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iemiru コラム vol.218

自由と快適を求める家づくりには在来工法がお薦め!不安な耐震力も補強で問題なし!!

在来工法とは?

しっかりとした土台に、柱が立ち並ぶ…。上棟した現場を見学してみましょう。木が呼吸している。その香りに圧倒されることでしょう。見上げる柱や梁はまさに「家」そのもの。日本で昔からある住宅。柱がむき出しの和室は、在来工法でしかできない技術です。在来工法の魅力は、日本の風土に合った建築の技法ということ。現在もその技術は、日々進化しています。

柱と梁を組み合わせて建てる方法で、木造軸組工法と呼ぶ

昔ながらの建築手法として取り入れられている在来工法。現在、日本で建築されている建物の約6割がこの工法で建てられています。 基礎の上に土台のせ、柱と梁を組み合わせて建てる方法で「木造軸組み工法」とも呼びます。

浴室工事において、ユニットバスを設置するのではなく現場で造る方法

アイデアは、ほっと一息、湯船に浸かっている時に浮かんでくるかもしれません。 美しいデザイン性の高いタイルを敷き詰め、自分好みの湯船を選び、ゆったりと浸かってみたいという方。その思いは、在来工法で実現できます。 また、とても小さい空間の浴室でも、在来工法の自由度の高い設計で、個性的に作り上げることも可能です。

在来工法のメリットとは?

それでは、一つずつ、在来工法で住宅を建築する際のメリットを見ていきましょう。

自由な間取りにできる

在来工法は、外観のデザインや、内装の間取りの変更に自由度が高く、個人の好みに合わせた設計を実現できます。建築後も、間取りの変更など、壁を自由に移動することができるのが魅力です。建物の強度は、壁の面積が広いほど高くなりますが、主要な補強壁でなければ、その壁を取り除いて、大空間に変更することも可能です。 また、逆に、壁を作り、ふすまを取り付け、部屋を仕切ることも可能です。洋室の一部に畳を張り、ふすまで仕切れるようにしておけば、急なお客様があった時に、プライベート空間を確保でき、住まいやすくなるでしょう。

リノベーションが容易にできる

そして、在来工法の魅力は、リノベーションが容易に出来るということです。 例えば、一部屋ごとが狭く、一つの階に4室もある間取りの場合は、そのうちの一部屋が物置状態になってしまうのではないでしょうか? そういった場合、壁を取り去り、2部屋にして、居室にすることも容易に出来ます。 また、主要な躯体である「梁」をあえて見せて、天井を高く、空間を広々と見せたりすることも可能です。梁に、ブランコやハンモックを設置するのも素敵ですね。さらに、光を取り込む開口部を広げ、通風を良くし、明るい大空間に変更することも可能です。

大きな開口が可能になる

美しい自然に囲まれた敷地であれば、その良さを、ぜひ、住宅の設計に取り入れたいものです。 自由設計では、日々、刻々と変わる景観を、大きな開口部から眺めるように設計することも可能です。景観そのものを絵画のように楽しむことが出来るのは、壁の移動が可能で、光を取り込む窓を大きく配置することが出来る、在来工法ならではの良さです。 また、住宅密集地では、中庭を作ることで、プライバシーを確保しつつ、庭で快適に過ごせるようになります。 お気に入りのシンボルツリーを配置して、グリーンの芝生を敷き詰めた中庭を想像してみて下さい。お子様とガーデニングを楽しんだり、ペットと遊んだり…。楽しみ方は無限です。 中庭を作ることで、通風性が良くなり、建物のすみずみまで自然な明るさを取り入れるとことができるでしょう。

施工できる業者が多い

壁で躯体の強度を持たせる、ツーバイフォー工法は、規格化されているため、工期が短いのが特徴です。ツーバイフォー工法は、施工できる業者が少ないため、請け負ってもらうための器がまだ少ないのが現状です。 在来工法は、昔からある建築技法なので、施工できる業者が多いのも特徴の一つです。腕前のいい、信頼できる業者さんと巡り会える可能性が高いということです。

在来工法のデメリットとは?

