で用意しておく必要があります。貯蓄は足りたでしょうか?

(2)毎月のローン返済可能額を計算する

続いて、毎月いくらローンの返済に充てることが出来るのかを計算します。月収の25%以内が目安となります。 ● 月収の25%以内の金額

(3)ローン借入金額の目安を計算する

次に、住宅ローンをいくら借入できそうなのかを計算していきます。概算ですが、こちらの倍率で考えてみてください。 ● 返済期間35年・・・毎月返済額の340倍
● 返済期間30年・・・毎月返済額の300倍

(4)購入可能額を計算する

最後に、家の購入に充てられる総予算を計算します。この計算で出てくる1.05〜1.07という数字は、購入の前に現金で必要となる諸費用の目安となります。 ● 購入可能額=現時点の住宅購入資金(1)+ローン借入金額(3)÷1.05〜1.07
購入可能額が割り出せましたか? ちなみに、この計算の中で、購入可能額からローン借入金額を引いたものが「頭金」、購入可能額から頭金を引いた額が「諸費用」ということになります。

ところで、(1)の計算で、住宅購入に充てられる資金がほとんど残らなかった方がいるかもしれません。引越代や仮住まい代、生活予備費用などの予算を確保出来なかった方は、その分の現金が必要となりますので、その分の貯蓄ができてから購入を検討するようにしましょう。 引越代や仮住まい代、生活予備費用などは用意できたけど、差し引いたらほとんど予算が残らなかったという方には、次の項目で「頭金の必要性」についてご説明します。

頭金はいくら必要?

「頭金が貯まっていないと家は買えないの?」と疑問に思う方もいると思います。結論からいえば、ケースバイケースで「頭金が少なくても家は購入出来る」ということになります。 そもそも「頭金は購入額の1〜2割」と言われてきました。これは、多くの金融機関が融資する際に「住宅購入額の8割しか借入できない」という条件をつけていたからです。 ですが、史上最低金利とも言われるこの時代、考え方も変わってきており、融資の条件を「購入金額の9割」とする金融機関も増えているのが現状です。 頭金が多いということは、その分、返済も楽になるということなので、頭金を用意するに越したことはありません。ですが、頭金があまり用意できないという方でも「フラット35」やソニー銀行の扱っている住宅ローンなど、頭金が1割未満でも借入出来るローンもあります。 頭金が貯まるのを待っている間に、金利が上がって購入タイミングを逃したり、年齢が上がりローンを組むのが難しくなりそうな場合は、貯めるのを待たずにローンを組むことも検討すると良いでしょう。

注文住宅の家づくりを安く抑えるポイント

住宅購入可能額が割り出せた所で、ここからは「家づくりを安く抑えるポイント」をご紹介していきます。ポイントは、本当に必要か必要でないか、こだわるべき部分はどこかをはっきりと決めることです。 

家の形をシンプルにする

家の本体価格で一番価格を抑えられる形状は、シンプルな総二階建てです。なぜなら、家の本体価格は、間仕切りの数や壁の数、設備の数が増えるごとに、金額もどんどん加算されていくからです。 例えば、コの字型の家を作る場合、その分、壁の数や間仕切りの数が増えますね?形が複雑になると、基礎工事にも時間がかかり、人件費がかさみます。また、純粋に材料が増えたり、形によっては追加で建物の補強が必要になります。 これは、一般的な金額で会社によって違いますが、角が一つ増えるごとに10〜20万円金額が増えるとも言われています。さらに予算を抑えたい方は、屋根を「切妻屋根」か「片流れ屋根」にすることで、価格を抑えることができます。 シンプルな総二階建ての家は、他にも耐震性や機能性、断熱性など、多くのメリットもあるため、オススメのコスト削減方法です。 ただし、家の形がシンプルだと、見た目もつまらない印象の家になってしまうデメリットもあります。おしゃれな外観にしたいなら、外壁にこだわってみたり、窓の位置でアクセントをつけるなどして工夫すると良いでしょう。

間取りを工夫する

間取りにもこだわってみましょう。先ほどご紹介しましたが、壁の数が増えるだけで、材料費や施工費が増えるのは言うまでもありません。 出来るだけ仕切りのない、大きくてシンプルな間取りにすることで、その分コストを削減することができます。家族がくつろげる和室が欲しいという方は、リビングに小上がりの畳コーナーを儲けるのがオススメです。 小上がりの下部分を収納スペースとして活用すれば、和室も確保しつつ、価格も抑えられ、明るく収納も豊富と、メリットがたくさんあります。 間取りをシンプルにすると、こんなメリットもあります。 ● オープンな間取りで家族のコミュニケーションも増える
● 光を取り込みやすいので、明るく風通しも良い
● アコーディオンカーテンなどで仕切れば、ライフステージごとにアレンジ出来る
間取りを変えられるのは、注文住宅ならではの利点です。一般的な概念にとらわれずに、将来を見据えて、本当にその壁は必要かどうかなど、住みやすい間取りを考えてみてください。

