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iemiru コラム vol.235

土地探しで注意すべきポイントは? 良い土地を選ぶコツをわかりやすく解説

夢のマイホーム生活は、土地探しの成否によって満足度がまったく異なります。土地探しを始めたけど、「失敗しない方法は?」「業者からごり押しされそうで怖い」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。 本記事では、土地探しの方法やコツ、注意すべきポイントについてわかりやすく解説していきます。良い土地を探しだして、満足のいくマイホームを建てましょう!

掘り出し物はない!? いい土地は建築会社に流れる可能性大

良い土地は高値でも売れる

実は、土地探しをしていくなかで誰にとってもお得な「掘り出し物」の土地はなかなかありません。なぜなかというと、ほとんどの土地には相場があり、条件の良い物件は高値でも売れるからです。 誰にとっても条件の良い土地を安く手に入れるためには、「親族や知り合いから譲り受ける」といったことがない限り、普通に探しても見つかることはほとんどありません。

土地勘も資金力もある建築業者がライバルになる

また良い土地があっても、その土地が一般公開されるとは限りません。土地を売りたい人(売主)は、手間をかけず確実に売りたいので、相場が分かっており手続きもスムーズな買いたい人(買主)を探します。 その点、土地と建物をセットで販売したい建築業者などは相場も分かっており話が早く、手続きもスムーズ、資金力もあるので理想の買主といえます。 なので、これから土地探しを始める方は売主(または仲介業者)と良い関係を築きつつ、自分たちにとって良い土地が出たときに即決できるようにしておくことが大切です。 以下では土地探しの方法やコツ、注意すべきポイントについて解説していきます。これから良い土地探しを始める方や、土地探しがうまくいっていない方は、参考にしてみてください。

土地探しの方法① まずはインターネットで下調べ

ほとんどの方は土地探しをインターネットから始めますが、ここで大切なのはしっかりと「下調べ」をすること。不動産が公開した情報はほとんどインターネットで公開されますので、候補地域の相場や環境を調べるのに最適です。 注意したいのは、インターネットに書いてある情報をそのまま信じてしまうことです。インターネットの情報はとても便利ですが、掲載できる情報量に限界があり、書ききれていない良い点や悪い点もたくさんあります。 また以下で書くようにインターネットで掲載(公開)されていない土地情報もあります。インターネットはあくまで下調べで、この時点で「良い土地がない…」と諦めることがないようにしましょう。

土地探しの方法② 候補地域を自分の足で調べてみる

候補地域をインターネットで下調べをしたら、実際に自分の足で候補地域を調べてみましょう。車でゆっくりドライブしても良いですし、家族と散歩しながら見て回るのも良いです。 実際に歩いてみることで、「どんな人が住んでいるのか」「街の雰囲気はどうか」「買いものや通勤通学に向いているか」といったリアルな情報が入ってくるので、具体的に土地購入後のイメージをすることができます。 また不動産屋が立てる売り看板などで、インターネットでは気付かなかった土地を見つける可能性も。 行く度に新しい発見があるので、調べる時間帯やアクセス方法を変えるなどしながら、何度か実際に足を運んでみることをおすすめします。

土地探しの方法③ 候補地域の不動産屋を数件まわる

候補地域にある不動産は、インターネットに出ていない情報や、独自の人脈をもっていることが多いです。まずは実際に不動産を訪ねて、探している土地の条件や希望する購入時期を具体的に伝えましょう。 その時は土地が見つからなくても、あとで良い土地が出てきたときに優先的に話をふってくれる可能性が高くなります。 また不動産屋は一件だけでなく、数件訪ねることをおすすめします。インターネットに出る前の情報は、1社で独占している場合が多いので、なるべく複数の不動産屋とやり取りをすることで、広い範囲の情報をカバーするようにしましょう。

土地探しの方法④ 建築会社に土地探しと建築をセットで依頼する

建築業者によっては自社で土地探しをして、建物とセットで販売をしています。そういった建築業者は地元の不動産屋とつながっている場合が多く、土地探しのノウハウを持っています。お気に入りの建築業者があるならば、思い切って依頼してみるのも良い方法です。 ただし、建築業者に依頼したからといって安心してはいけません。建築業者がカバーしきれない範囲もあるので、なるべく自分でも情報を集めるようにしましょう。