良い所ばかりではなく、在来工法にもデメリットがあります。建築を依頼する前に知っておくべきことをあげてみます。

大工さんの技術に左右されてしまう

在来工法の建物は、斬新な外観のデザインや、間取り、造作棚など、自由に設計することができます。 美しい外国の絵画を思わせる煙突がある外観や、パステルトーンのお菓子の家の様な外観でも、建材の選びかたで、どんなイメージでも作り上げることができるのです。 しかし、設計上の図面は出来ても、実際に作る大工さんの技術や経験が乏しいと、そもそもどの様に作ればいいのか?現場での綿密な打ち合わせが必要になります。品質が低くなる恐れもあります。 高度な技術を必要とする建築は、考える人(設計者)と作る人(大工さん)が異なるため、建築現場での工事監督の上手なコミュニケーション能力が必要です。 ハウスメーカー内でも、営業・設計・事務・工事管理と、建物が竣工するまでにたくさんの延べ人数の人間が一つの現場にかかわります。下請けの業者さんも入れると、膨大な人数で、お客様のために尽力をつくすのです。その一部を欠いただけでも、建物の品質に影響が出ます。 信頼できる建築業者を見つけられるかが「成功する家づくり」の鍵となります。 各地で開催される、住宅見学会には積極的に参加して、ご自分の夢を実現してくれる仲間の、チームワークの良さも確認しておきたいところです。抜群の現場のコミュニティには、夏に大きく咲く、ひまわりの様な活気があります。

工期が長い

在来工法は、ツーバイフォーと違い、一から設計と施工をしていきます。お客様のご要望を確認しながら、自由な設計と施工をするため、規格の住宅より、工期が長くなります。詳細を打ち合わせすることから始まって、着工し、無事に竣工するまでには時間が必要です。 他の工法に比べて、時間はかかりますが、自分たちの思いを実現させていく。「住まい」を作り上げていく喜びを感じることが出来ます。

コストが掛かる

規格化されたツーバイフォーは、工期も短く、予算も見通しがたちますが、在来工法では、大工さんの技術力、手間がかかるため、工期は長くなります。高い設計力や技術力が要求される建物は、コストは割高になる傾向があります。技術力を持つ人材が、良質な仕事をするためには、お金がかかるのです。 また、工期の長い在来工法は、建てる時期により、梅雨の時期、台風が通過する時期に重なってしまい、やむを得ず、現場の進行が遅れてしまうことも考えられます。 建て替えの建築期間中に、仮住まいとして賃貸住宅に一時的に住まわれる方は、万が一、工期が伸びてしまった際にかかる仮住まいの費用は、多めに考えておいた方が良いでしょう。

在来工法は地震に弱いはデマ?

地震の多い日本で、木造住宅の強度は本当に大丈夫なのか?在来工法は地震に弱いといううわさの出どころは?答えは、在来工法でもしっかりとした耐震施工が施され、安心して生活することが出来ます。

阪神淡路大震災

1995年の阪神淡路大震災で、多くの木造の建物が倒壊した現場の様子は、昔から建てられている木造の建物は、他の工法に比べてもろく壊れてしまう、というイメージが目に焼き付いてしまったのではないでしょうか。 その教訓を生かし、2000年には建築基準法が改正され、在来工法でも耐震性能が保証された建物しか建築出来なくなっています。建築基準法は、大きな地震で災害が起きるごとに改正されています。これから建築されていく建物は、地震に対して十分に構造が保証された、強い建物と言えます。 地震で倒壊した建物は、古い建物が多く、しっかりと建てた住宅はびくともしなかったと言えます。現在建築されている在来工法の住宅には、地震に対応する技術が取り入れられているからです。日本で建築されている建物は、在来工法で建てられた建物が圧倒的に多く、的確なメンテナンスにより、築年数が経っても長く住まうことが出来ます。 耐震性を高めるための補強プレートを取り入れた、軸組計算など建築基準法に沿った在来工法の建物は、むしろ輸入建材の多様による住宅など、前例の少ない建物より、従来からある手法で建てられた在来工法は、将来的に見て、躯体の強度や安全性から考えても進化している建物と言えます。 地震が多い日本で、在来工法が心配というのは間違った情報です。地震によって倒壊する危険性が高いのは、築年数が古く、建物のメンテナンスがなおざりにされている建物の可能性が高いのです。

