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iemiru コラム vol.220

ルーフバルコニー付きマンションの理想と現実!購入前に知るべきこと

夢が膨らむルーフバルコニー

広々と空に繋がるルーフバルコニーに憧れる方は、少なくありません。「広い庭は叶えられないけれど、ルーフバルコニーなら…」と思われる方も多いのではないでしょうか? 夏はプールにBBQ、夜は星を眺めたり、イスとテーブルを置いてカフェのようにくつろいだりと、夢は膨らむばかり。ただし、実際にルーフバルコニー付き物件に住み始めたけれど、思ってもみなかった現実に後悔しているという声があるのも、また事実です。 そこで今回は、ルーフバルコニーの理想と現実をしっかり把握して、購入前に再確認しておきたい点をまとめました。ぜひ具体的なイメージをする際の参考にしてみてください。

ルーフバルコニーとは

ルーフバルコニーは、戸建てやマンションなどにおいて、一つ下の階の屋根の部分を利用して造るベランダのことです。ルーフバルコニーの特徴としては、上に屋根がないこと、そして通常のバルコニーよりも広いことが挙げられるでしょう。 物件によっては「ルーフバルコニー」「ルーフテラス」「ルーフガーデン」などと呼ばれることもあります。

ルーフバルコニーの魅力

ルーフバルコニーの魅力は、なんといっても圧倒的な開放感を感じる広さでしょう。上の屋根がなく日当たりも良いため、洗濯物をたくさん干したり、夏は子供たちとプールをしたり、庭の代わりのように使うこともできます。 ルーフバルコニーに繋がる部屋がある場合、部屋と同じ色のウッドタイルを設置すれば、ひとつながりの空間のように感じさせる効果もあります。より広く見える視覚効果が高く、リビングと繋げている家庭も多いようです。 マンションを購入する場合、庭が付いていないものがほとんどだと思いますが、ルーフバルコニー付き物件なら、庭の代わりに活用することができます。 ルーフバルコニーは、実にさまざまな魅力の詰まった空間なのです。

ルーフバルコニーを理想空間にするアイデア

ルーフバルコニーは、工夫次第で、さまざまな憧れの理想空間を叶えることができます。ここでは、具体的にどのようなルーフバルコニーの活用アイデアがあるのかを、ご紹介しましょう。

1.休日モーニングを楽しむカフェ風アレンジ

ルーフバルコニーにイスとテーブル、植物を置けば、自宅にカフェテラスを作ることもできます。休日の朝は、家族揃ってルーフバルコニーのカフェテラスで朝食を食べるのもよいでしょう。日差しが暑い時期には、ガーデンパラソルやサンシェードを設置して、日差しを和らげるのがおすすめです。 また、朝や昼だけでなく、夜にはお気に入りのランプを置いて、ムーディーにお酒を飲むのもよいですね。お好きなインテリアにコーディネートすれば、いつでも休めるあなただけのカフェテラスを手に入れることができます。

2.緑と光を楽しむガーデニング空間に

ルーフバルコニーで植物を育てれば、光溢れるガーデニング空間を叶えることができます。家庭菜園をするのもおすすめです。ハーブと一緒に野菜の苗を植えれば、虫除けをしながら野菜を育てることができます。毎日の食卓に、ルーフバルコニーから自家製野菜を収穫するのも楽しいですね。 また、四季折々の花を寄せ植えすれば、ルーフバルコニーをカラフルな花々が彩ってくれるでしょう。お子さんがいる家庭では、植物を育てることを通じて、自然に触れさせながら豊かな心を育むことにも繋がります。

3.ハンモックやブランコを設置

ルーフバルコニーにブランコやハンモックを設置するのもおすすめです。木製のブランコやハンモックは、お子さんだけでなく、大人にも人気の癒しアイテムです。心地良い風を受けながら、夕涼みや読書タイムにぴったり!きっとお気に入りの場所になることでしょう。 通販なら、どちらも数万円程度で購入できます。ブランコやハンモックで「揺られる」という動きには、癒しの効果があるとされています。毎日のちょっとした休憩時間に、ルーフバルコニーでゆらゆら揺れながら、疲れを癒すなんてこともできますね。

4.夏は子供とプールタイム

夏は、ルーフバルコニーに大きなビニールプールを置いて、プールタイムを楽しみましょう!屋根がないので、日当たりも抜群!ルーフバルコニーは二階以上なので人目を気にする必要もありません。 子供と一緒に大人も水遊びを楽しむことだってできますね。ビーチチェアを置いて、横で日焼けを楽しむのもよいでしょう。 トイレやキッチンにすぐ行けるのも、ルーフバルコニーならでは、です。キンキンに冷えたビールをさっと冷蔵庫に取りに行って、子供が遊ぶ姿を見ながらお酒を飲む…。そんな夏休みの楽しみ方もできるようになります。