土地探しのコツ① 土地探しに時間をかけ過ぎない

一見すると時間をかければかけるほど良い土地と巡りあえそうな気もしますが、実はそうともいえません。たしかに予算が無限にある方であれば、条件に妥協せず理想の土地が出た時に一本釣りできる確率も上がります。 ですが、ほとんどの方には予算があり、「予算内で条件にあう良い土地」を選ぶのが一般的です。予算内で良い土地を選ぶには、優先順位を整理しておき、満足できる土地が出たら購入を決断する必要があります。 通常は2~3年かければ合格点をあげられる土地に巡りあうものですが、「もっと良い土地があるかも」と迷っているうちに他人から先を越されることも。それが続くと、いつまでたっても土地が決まらない、という負のループにはまってしまいます。 また、土地探しをしている間にも現状住んでいる住宅の家賃は発生し続けます。本来なら住宅ローンに当てられるはずだった資金が減っていくので注意が必要です。

土地探しのコツ② 即決できるポイントを整理する

良い土地は競争相手も多いので、出会ったら購入を即決断できる準備をしておくことが大切。予算も含めて100点満点の土地はほぼないので、自分や家族が土地に求める「優先順位」を明確にしておくことで、素早い判断ができるようにしましょう。 土地に求める条件は、大きく「敷地」「立地」「環境」の3グループに分けることができます。以下、グループごとに一般的な優先ポイントをまとめましたので、参考にチェックしてみてください。

優先順位チェック① 敷地

土地探しにおける優先順位は、家族のなかでも考え方が違います。事前にしっかりと話あったうえでリスト化しましょう。 また優先度は〇✕のように極端なものではなく、何段階にもわたるグラデーション。なるべく「絶対はずせない=◎」「なるべく優先したい=〇」「あまり重要でない=△」「気にしない=✕」というように、3~5段階評価にすると整理しやすいです。 また家族内で話し合っても平行線な場合は、ひとまず優先順位を高くつけるか保留にして、チェックポイントを最後まで評価するようにしましょう。全体のバランスをみて再評価しても良いですし、土地探しをするなかで調整しても問題ありません。 不動産屋に相談するときは、「家族内でも迷っているポイントです」という旨を伝えておけば、そのつもりで探してくれます。以下、「敷地」についてのチェックポイントから確認していきましょう。

日当たり

ほとんどの方は日当たりが良い南向きがいい、と探していると思います。たしかに都市部で面積が狭く建ぺい率(土地に対する建物の大きさ)の高い土地であれば、南向きの方が日当たりを確保しやすいです。 ですが、低層住宅向けの土地である程度の広さがある場合は、南向きでなくても日当たりの確保は難しくありません。 むしろ南向きであることで、玄関やリビングの窓が人目につきやすい。日差しが強すぎてずっとレースカーテンを閉めることになり、思ったより開放感がない。といったデメリットになる可能性もあります。 自分たちにとって理想的な日当たりをしっかりと考えましょう。

土地広さ

土地の広さは建物の大きさだけでなく、駐車場や庭の広さに影響するポイント。例えば車を2台所有したのであれば、それなりの土地の広さを確保しなければいけません。 また土地の建ぺい率や容積率(土地に対する建物大きさの割合)によっては、土地が広くても希望する大きさの建物が立てられない場合もあるので、しっかりと確認しましょう。

土地の形

日本の建物の規格は四角を想定している素材が多く、敷地のレイアウトがしやすい「正方形」や「長方形」の土地に高値がつきます。 逆に相場より安いのが、「旗竿敷地(敷延)」や「台形」「多角形」などの「変形土地」です。

「旗竿敷地(敷延)」の土地は安いが工事費用や利便性に注意

「旗竿敷地」とは文字通り「旗」のような形をした土地で、相場よりも安く価格設定されています。敷地の大部分が道路に面しておらず、道路とつながるための細い通路部分が特徴的な土地です。 旗竿敷地は狭い通路部分が駐車場を兼ねる場合も多く、2台以上を停めるには縦列駐車しなければいけないので、出し入れが面倒になってしまいます。さらに幅が狭いので、軽自動車など所有する車の種類も限られ、人が通るときもギリギリになるリスクがあります。 また上下水道間や電気の引き込み工事がされていない土地も多く、土地を安く手に入れても工事費用が高くなるケースもあるので注意しましょう。

「変形土地」は建物の大きさや建築費用の増加に注意

台形や多角形の土地は、長方形の土地に比べて使い勝手が悪くなる傾向にあります。敷地の形に建物の形を合わせようとすると、面を斜めにしなければいけません。 ほとんどのハウスメーカーは長方形をベースに建物を規格しているので、オプションとして工事費用が高くなってしまいます。 とはいえ、木造住宅などは自由度が高く、工事できないことはほとんどありません。土地を安く買っても建築費用が高くなる、というケースに注意して検討してみてください。

