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iemiru コラム vol.212

家の新築 家庭円満はトイレがポイント!?

面積は小さいが、家族全員が利用する大切な場所

家を新築する時、皆さんは間取りのどこから考え始めるでしょうか? 家族が集まり、長い時間を過ごすリビングでしょうか。 それともみんなで食卓を囲むダイニング。 一日の疲れを癒やすお風呂という方もいるかもしれません。 でもちょっと考えてみてください。 皆さんは一日に何回お風呂に入りますか?普通1回、多くて2回位ですよね。 ご飯は3回。でも家で食べるのは朝と夜の2回だったりします。 ではトイレは?家にいる間に最低5~6回は行くという方が多いのではないでしょうか? トイレは家族全員が頻繁に利用する空間なのに、間取りを考える時に優先する人はあまりいません。 その結果、実際に住み始めてみてから、トイレにまつわる様々なトラブルが起こってくるのです。 そこで今回は、 ・家族が快適に過ごせるトイレの間取り ・ベストなトイレの広さとは? ・最新トイレ事情 ・新築時に考えるべきトイレの注意点 などについて紹介し、家族全員が快適に利用できるトイレづくりのヒントを提供していきます。

トイレの間取りはデリケート

音やニオイの問題

面積自体は狭いですが、間取りを考える際トイレの場所は難しい問題です。 というのもトイレは究極のプライベート空間であり、しかも音やニオイという「家族といえども、気になる」要素が関わってくるからです。 家族以外の人が遊びに来てトイレを使う場合、更に問題は深刻化します。 ゲスト側も、ホスト側も気を使い合って、結局最後までトイレに行けなかったなどということも起こりえます。 また、思春期の子供がいる場合も気を使います。家族にトイレに行ったことを気づかれたくないからといって、自宅ではトイレにいかない子もいるくらいです。 そういった問題に配慮するためにも、できる限り気を使わず、リラックスできる場所にトイレを配 置すべきなのです。

トイレの間取りここはNG

リビングの近くはNG

リビングは一番多くの人が集まりやすく、常に誰かがいる可能性が高い場所です。 そのためリビング近くにトイレがあると、常に近くに人がいる状態で用を足さなくてはならなくなってしまいます。これでは、リラックスできませんし、トイレに行くの自体を我慢してしまったりもします。

玄関近くもNG

玄関近く、階段の下がトイレになっている間取りもよく見かけます。 家までトイレを我慢してきた時に飛び込めるというメリットはありますが、玄関は人の出入りが多く、訪問者があって家族が対応している間などはトイレに行くことができません。 また、途中で来客があったり、階段の上り下りの音などが聞こえたりで落ち着かない、というデメリットもあります。

寝室から遠いのもNG

冬の寒い時期や歳を取ってくると、夜中に1度や2度はトイレに起きるようになる方もいます。 寝室からトイレが遠いと、行くのが億劫になりますし、まして下の階まで降りなくてはならない場合などは、寝ぼけて階段を踏み外すリスクもあるのです。

トイレは複数必要?

家族全員がトイレに殺到しやすい朝は、自分のタイミングでトイレに行けない「トイレ渋滞」が起こります。家族が連続でトイレに入ることになるので、前に入った人のニオイなども気になりますよね。 そんな悩みを解決する方法が、「複数のトイレの設置」です。

トイレが快適空間になった結果、ゆっくり派が増加した

そもそも、トイレ渋滞が深刻化した背景には、「トイレゆっくり派」の増加があります。 トイレに関しては、1分程度で全てを済ます「トイレせっかち派」と5分以上は滞在する「トイレゆっくり派」があり、近年トイレの快適設備が充実により、ゆっくり派が増えているようです。

マンションはほとんどが1箇所 一戸建ては80%以上が2箇所

一戸建ての場合、各階にトイレがあるなど80%以上が2箇所のトイレを設置しています。 それに対し、マンションの場合は90%以上が1箇所です。階段下などデッドスペースを有効活用することのできないマンションは、複数のトイレの設置が難しいのです。

複数のトイレ設置のメリット

①朝のトイレ渋滞が解消できる

トイレせっかち派とトイレゆっくり派の共存が可能となります。 誰かが入った直後に入らなくて済むため、ニオイなどの問題も軽減します。

②トイレに気兼ねなく行ける

複数のトイレがあれば、リビングや客間から遠い方のトイレに来訪者を案内できるため、トイレを勧めやすくなります。 また、思春期の子供もトイレに行きやすくなるでしょう。

③各階にあれば夜中のトイレの時に安全

各階にトイレがあれば、階段の上り下りがないので、夜中のトイレも安心です。

複数のトイレ設置のデメリット

①掃除が大変

毎日使うトイレの掃除は面倒でもこまめにしたほうが、結果的に汚れが落ちやすく楽になりますが、当然、何箇所もトイレがあると、その分掃除は大変になってしまいます。

②コミュニケーションの機会が減ってしまう

各階や離れた場所にトイレがあると、家族が集まるリビングの近くを通る必要がなく、結果的に家族のコミュニケーションの機会が減ってしまう可能性があります。

ベストの広さはどれくらい?