5.友達を誘ってビアガーデンやBBQを楽しむ

広いルーフバルコニーに友達を誘ってBBQをするのも醍醐味です。食材もビールも、すぐに取りに行くことができます。日当たりも良いし、人目を気にする必要もありません。 専用の小さなビールサーバーを購入すれば、ルーフバルコニーがおうちビアガーデンに大変身!一年を通じて、家族や友達とたくさんの思い出を作れる場所になるでしょう。

6.夜はルーフバルコニーでおうちキャンプ

ルーフバルコニーにテントを張って、おうちキャンプをするのもおすすめです。本格的なキャンプだとハードルが高いですが、ルーフバルコニーでのおうちキャンプはメリットだらけです。 トイレも食事もすぐに対応できるし、急な雨が降っても部屋に避難すれば全く問題ありません。同じ家の中なのに、ルーフバルコニーのテントで一晩を過ごすだけで、お金をかけずに特別な思い出を作ることができます。 友達を誘ってキャンプごっこをするのもよいですね。お子さん同士の交流も深まることでしょう。夜には、星空を観察するのもおすすめです。

7.ペットのプチドッグランに

たまにはペットを自由に走り回らせてあげたい、でもなかなか時間がとれない…。そんな時にもルーフバルコニーは大活躍です。ルーフバルコニーに芝生を設置して、プチドッグランとして活用することもできます。 お散歩に行けない日でも、いつでも太陽の光や風を感じながら、思う存分走り回ることができます。もちろん、そんな愛犬の姿を見ながら、自分もお茶を飲みながらくつろぐことだってできますね。

ルーフバルコニーの現実的な問題

さて、ルーフバルコニーの夢は広がるばかりですが、実際に購入した時には、どのような注意点があるのかもしっかり確認しておくことが大切です。デメリットもイメージした上で、それでもルーフバルコニーを活用できると思ったら、購入を決断してもよいかもしれません。 では、さっそくルーフバルコニーの現実的な問題を確認していきましょう。

1.近隣に気を使う

ルーフバルコニーを使って、大人数で楽しく騒ぎたいというイメージをしている方は、騒ぎすぎに要注意です。特にマンションの場合、階下に別の住人が住んでいるため、足音や話し声について苦情がくることもあります。 また、BBQの煙、匂いなど、近隣に迷惑がかかっていないか十分に注意しながら行わないと、思わぬ近隣トラブルに発展してしまうこともあります。

2.使用料がかかることもある

マンションのルーフバルコニーは、マンションの共用部分です。そのため、マンションによっては、ルーフバルコニーの使用料が毎月発生します。 そもそもルーフバルコニー付きの物件自体、価格が高い上に、使用料を支払ってまでルーフバルコニーを活用したい!と思えるかどうかが、購入の決め手となるかもしれません。

3.雨漏りに注意が必要

ルーフバルコニーのデメリットの一つに雨漏りがあります。ルーフバルコニーにしっかり防水加工が施されていない場合、ちょっとした亀裂やひび割れから階下への雨漏りへと繋がってしまいます。 そのため、FRP防水、ウレタン防水、アスファルト防水などを施す必要があります。また、経過年数が長くなると、防水加工を再度施す必要も出てくるため、リフォームの費用がかかることは念頭に入れておきましょう。

4.マンションによって規則がある

マンションでルーフバルコニーを使用する際には、マンションの定めた規約に従う必要があります。マンションを購入しても、ルーフバルコニーは共用部分となるため、マンションの規約に従わなければいけないのです。 ルーフバルコニー付き物件を購入してから「したいと思っていたことが禁止されていた!」といったことにならないよう、事前に確認することが大切です。

5.天候の影響をダイレクトに受ける

ルーフバルコニーは、天候の影響をダイレクトに受けるため、物件の方角や、ルーフバルコニーの地上からの高さなどで、どのような影響があるのかを知ることが大切です。 まず、第一に言えることは、夏は暑く、冬は寒いということです。特に、真夏には40度を超える場合もあり、サンシェードやパラソルなどの設置が必須となる可能性があります。ただし、設置できないこともあるので、よく考えるようにしましょう。 また、風の強さにも注意が必要です。地上に比べると、3階は約2倍、7階で2.5倍、10階で3倍の風の強さになります。そして、気温も風の強さも、地上から離れるほど激しくなっていきます。 特にマンションのルーフバルコニー付き物件の購入を考えている方は、高層階であるほど、このような問題があることも理解しておくべきでしょう。

購入前にここを確認!

メリットもデメリットも理解した上で、ルーフバルコニー付き物件の購入を考えている場合、次にご紹介する点を確認してから購入すると安心です。

避難経路になっていない?

マンションは、基本的に玄関側とバルコニー側の2方向に避難できるように作られています。ですので、ほとんどのマンションは、ルーフバルコニーも避難経路となる可能性があるのです。 避難経路になっている場合には、避難に邪魔になるような鉢植えや物置などを置くことはできません。思い描いているルーフバルコニーの使い方がある場合は、実際にそれが叶わない場合もあるので、しっかり確認したいポイントです。

マンションの規約はどうなっている?