優先順位チェック② 立地

最寄り駅からの距離

基本的に通勤通学に便利な駅近が人気ですが、車がメインの交通手段であれば、駅近でなくとも不自由せず生活が可能です。 一方、駅遠の土地の方が静かで広い、といったメリットもありますので、まずは家族の生活スタイルを良く考えてみてください。ただし駅遠の場合、長年住むにつれて「子どもが高校にあがって電車通学になる」「売るときに資産価値が下がりやすい」といったことも想定されるので、この点には注意が必要です。

通勤・通学の距離

車であれ電車であれ、通勤・通学にかかる移動時間や労力はとても重要です。また転職・転校をした時でもリカバリーの利く立地である方が無難と言えます。 読書や音楽鑑賞などに移動時間を上手く利用できる方もいるかもしれませんが、基本的には通勤・通学のしやすい立地の土地を探すことをおすすめします。 とくに子供が公立の小中学校に通っている期間は、決められた学区内の学校に通学することになります。なるべく通学時間を短くしてあげたいのが親心です。 また通学時間と同時に「夕方に暗く危険な道を通る」「通学路の車通りが多く危険」といった安全性についても考慮しながら、土地探しをしてみてください。

スーパーやコンビニの距離

共働きや子育て中の家族には、すぐに買い物に行けるスーパーやコンビニが近くにある土地がおすすめ。 通勤や通学時にサッと立ち寄れるのも便利なポイントです。

優先順位チェック③ 環境

環境音の大きさなど静かな場所であるか

とくに夜の寝る時間帯にどれぐらい静かなのかが大切なポイント。音の許容範囲は個人差が大きく、大通り沿いの住宅でも問題なく眠れる方もいます。事前にご家族の許容範囲を確認しておいてください。 また近くに幼稚園や小学校があれば、日中は元気な声が聞こえてくる可能性が高いです。微笑ましく聞こえる方は良いですが、神経質な方は注意しましょう。

子育てのしやすさ

子育て世代であれば、家の近くに公園や保育園・小児科などが充実していると便利です。 同世代の子供の多さによっては、ママ友などの付き合いに影響します。自分にとって丁度よい距離感でいられる地域を探しましょう。

近所付き合い

地域によって高齢者が多い街、子育て世代が多い街など、近所付き合いに大きな影響が出ます。 都心になるほど近所付き合いは少なく、郊外へ行くほど近所付き合いが濃くなる傾向になるので、ご自身で無理のない距離感を保てる土地を探しましょう。

注意すべきポイント① 「都市計画」や「用途地域」を調べよう

各地方自治体は都市計画によってまちづくりを進めており、用途地域を定めて土地の利用をコントロールしています。用途地域は「第一種低層住宅専用地域」「工業地域」など12種類あり、それぞれ建てられる建物が異なります。 ちなみに「第一種低層住宅専用地域」は、高層ビルや商業施設が立てられない決まりで、閑静な住宅地に採用されています。用途地域よっては建てたい住宅を建てられない場合もあるので、しっかりと確認するようにしましょう。

注意すべきポイント② 地盤改良や上下水道工事の必要性

相場よりも安く設定されている土地は、地盤が緩かったり、上下水道の工事が必要だったりする場合がほとんど。つまり追加工事が必要になるので、土地を安く手に入れても結局お金がかかる可能性があります。

注意すべきポイント③ 権利や境界線が明確になっているか

所有権や借地権の状況

古い土地によくあるのが、「所有者が無くなっているにもかかわらず、名義変更をしていない」、「家を建てるための宅地なのに、農地のまま登録されている」、といったことです。 そのままでは手続きができず、変更に費用と手間がかかり、途中であきらめてしまうケースも。権利関係がしっかりと整備されているか、事前に確認することが大切です。

境界線などの計測は明確になっているか

これも古い土地によくあるパターンで、お隣さんとの土地の境界線が曖昧になっており、再計測が必要になる場合があります。その場合、土地家屋調査士などに依頼して測量してもらうなど、追加で費用と手間がかかります。 また提示されていた面積と、実測した面積が異なる場合もあり、問題の種になる可能性もらうので注意が必要です。

優先順位を決めて良い土地を選ぼう!

土地探しをするときは、優先順位を決めて良い土地と出会ったら即決することが大切です。良い土地ほど競争相手が多いので、迷っている間に取られてしまいます。 また優先順位を決めるときは家族で納得いくまで話し合い、すり合わせをするようにしてください。土地は高い買いものなので、購入後に後悔しても手遅れになる可能性があります。 事前準備をしっかりとして、家族みんなで満足できる土地探しをしましょう!

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