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iemiru コラム vol.234

フリーソフトを使った間取りシミュレーションで後悔のない家づくりを!

間取りの「しまった!」「こんなはずじゃ…」は毎日を辛くする

マイホームは「人生で一番高い買い物」と言われます。 それだけに家族全員の夢と希望が盛り込まれた、理想のマイホームにしなければなりません。 気合を入れて設計士さんや施工会社の担当者と入念な打ち合わせを繰り返し、完成時には、「理想のマイホームが実現した!」と達成感に浸るのですが、実際に生活を始めてみると「しまった!」「こんなはずじゃ…」という点がポロポロポロ・・・。 トイレの音がリビングまで聞こえてしまったり、スタイリッシュなスケルトン階段がのせいで下から丸見えになってしまったりと、毎日がストレスの連続です。どうしてこのようなことになってしまったのでしょうか? 今回はそんな悲劇を未然に防いでくれる「間取りをシミュレーションできるフリーソフト」を紹介します。 ソフトの効果的な使い方からおすすめのフリーソフトの紹介まで、新築の間取りを考えている人必見の内容となっています。

なぜ間取りのフリーソフトが必要なのか?

家は3回建てないと理想の家にならない?

素人である一般人が家を建てる場合、1回目は間取りで失敗し、2回目はライフスタイルの変化で失敗してしまい、「家は3回建てないと理想通りにならない」と言われることがあります。 しかし20年以上という長期間、高額のローンを組んで家を建てることを考えると、実際に家を3回も建てられる人はほとんどいません。 そこで失敗を未然に防ぐための「間取りシミュレーション」が必要なのです。

脳内シミュレーションは難しい

失敗が許されないからと、頭の中で様々な間取りをシミュレーションすると思いますが、所詮は素人。現実にはありえない矛盾だらけの間取りになることがほとんどです。

方眼紙と鉛筆ではトライ&エラーが困難

そこで今度は方眼紙と鉛筆を持ち出し、設計士よろしく間取り図を書き始めますが、「あーでもない、こーでもない」と書いたり消したり。そこに家族の意見も入ってきて間取り図はカオス状態となってしまうでしょう。

そこで今度は方眼紙と鉛筆を持ち出し、設計士よろしく間取り図を書き始めますが、「あーでもない、こーでもない」と書いたり消したり。そこに家族の意見も入ってきて間取り図はカオス状態となってしまうでしょう。

間取りフリーソフトを使うメリット

そんな悩みも、間取りのフリーソフトを使えば一気に解決することができます。

家族の意見や希望の集約ができる

間取りのフリーソフトを使えば画面上で何度でも試行錯誤が可能です。 家族全員でモニターをみて一つの間取り図を作ってみたり、家族それぞれが別々に間取り図を作って、それを後からコピー&ペーストして合体させたりすることも簡単にできます。 また実際のバランスなどを見ながら間取りを調整できるので、希望の優先順位も付けやすく、意見をまとめやすくなります。

設計士や施工会社に自分のイメージを伝えやすい

頭の中のイメージを言葉で伝えようと思ってもなかなかうまく行きません。特に専門知識のない一般人であればなおさらです。 ところが間取りフリーソフトで作成した間取り図を設計士さんや施工会社の担当者に見せれば、具体的なイメージをビジュアルで直接伝えられるので間違いがありません。自分たちの希望・要望を余すことなく伝えることができるのです。

間取りフリーソフトの使い方

まず今住んでいる家を描いてみよう

まずはソフトの使い方に慣れるため、今住んでいる家の間取り図を作ってみましょう。そうすることによって操作にも慣れ、また今の家の「使いにくい所」「直したい所」が分かり、新しい家の間取り図を作る時の参考になります。

全ての希望を盛り込んで、そこから引き算していく

間取り図の作成にフリーソフトを使う最大のメリットは「何度でも書き直せること」です。 そこで、まず自分や家族全員の希望を全て盛り込んでみます。当然、矛盾だらけの酷い間取り図になりますが、こうすることによって「こうしておけばよかった」という希望の「抜け」が無くなります。後は少しずつバランスを取って、無駄や矛盾などを引き算していけば理想的な間取り図の完成です。

「動線」を意識して間取りを入れ替える

動線とは建物の中を人が通る軌跡を線状に表したものです。 一見広々と見える家でも「動線」が悪いとスペースが有効に使えず、かえって使い勝手が悪くなってしまいます。 主な動線には「生活動線」と「家事動線」があります。