補強が可能

建物は壁の面積が大きいほど地震に対しては強くなります。 開口部が大きい住宅は、その強度が心配なところです。躯体の強度を増すために、在来工法では、まず、壁の部分に筋交いと呼ばれる柱と柱の間にクロスした木材を配置しています。 さらに、耐震施工の住宅には、躯体の強度を増すために、筋交いプレートと呼ばれる、筋交いと土台や柱の接合部分をさらに強化する金物を設置して、地震の際の水平力に抵抗させています。 また、構造用合板と呼ばれる、地震に対して強い強度を持つ耐力壁をバランスよく設置する。といった、地震の揺れに対して、十分な耐震性を持つための工夫がなされています。構造用合板は、気密性や防音性を高める効果もあります。 そして、重要なのが、建物の土台の強度です。土台が崩れてしまったら、柱や壁がいくら強くても壊れてしまいます。土台の耐震性は、※ホールダウン金物を設置して、地震の際の引き抜き力による土台の崩壊を防ぐ、といった方法がとられています。 (※ホールダウン金物とは、地震時や台風時に柱が土台や梁から抜けるのを防ぐために必要な金物で、柱脚(柱の下部)と柱頭(柱の上部)の両方に取り付けるものである。 参照:ウィキペディア) 現在建築されている在来工法の住宅は、こうした耐震施工の基準に合う金物で補強されているので、問題なく安心して生活することができると言えるのです。

家を建ててからが大事

安心して住まうためには、躯体に対しても、日々のメンテナンスが必要。 雨の多い日本では、湿気対策が重要です。空き家になると同時に傷みが激しくなってしまうのは、建物内部に湿気がこもってしまうことにあります。 建物の状態は、見えないところまで、管理を行き届かせなければなりません。しかし、床下や屋根裏までご自分の目で見て状態を判断するのは困難。定期的に健康診断をするように、住宅もプロの目を借りて、点検してもらいましょう。 アフターフォロー体制が整っているのかどうかも、建築業者選びの大切なポイントです。 通常は、基礎や土台に湿気対策として、通風孔や、床下換気口が設置されていますが、立地条件や、間取りなどにより、それらが機能せず、土台が腐食してしまうケースがあります。弱くなった土台は、白アリの巣窟となってしまうことも。 重大な事態になる前に、最小限の被害の時に見つけて、適切な補修や補強を施せば、安心して長く住まうことができます。 腐食した土台や柱は、耐震性が弱まってきてしまいます。耐震性を強化するプレートを入れ、朽ちた部分は補修工事をするなどの対策が必要です。傷んだ建物は放置してしまうと、自然には元通りになりません。傷みがひどくなるほど危険性は増し、補修する場合にもコストが高くなります。 どの様な工法で建てるにしても、家は建ててからのアフターメンテナンスが大切です。 定期的に家を点検し、修理にかかる費用は、今後にかかる経費として頭に入れておく必要があります。気になる壁紙のシミなどは雨漏りが起きている可能性もあります。早めに対策を取りましょう。

在来工法は、自由や環境を重視する人にお薦め

在来工法は、敷地の形状が複雑であったり、とても小さい場合でも、条件に合わせて設計が対応できます。

家は「夫婦二人→子育て中→子供の巣立ち後」と3回変化する

住まい方は、家族の人数により変化していきます。現在夫婦二人で始まった家へのこだわりは、子どもが誕生すると、部屋の間取りの変更が必要になってくることもあります。子供が小さい時、思春期、子供が巣立ったあとでは家に求める条件も変化していきます。 在来工法は、ライフスタイルに合わせて「住まい」を変えていける。設計の自由度や、自然の景観を取り入れた生活をお考えの方におススメです。

増改築しやすい在来工法なら、様々なニーズの変化に対応できる

将来、自分たちではあまりに大きすぎる住宅は、一部を民泊に改装して貸し出すなど、建物を柔軟に変えて行くことができます。住んでみてから気が付く要望も出てくるかと思います。 在来工法で建てる家は、時間経過によるライフスタイルの変化にも、柔軟に対応できる住宅といって間違いはないでしょう。 手掛けられる職人さんの数も多く、技術力の選択肢も広いのが特徴です。将来的に見て、デザインや間取りの変更の自由度の高い在来工法は、依然として人気が高く、需要も大きいのです。

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