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iemiru コラム vol.207

垂木(たるき)の寸法はどう選べばいいの? 設置間隔や主な材質もあわせて解説

「屋根の善し悪しは垂木で決まる」といっても過言ではないほど大切な役割の垂木。大工など建築のプロであれば垂木について現場で学ぶこともできますが、DIYでガレージ作りなどに挑戦する方は「どんな寸法がいいの?」「材質が知りたい」という方も多いと思います。 本記事では予備知識のない方にも分かりやすいよう、「屋根の種類による寸法の違い」や、「一般的な材質」といった基礎知識から解説していきます。垂木について理解を深めて、DIYなどに活かしてみてください!

垂木とは?

垂木とは、屋根を下から支えるための構造物のこと。垂木は、屋根を平らにする「野地板」や「構造用合板」の下に設置されます。屋根に凹凸ができないようにサイズや間隔を均一に整えて設置するのが特徴です。 垂木は屋根を支える「棟木(最上部)」「母屋(中段)」「軒桁(下段)」といった主要構造物に対して垂直に接し、釘やビス、垂木クランプによって固定されます。

垂木の寸法(規格)を知ろう

垂木の寸法は屋根の強度を左右する大切なポイント。本記事では「屋根の種類(屋根の重さ)」にあわせた一般的な寸法の選び方をご紹介します。材質や地域の気候によって多少の差はありますが、目安としてチェックしていきましょう。

スレート屋根の場合

スレート屋根で使われる垂木の寸法は「6×4.5cm」が一般的。現在もっとも普及しているスレートを使用した屋根は、伝統的な瓦屋根と比べて軽量な特徴があります。 壁面から張り出している屋根部分「軒の出」が長い場合は、「7.5×4.5cm」「9×4.5cm」が採用される場合も。軒の出部分は下から支える柱がないため、垂木を太くして強度を高めます。

ガルバリウム鋼板の場合

ガルバリウム鋼板の屋根で使われる垂木の寸法は「7.5×4.5cm」が一般的。スレート屋根よりは重たい傾向があるため、垂木も太めのものが採用される傾向があります。 ただし、ガルバリウム鋼板にはたくさんの種類があり加工によって重さも違うため、必ず鋼板の重さを確認してから垂木の寸法も検討しましょう。

瓦屋根の場合

瓦屋根で使われる垂木の寸法は「7.5×6cm」が一般的。瓦は一枚一枚が重く、枚数も増える傾向にあるため、垂木の寸法も太めのものが採用されるのが特徴です。 軒の出が長い場合は「9×6cm」や「10.5×6cm」が採用される場合もあります。

テラス屋根の場合

テラス屋根で使われる垂木の寸法は「4.5×4.5cm」が一般的。テラス屋根の材質は「ポリカーボネート」や「セッパン」など比較的軽いものが多く、屋根の面積も小さい場合が多いので、垂木の寸法は比較的細いものが採用される傾向があります。 重たい屋根材を使う場合や、屋根面積が大きくなる場合は太い寸法の垂木も検討しましょう。

垂木の間隔(ピッチ)は?

垂木を設置する間隔は「45.5cm」が一般的、屋根部分の重さによっては間隔をせまく「30.3cm」や「36.4cm」にします。間隔がせまい方が支えるポイントが増えて強度が高まるので、屋根が重たいときは間隔を狭くするようにしましょう。

垂木の長さ

市販されている垂木の長さは「2m」「3m」「4m」「6m」が一般的。住宅用であれば「3~6m」、テラスやガレージであれば「2~4m」が目安になります。「2.5mの垂木が欲しい!」という場合は、「3m」の垂木を購入して店舗でカットしてもらいましょう。

垂木一束は何本?

垂木などの木材を購入する時の単位になるのが「束」という単位。読み方は人によって変わりますが「つか」「たば」と言います。一束9本または12本の場合が多いですが、サイズや材質によって「20本」「6本」「4本」の場合も。 1本ずつバラで購入できる場合もあるので、購入するときは必ず確認してください。

垂木の材質

垂木に使われる材質(木材)は何が多いのでしょうか。材質の特徴とあわせて解説します。

スギ

垂木の材質としてもっとも一般的なのが「スギ」。「ヒノキ」とともに日本でもっとも使われる木材のひとつで、真っすぐに成長し、脂気が少なく加工しやすいのが特徴です。また全国各地で植林されているので、安定して素材を確保できるのも魅力です。 垂木だけではなく、装飾用や樽桶、割り箸など幅広く使われています。

米マツ

北米から輸入される材質で、丈夫なつくりと加工のしやすさが特徴の「米マツ」。木目も比較的きれいですが、経年変化によって黒ずみやすい特徴もあります。

米ツガ

北米から輸入される材質で、木目のきれいさと加工のしやすさが特徴の「米ツガ」。やや割れやすく、湿気の多い地域では腐りやすい特徴もあります。

エゾマツ

主に北海道に分布している国産の「エゾマツ」。真っすぐな木材で、きれいな木目や軽量で加工がしやすいのが特徴です。ただし、耐朽性が比較的低いので、湿度の高い条件では注意が必要です。

見せるための「化粧垂木」

垂木は基本的に人目につきませんが、なかには「化粧垂木」といって魅せるための垂木もあります。屋根裏や軒の出からみえる化粧垂木は、豪華で迫力のある雰囲気を演出し、木造の美しさが際立つのが特徴です。 化粧垂木には木目が美しく耐久性や耐水性に優れた「ヒノキ」が採用されることが多く、主に社寺建築でみることができます。

ガレージ作りなどのDIYに便利な「クランプ」

垂木などの構造物をDIYで作っていくのは大変ですが、クランプがあれば比較的簡単に組み立てることができます。とくにガレージの屋根などを個人で組み立てる場合は、クランプがあると便利です。

垂木の購入方法は?

ホームセンターや木材店へ

垂木は専門の木材店だけでなく、ホームセンターでも購入することができます。ホームセンターの場合はDIYで使う目的の木材も多く、6m級の垂木が置いていない場合もあるので、大型の木材が必要な場合は専門店へ問い合わせてください。 ほとんどの店舗で購入した木材をちょうど良い大きさにカットしてくれますので、事前に電話するなどして確認し、上手く活用しましょう。

床の垂木「根太」とは?

垂木と似ているもので、床板を支える「根太(ねだ)」と言う構造物があります。寸法も「4.5×4.5cm」や「6×4.5cm」といった垂木と同じ寸法で、材質もスギやヒノキを使うのが特徴です。 設置する間隔も約30cmや約45cmと同じ。日本の住宅は板や角材の規格が統一されているため、汎用性が高くなっています。 材質は鉄骨タイプもあり、強度が高いので間隔を約45cmや約60cmと広めにとることも。垂木の場合は重くなると間隔をせまくする必要がありますが、根太は重くなっても厚く強度が上がれば間隔を広げることができます。

垂木の特徴を理解して適切な寸法や材質を選ぼう!

垂木を選ぶには「屋根の重さ」「面積の広さ」「気候」などの条件を考えることが大切です。とくに屋根の材質によって重さが大きく変わるので、事前の確認が必要です。 また垂木が見える構造の場合は、木目の美しさや雰囲気も考慮して選ぶようにすると、長く愛用することにつながります。木目も繊細で美しいヒノキや、鮮明なスギなど、それぞれに特徴があるので好きなものを探してみてください。 適切な垂木を選んで、安心して気持ちよく暮らせる環境を作りましょう。

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