設備・建材を統一させる

コスト削減のもう一つのポイントが、設備や建材を統一させるということです。まず、設備に関しては「トイレはこのメーカーが良い」「お風呂はこのメーカーが良い」など、メーカー指定をするよりも、その住宅会社が取り扱う価格の安いメーカーにする方がコストダウンしやすくなります。 住宅会社によっては、設備機器を独自のルートで安く仕入れている場合もあり、一流メーカーの設備であることも少なくありません。今は、設備機器の性能もとても良くなっているので、安い設備でもそれほど使い勝手においての不満は感じにくいでしょう。 また、建材に関しては、通常少し多めに発注されるので、種類が多い分だけ端材が出やすくなります。同じ建材に統一させることで、無駄なく材料を使い切ることが出来るため、コストダウンに繋がるのです。 ただし、全てコストダウンの観点からこだわりをなくすのでは、注文住宅の面白みもなくなってしまいますね。そこでオススメなのは、一番長く過ごす場所、来客のある部屋などにはこだわり、他の部屋にはあまりこだわらないということです。 こだわるポイント、こだわらないポイントを明確にして、賢くコストダウンしてみてください。

家づくりの必須知識!税制優遇や補助金一覧

コストダウンの他に、住宅を購入する際には多くの税制優遇や補助金があるのをご存知ですか?この減税や補助金を知っているのといないのとでは、数百万円も価格が変わる可能性があります。 一生に一度の買い物ですから、損することのないように、しっかりチェックしていきましょう!

減税制度一覧

家を建てる際には、6つの減税制度が用意されています。 1. 住宅ローン減税
2. 投資型減税
3. 登録免許税に関する減税
4. 固定資産税の減税
5. 贈与税の非課税措置
6. 不動産取得税の減税
詳細はここでは省略しますが、それぞれの減税が受けられるかどうかや詳しい内容について、住宅会社に相談してみましょう。住宅を建築する前に知ることで、減税を受けやすい住宅にすることも可能かもしれません。

補助金一覧

税金を一部免除される減税以外にも、補助金が出る場合があります。せっかく受け取れる補助金は、一つも漏れなく受け取りましょう。 1. すまい給付金
2. 市町村の補助金
3. 地域型住宅グリーン化補助金
4. エネファーム設置補助金
5. ゼロエネルギー住宅補助金
補助金だけでもこれだけの種類があります。事前に調べて、損をしないようにしたいですね。

家づくりで資金計画が決まったら次にすること

注文住宅の資金計画が明確になってきたら、家づくりを始めるステップに立ったと言えるでしょう。 次にすることは「注文住宅の依頼先を決める」ことです。そこで、星の数ほどある依頼先の中、何を基準に会社を選べば良いのか、そのポイントを解説します。

注文住宅の依頼先を決める

注文住宅の依頼先と言っても、初めはどこに頼んだら良いのかさえわからないはずです。注文住宅は、主に次のような会社に依頼することになります。 ● ハウスメーカー
● 工務店
● 建築設計事務所
ハウスメーカーの場合、多くの実績がある会社が多いので、豊富なパターンから理想の住宅デザインを提案してもらうことが出来ます。また、モデルハウスで実物を確認したり、手厚いサービスがあったり、住宅ローンが通りやすいといったメリットもあります。 一方、工務店は地域に根ざしていることが最大の売りで、その土地の特性に詳しいため、土地ごとに対応した最適な建築を提案してもらえるというメリットがあります。地元の成功例を見学させてもらえるかどうか、聞いてみるのも良いでしょう。 建築設計事務所に依頼する場合、臨機応変で自由な設計が出来る点が最大の魅力です。こだわる部分、予算をかけたくない部分を細かく指定出来るほか、狭小住宅や珍しいデザイン、こだわりの形の家など、対応してもらいやすいメリットがあります。

依頼先を決める時のポイント

いくつか候補にあげた依頼先の中から、次のポイントを基準に比較していくと、最終的な依頼先を決めやすくなります。 ● 予算内で希望の間取りにすることが出来るか?
● 見積もり内に含まれる標準設備は何があるか?
● どんなアフターサービスや保証があるか?
● 担当者との相性はどうか?信頼出来るか?
まず、大前提として、予算内で希望の間取りを叶えることが出来るかどうかでいくつかの会社に絞るようにしましょう。 その上で、見積もりの標準設備には何が含まれるかを確認していきます。足りない場合、どんどん上乗せされて予算オーバーになってしまう場合もあるので、設備の確認は大切なポイントになります。 そして絞った会社の内、よりアフターサービスや保証が充実しているところ、信頼できそうだと感じる会社を基準に決めていくのが賢い選び方です。

注文住宅での家づくりを失敗しないために

一生に何度もない大きな買い物だからこそ、誰もが初心者となる注文住宅。理想通りの夢のマイホームを叶えられるかどうかの鍵は、「事前の情報収集」にあります。知っているのと知らないのでは、家づくりが成功する確率に大きな差が出るからです。 その第一ステップが、無理のない資金計画を立てることです。理想の家を建てたいがあまりに、あれもこれもと盛り込んで、返済が厳しい住宅ローンを組んでしまっては、後悔してしまうかもしれません。 家を建ててからが本当のスタートです。理想の家をベースに、日々の生活を充実させる余裕を持ちましょう。この記事を参考に、無理のない資金計画を立てて、ぜひ、家族が集う大好きなあなただけの「マイホーム」を建ててくださいね!

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