一般的には0.5畳(182cm×92cm)

トイレの広さは0.5畳くらいが一般的で、便器や手洗いなどもその面積を元に設計されています。 ただ最近はタンクレスのトイレが増えてきたため、同じ面積でも以前より広く使えるようになってきています。

バリアフリーも考えて広めもあり

老後のことを考えて、バリアフリーを取り入れ、広めの間取りにするケースも増えています。 手すりの設置や車椅子で出入りすること考慮すると、面積は1畳(180 cm×180cm)、ドアの開口部を85cm程度確保する必要があります。

便座の向きやドアの形状でも使い勝手は大違い

同じ面積でも便座の向きやドアを開ける方向、ドアの形状などによってトイレの使い勝手は大きく変わってきます。 希望の条件をはっきりとさせた上で、施工会社と念入りに打ち合わせをしましょう。

トイレの雰囲気を左右する床材クロス選び

狭いトイレ空間を少しでも広く見せるために、床材や壁のクロスを明るい色で統一するのがおすすめです。ただ白やベージュは尿はねなどが目立つので、注意が必要です。 また最近では、素材自体がニオイを吸収する防臭効果のあるクロスも一般的になってきているので、こちらも検討してみてください。

主流はタンクレス

最近では流す水を貯めておくタンクのない、タンクレスのトイレが主流となってきています。 そんなタンクレストイレのメリットとデメリットを紹介しましょう。

メリット

①お洒落なトイレ空間

タンクがなく便器部分だけなので、高さを低く抑えることができます。視界に余計なものが入ってこないので、スッキリとしたお洒落な空間を演出できます。

②タンクがないので省スペース

タンク部分がないため奥行きが少なくてすみ、狭いトイレを広く使うことができます。タンクがあるタイプに比べ、高さで30cm、奥行きで10cm程度省スペース化されています。

③掃除がしやすい

タンクのあるトイレはタンクの下に手が届きにくく、掃除がしにくいというデメリットがありました。 それに比べタンクレストイレはデザインがシンプルになっており、そもそも汚れがつきにくく、掃除がしやすくなっています。

④節水効果が高い

タンクタイプのトイレは洗浄の時に約13リットルの水を必要としていましたが、水道直結で水を流すタンクレストイレはその約三分の一の水で洗浄でき、節水効果に優れています。

⑤連続して水を流すことができる

タンクタイプのトイレは一度水を流すと、タンクに水が貯まるまで洗浄することができませんでした。しかし、タンクレストイレの場合は水道直結で水を流すので、連続して洗浄することが可能です。

デメリット

①手洗いができないので、手洗いを別に設置しなくてはいけない

タンクタイプのトイレの場合、水を貯める部分を利用して手を洗うことができました。しかしタンクレストイレはそれができないため、別途手洗いスペースを設ける必要があります。

②水圧の関係で設置できない場合がある

タンクレストイレは水道に直結し、水圧で便器を洗浄します。そのため水圧が低い場合は設置することができなかったり、設置できても詰まりやすくなってしまったりします。ただ最近では、水圧を補うブースターや小型タンクを内蔵してその不具合を防止しています。

③停電の時は水が流せない

タンクレストイレは電気を使って水を流す仕組みになっているため、停電時はトイレを洗浄することができません。ゆえに、バケツなどで水を流してやる必要があります。

トイレを快適空間にする最新技術

最新のトイレは「トイレゆっくり派」を増やすほど快適装備が充実しています。 フルオート便座やオート洗浄、自動開閉、脱臭機能などは一般的になってきました。 最近では、Wi-Fiスピーカーを内蔵で音楽を聞くことができるトイレや便座横の吹き出し口トレイに香りを含ませることで香るトイレなども登場しています。 気になるものがあればショールームに足を運んで、専門家のアドバイスを受けながら、実際の使い心地を体感してみて下さい。

新築時のトイレ関係の注意点

窓はあった方がいい?

窓には、狭い空間のトイレに開放感を与えてくれるというメリットがあります。また、トイレはニオイが気になる空間なので、換気のために窓があったほうが良いように思いますよね。 しかし、実は換気だけを考えれば、窓無しで換気扇だけのほうが空気を循環させやすくなるのです。また、窓があると外気が入ってくるので夏暑く、冬寒いというデメリットもあります。 特に冬になるとトイレで亡くなる方が増えます。これは寒さでヒートショックをおこしやすくなることが原因と考えられています。最近のタンクレストイレでは、便座だけではなく暖房機能の付いたものもあります。窓を設置する場合、トイレ内の温度調節には十分注意を払うようにしてください。

最低限の収納を忘れずに

トイレの間取りをあまりにミニマムにしたため、全く収納スペースがない場合があります。 しかしトイレットペーパーや掃除道具など、トイレで必要なものは意外とあります。 最低限の収納スペースは確保するようにしましょう。

トイレは「究極の個室」

トイレは一人きりになれるプライベート空間、つまり「究極の個室」です。 家族と喧嘩をしてトイレに駆け込んだり、考え事をしたくてトイレに篭ったりする人もいるのではないでしょうか。 新築で間取りを考える時、確かにリビングやキッチンは大切ですが、家族の幸せを考えるとトイレも疎かにすることはできません。 ぜひホッとできる快適空間になるように、トイレについてもしっかり考えてみてください。

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