こちらもマンションのルーフバルコニーに関しての注意点です。購入前には必ずルーフバルコニーについてのマンションの規約を確認しましょう。例えば、このような規約がある場合、理想のルーフバルコニーの使い方を叶えられますか? ● 手すりに布団を干してはいけない
● 鉢植えや物置などを置いてはいけない
● リフォームなどをする際には許可を得なければいけない
もしも、広々と布団を干せることを望んでいる場合、ルーフバルコニーでガーデニングを楽しみたい場合などは、それを叶えることができないかもしれません。

鳥の被害はないか?

ルーフバルコニーに布団を干していたら、鳥の糞害にあったという声もあります。また、家庭菜園をしようとしていたのに、鳥のエサ場となってしまい、掃除が大変になってしまうなど、鳥の被害の声は後を絶ちません。 購入しようとしている物件の近くに、鳥害の報告がないかどうかを確認することも大切なポイントといえるでしょう。

防水施工されている?

防水加工が施されていないルーフバルコニーの場合、雨漏りなどが発生してメンテナンス費用が高額になる可能性があります。また、雨漏りしたところから劣化が始まると、さらに大幅なリフォームが必要になることも。 ルーフバルコニー付き物件を購入する際には、しっかり確認したいポイントです。

使う目的は明確?

ルーフバルコニーのある住宅で多く聞かれる声が「結局使っていない」という声です。特に、屋上などにルーフバルコニーがある場合、一階上がるだけの労力が面倒になったり、思ったより風が強くてくつろげなかったりして、結局、年に1度使うかわからない状態という方も多いようです。 そのため、大切なのはルーフバルコニーをどのように使いたいのか、イメージや目的を明確にすることです。それを実現できる環境であるのかが確認できれば、きっとたくさんの思い出ができる憩いの場にすることができるでしょう。

眺望は?

ルーフバルコニーのメリットの一つに、開放感のある眺望があります。ですが、よく確認しておかないと、実は、お隣の部屋が丸見えだったなんてことも考えられます。 近所から苦情がきたり、お互いに気まずい思いをしないよう、ルーフバルコニーに立って、どのような眺望なのか、フェンスは必要になるかなどをきちんと確認しておきましょう。

ルーフバルコニーをもっと快適に使うポイント

最後は、ルーフバルコニーを実際に購入した後、より快適にルーフバルコニーを使うヒントをご紹介します。

正しく掃除して大規模補修を避ける

ルーフバルコニーを長く快適に使うためには、こまめに排水溝を掃除しておくことをおすすめします。排水溝が詰まったまま放置してしまうと、最終的に大規模なリフォームが必要になる場合もあるので注意が必要です。 掃除に最適なのは、風の弱い日、できれば湿度の高い曇りの日や小雨の日がおすすめです。これは、掃除の際にほこりが舞い散るのを防ぐためです。土埃や砂を掃除する時は、濡らした新聞紙を細かくちぎり、ルーフバルコニー全体に撒いてから掃き掃除をすると綺麗に掃除することができます。 排水溝などは、ゴム手袋をして、使い古しの歯ブラシを使い汚れを掻き出していきましょう。

ウッドタイルで簡単DIYをする

ルーフバルコニーも、防水加工されたままの床だと、どこか味気なく感じるかもしれません。より快適に使用するには、DIYでウッドタイルを敷き詰めるのがおすすめです。 女性でも簡単にできますし、ぐっと雰囲気もアップします。ただし、排水溝の周りにはウッドタイルを置かないようにしましょう。すぐに掃除できる状態にしておくのがポイントです。

目隠しフェンスを設置する

どうしても近隣の視線が気になる場合には、目隠しフェンスを設置することをおすすめします。ウッドタイプのフェンスなら、ナチュラルな雰囲気で目隠しすることができ、カフェ風の雰囲気も楽しめるでしょう。 ウッドフェンスよりも手軽に目隠しできるのが、バルコニーシェードです。フェンスよりも格安で手に入れることができますし、しっかりと視線をカットすることもできます。

デメリットも理解して楽しい屋外ライフを送ろう

いかがでしたか?魅力いっぱいのルーフバルコニーを楽しむ方法は、たくさんあります。庭を持てないマンション住まいの方にとっても、ルーフバルコニーは庭代わりに使える最高の空間となるでしょう。 ただし、デメリットを事前にしっかり理解しておかないと、その理想を叶えられず、年に数回しか使わない悲しい空間になってしまう可能性も捨て切れません。 ルーフバルコニーを生かすも殺すも、事前の確認にかかっているといえるでしょう。ぜひ、この記事を参考に、ルーフバルコニーを最大限活かして、素敵な思い出をたくさん作ってくださいね。

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