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iemiru コラム vol.225

亜麻仁油は天然の木材塗料!? メリット・デメリットや塗り方を解説

アトピーなどシックハウス症候群が問題になっているなか、安全な天然塗料として使われている亜麻仁油。 近年は健康に良いスーパーフードとして人気ですが、古代エジプトではミイラ保存などに使われるなど、防腐性の高いオイルとしても親しまれてきました。 本記事では亜麻仁油を塗装に使うメリットやデメリット、DIYするときの塗り方について解説していきます。これから新築・リフォームする方や、DIY好きな方は、塗料選びの参考にしてみてください。

塗料としての亜麻仁油とは?

亜麻仁油は亜麻という植物の実から採取した植物油で、艶のある丈夫な塗膜をつくる塗料として使われてきました。柿渋や米油とならぶ天然塗料として人気で、カビや腐敗に強く、水をはじく効果があります。 「乾性油」といって自然乾燥する作用があり、日本では古くから船底や番傘の防水素材としても使われてきました。100%亜麻仁油の塗料もあれば、亜麻仁油を配合した塗料もあります。

亜麻仁油を使う5つのメリット

現在ではコストパフォーマンスや機能性に優れた塗料がたくさんありますが、あえて天然の亜麻仁油を使う方もいらっしゃいます。以下では亜麻仁油を使う5つのメリットをご紹介します。

天然素材なのでシックハウス症候群の対策に

近年問題になったシックハウス症候群は、建物に使われる接着剤・塗装剤などの化学物質が原因とされています。亜麻仁油は食用にも使われる天然素材なので、安全性が高い塗料です。 シックハウス症候群になるとアトピーや頭痛、目のチカチカなどの症状が起きるとされていますが、亜麻仁油を塗料として使うことで、健康面のリスクを最小限に抑えることができます。小さな子供がいる家庭にも安心ですね。

防カビ・防腐・撥水効果

亜麻仁油には防カビ・防腐・撥水効果があり、木材保護に優れた天然塗料として使われてきました。前述しましたが、古代エジプトにおいて、ミイラを保存する薬剤のひとつとして使われるほど、高い効果が認められています。

木材の調湿機能や空気清浄機能を活かす

亜麻仁油を木材の仕上げ(オイルフィニッシュ)材として使うことで、木の呼吸機能を妨げず、木が本来持つ「調湿機能」や「空気清浄機能」を活かすことができます。 一般的なラッカーやウレタンなどの塗装は、耐久性・耐摩耗性に優れるものの、表面にプラスチックの塗膜を張るので木の呼吸を妨げてしまうデメリットがありました。 とくにヒノキなどの高級木材を使う場合、亜麻仁油を塗装剤にすることで、優れた機能性を最大限引き出すことができます。

木目の美しさを引き出す

亜麻仁油は木材に成分が浸透していくので、木の風合いを保ったまま、艶のある美しい仕上がりになります。ラッカーやウレタン塗装などの場合、表面がプラスチックに覆われるので、自然な風合いが損なわれがちです。亜麻仁油はデザイン面でも優秀な素材と言えます。

スーパーなどで簡単に手に入る

亜麻仁油は専用の仕上げ材も販売されていますが、食用の亜麻仁油でも普通に使うことができます。大掃除などで道具を揃えるときに、スーパーなどで簡単に手に入るのも魅力です。

亜麻仁油を使う2つデメリット

亜麻仁油のメリットをご紹介してきましたが、もちろんデメリットもあります。 しっかりとデメリットも把握して、塗装剤選びの参考にしてください。

塗料としての強度が低い

亜麻仁油は木材に浸透させるタイプなので、表面にプラスチックの層をつくるタイプと比べてキズに弱い特徴があります。丁寧に使えば木材はとても長持ちしますが、とくに子供やペットがいる家庭では、キズ付きやすいのが難点です。

定期的なメンテナンスが必要

表面に浸透した亜麻仁油は時間が経つにつれて抜けていったり、乾ききったりします。そのため、半年~2年に1回程度のメンテナンスが必要となります。 木材の使い方にもよりますが、一般的なラッカーやウレタン塗料よりも、メンテナンスの間隔は短めです。

亜麻仁油で仕上げ(オイルフィニッシュ)塗装する方法

亜麻仁油はフローリング・テーブル・柱など、たくさんの木材に使えます。以下では、どの木材でも使える一般的な仕上げ塗装の方法をご紹介します。

準備するもの

亜麻仁油

塗装用の亜麻仁油でなくても、食用の亜麻仁油でOKです。量は500mlで6畳分程度を目安にしてください。 ちなみに、亜麻仁油以外で使える食用油としては、乾性油である「えごま油」がおすすめです。 半乾性油・不乾性油であるオリーブオイルやサラダ油(菜種油)、キャノーラ油などは塗料に向いていません。

布(掃除用/塗り用/乾拭き用)

綿100%の布巾など、清潔な自然素材の布を用意してください。化繊系の生地は塗りムラ・木材を傷めることにつながるので、なるべく避けるようにしましょう。 布は木材のホコリや汚れ掃除、油塗り、拭き上げで使い分けるので、最低3枚は必要になります。木材の大きさにもよりますが、10枚セットなどを購入しておけば安心です。

手順①:乾拭きで木材の汚れやホコリを落とす

最初に木材の表面についた汚れやホコリを落としていきます。キズやシミが気になる場合は、目の細かいサンドペーパーなどで木目にそって研磨してみてください。 水分があると油分の浸透を邪魔してしまうので、水拭きするときはしっかりと乾かすようにしましょう。

手順②:オイルを木目にそって塗り込む

オイルを木目にそって塗り込んでいきます。オイルは布にしみ込ませてから塗ってもよいですし、テーブルに垂らしてから伸ばしても構いません。 オイルの成分を均一にするため、あらかじめ容器を軽く降っておきましょう。 ポイントはすばやく塗ること。塗ったオイルはあとで拭きとるので、塗りムラはあまり気にしないでください。途中でエアコンや暖房の風にあたるとオイルが固まってしまうので、空調は切ってから作業しましょう。

手順③:10分ほど放置してからオイルをふき取る

10分ほど放置してオイルが木材に染み込んだら、オイルを塗った布のオイルがついていない面で、オイルを拭き取りはじめましょう。放置する時間が長くなると、オイルが固まってムラになりやすいので注意してください。 風があるときなど固まるのが早まりそうなときは、塗った直後から拭き取りましょう。

手順④:キレイな布で乾拭き

キレイな布を使って、オイルをしっかりと拭き取ります。拭き残しがあるとベタつく原因になるので、最後まで確認しながら拭き上げましょう。

手順⑤:一晩以上放置して乾燥させる

オイルを拭き取ったあとは、最低でも一晩、なるべく24時間以上放置して乾燥させます。より艶を出したい場合は、①~⑤までの工程を2~3回繰り返してください。

亜麻仁油の自然発火に注意

塗り終わったあとの布は、放置しておくと発熱して自然発火する可能性があります。使い終わったらすぐに水で洗い、処分するようにしましょう。2~3日に分けて繰り返し塗る場合は、1枚を使いまわさず、1度使ったら交換してください。

天然素材の亜麻仁油で安心な暮らしを

亜麻仁油はシックハウス症候群のリスクもなく、安心して使える塗料です。プラスチックの塗膜に比べると木材がキズつきやすいですが、丁寧に使うことで木材のもつ「美しさ」「機能性」を最大限に引き出してくれます。 より安心と安全を求める方は、天然素材である亜麻仁油の塗装を検討してみましょう!

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