生活動線

生活動線とは、リビング→キッチン→トイレなど日常生活をする上で行き来する動きを表したものです。家族全員の動きを表したものなので、全ての動線のベースとなります。

家事動線

家事動線は一般家庭では一番負担の大きい「家事」を行う時に移動する動きを表したものです。 例えば脱衣場から洗濯物を持って洗濯機まで運び、洗濯が終わったらベランダ等まで運んで干す。この一連の動きがスムーズでないと、家事の負担が2倍にも3倍にもなってしまいます。 主婦が忙しく動き回る家事動線と他の家族の生活動線がクロスすると、そこで渋滞が起きストレスが溜まるようになります。特に動きの多い家事動線が遮られると作業効率が低下し、不満が出やすくなってしまいます。 また、複雑な動線は衝突や渋滞を生み、快適さを低下させます。ぐるぐるとスムーズに回ることのできる「回遊動線」や直線を基本とした動線が理想です。家事動線の場合は「家の出入り」「料理」「洗濯」の3つをできるだけリンクさせるのがポイント。勝手口を設けることができれば最高で、勝手口の横に食品を収納するパントリーとランドリルーム、奥にキッチンと配置すれば、「買い物から帰ってきたら収納→料理」「洗濯が終わったら勝手口から出て干す」といった動きが非常にスムーズになります。

おすすめ間取りフリーソフト

Windows版

せっけい倶楽部

間取り図作成のフリーソフトで一番人気なのが「せっけい倶楽部」です。 壁、屋根、柱、部屋などがそれぞれパーツになっていて、敷地の上にパズルやブロックを組み立てる感覚で間取り図を作ることができます。 出来上がった間取り図は3DCGでリアルに確認することが可能です。 その上豊富なサンプルや一般の方が作成した投稿作品などを見ることができるので、それを参考にしてレベルの高いものを作ることができるなど、使いやすさと高機能を上手に両立させたソフトです。

Excel DE 間取り図

エクセルのマクロ機能を使った間取りフリーソフトです。 最も普及しているオフィスソフトであるおなじみのエクセル画面上で動き、ツールバーのコマンドボタンから簡単に間取り図を作成できます。 ただ他のソフトのように3Dプレビューや俯瞰図の作成ができないので、「気軽にサクッと」といった用途に向いています。

間取くん

間取くんはワードの画面上で間取り図を作成できるソフトです。 普段見慣れたワードの画面で、部材などのパーツを重ねていくだけ。ワードアート(図形描画)や文字機能との連携も簡単です。

手書きマドリックス

CAD画面ではなく、温かみのある手書き風の間取り図が作成できるソフトです。 といっても実際に手書きで書き起こす必要は無く、あらかじめ用意されたリビング、キッチン、トイレなどのパーツを組み合わせていくだけです。 ワード上で動作するソフトなので、設計士さんなどにファイルで送る場合も互換性に問題がなく便利です。

ブラウザ版(Macでも利用可能)

SweetHome 3D

WindowsとMac用のダウンロード版もありますが、ブラウザ上でも動作するのでインストールをすること無く利用できます。 海外製のソフトなのでインテリアやデザインがおしゃれで種類も多く、美しいグラフィカルな間取り図を作ることが可能です。

iOS版

間取りTouch+

タップするだけでお風呂やトイレなどの間取りのほか、家具なども配置することができます。 また一度配置した間取りや家具の大きさや角度を変えるのもワンタッチ。 自分のイメージを簡単に表現することができます。

MagicPlan(Androidアプリもあり)

間取りや家具を自由に配置できる他、写真を撮ってキャプチャーし、そのデータを元に間取り図を作ることができるソフトです。 住宅展示場のモデルルームに行って写真を撮り、それを元に間取り図を作り、それをベースに自分の間取りを考えるといったことが簡単にできます。

Home Design 3D-Free

作った間取り図を3Dで確認できるソフトです。 3Dで見直すことで、平面的な2Dでは感じることのなかった「窮屈さ」や「圧迫感」をリアルに感じることができます。 特に「インテリアショップで見た家具を自宅に入れてみたら想像以上に大きかった」という失敗を防げる点が秀逸です。

Roomle

作った間取り図を3Dで確認できるだけではなく、AR(拡張現実)モードまで備えているソフトです。 実際の家の中にバーチャルな家具を配置することが可能になるので、間取りなどの設計が終わった後の家具選びにも活用できます。

間取りフリーソフトがあれば納得するまでトコトンできる

間取りフリーソフトを使う最大のメリットは、何度でも繰り返しシミュレーションできることです。 家族全員が納得できるものができる、トコトンこだわった間取り図を作ってみましょう。 また出来上がった間取り図を年配の方に見てもらったりすれば、自分たちの「老後」に使いやすい間取りかどうかを判断する助けにもなります。 こんな便利なソフトが「無料」で利用できるのです。 是非、後悔のない理想の家づくりに活用してみてください。

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