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iemiru コラム vol.248

掃き出し窓は空き巣に狙われやすい?デメリットをメリットに変える対策5選

掃き出し窓を安易に取り入れるのは要注意!

自然光が燦々と降り注ぐ明るいリビング、バルコニーへの出入りも楽チンにできる「掃き出し窓」を家作りに取り入れたいと思う方は多いでしょう。 そもそも「窓」の本来の役割は、採光を取り入れることや換気を行うことですが、掃き出し窓は、そのメリットを最大限に活かすことができるアイテムといえます。しかしその反面、掃き出し窓には防犯面をはじめ、デメリットがあることも知っておくべきかもしれません。 そこで今回は、掃き出し窓を用いる時に知っておきたいポイント、そして、メリットやデメリットを詳しくお伝えしていきます。注意点を知ることが掃き出し窓の魅力を活かすことにも繋がるため、ぜひチェックしてみてください。

そもそも「掃き出し窓」とは?

掃き出し窓とは、窓の下枠が床と同じ高さの窓のことを言います。 もともとは、室内の掃除を行う時にホコリを外に掃き出すための小さな窓、いわゆる「地窓」と呼ばれる窓を指していましたが、現代ではテラスやバルコニーに接した背が高く大きな窓のことを「掃き出し窓」と呼ぶ場合が多いです。 デザインはさまざまで、よく用いられるものには「引き戸式窓」、上下にスライドができる「上げ下げ窓」、外に窓を押し出す「押し出し窓」など、バリエーションも豊富で、多くの家で採用されています。

明るい部屋が作れる反面、防犯面では弱い

掃き出し窓の一番の魅力は、採光が十分に取れることです。リビングなどの大きな部屋に採用することで、明るい部屋を作ることができるため、根強い人気を誇っています。 しかし、掃き出し窓の大きなデメリットとして、防犯面では弱いこと、プライバシーが守られづらいことなどが挙げられます。メリットとデメリットを知って対策を行いながら採用することが、とても重要なのです。

メリットがたくさん!掃き出し窓の魅力は?

それではまず、掃き出し窓の魅力についてお伝えしていきましょう。

採光がしやすく明るい家になる

掃き出し窓の一番の魅力は、やはり採光が取りやすいことではないでしょうか。 明るい家作りのポイントになる掃き出し窓は、リビングやバルコニーに繋がる部屋など、比較的家族が集まる空間に採用されることが多いです。

季節によっては電気代の節約にも繋がる

掃き出し窓の多くは、テラス窓など大きな窓を使用しています。 冷暖房をあまり必要としない春秋には、窓を開けて網戸にするだけで、風の涼しさ、太陽の気持ち良さを十分に感じることができます。 そのため、大きく考えれば電気代の節約にも繋げることができるのです。

風通しがバツグン!カビ予防にも

日本は湿気が多いため、家作りを行う上で湿気対策は重要な課題となります。カビは衛生的にはもちろん、アレルギーを引き起こす原因にもなるため、小さなお子様のいるご家庭では特にしっかり対策することが肝心です。 風通しの良さがバツグンの掃き出し窓は、そんな日本の家作りにはもってこいの仕様です。梅雨時期などは室内で洗濯物を干す機会も多いと思いますが、掃き出し窓がある部屋だと風通しが良いため湿気がこもりにくい点もメリットです。 知っておきたいポイントとしては、掃き出し窓からの風を通しを良くするには、風の抜け道がとなる窓が必要ということです。反対側の壁などに、入ってきた風が通り抜ける窓やドアを設置することをおすすめします。

バルコニーやベランダへの出入りがしやすい

掃き出し窓がバルコニーやベランダ、庭に直接繋がっている場合、出入りがしやすいのも魅力でしょう。 庭で洗濯物を干したりするのにも便利ですし、アクティブなご家庭であればバルコニーでバーベキューを行ったり、ペットを飼っているのであれば一緒に日向ぼっこができたり……と、アイディアは広がりますね。 また、窓を挟んだ部屋と外の段差がない場合、ひと繋がりの大きな部屋のように感じさせることができるため、開放感を得ることもできるでしょう。

引越し時に、大きな家具などを搬入・搬出しやすい

タンスやベッド、ピアノなど、大きな家具の搬入・搬出時にも掃き出し窓は役立ちます。 新しい家具を新調するのであれば、部屋のサイズに合ったものを選ぶことができますが、家具を運び入れる時によくあるのが、窓が小さくて室内に入れられないというトラブルです。 玄関から無理して運び入れて壁などを傷つけるケースもあるため、大きな掃き出し窓があると便利です。

災害時に避難しやすい

万が一の災害時にも、掃き出し窓は効力を発揮してくれます。 避難経路を作るポイントは、玄関から離れた位置から避難できることだと言われていますが、掃き出し窓があれば、そこから外部に避難することができるため、逃げ遅れを予防することもできるのです。 狭い玄関よりも出入りがしやすいため、お年寄りや子どもでもさっと外に出られるのは安心でしょう。

知っておきたい掃き出し窓の注意点

魅力の多い掃き出し窓ですが、注意すべきデメリットもあります。そこで、次は掃き出し窓の注意点を確認していきましょう。

空き巣などの犯罪被害に遭いやすい

空き巣被害の多くは「窓」が侵入経路になります。その割合は、マンションでは40%、戸建では70%ともいわれるほどです。 特に、戸建の掃き出し窓は通りから近い場合も多いため、狙われやすい場所でもあります。掃き出し窓を取り入れたい場合には、防犯対策のことを考えた設計、対策をきちんと行う必要があるでしょう。

冷暖房が効きにくい

暑い夏、寒い冬に使用する冷暖房は、毎日を快適に過ごすためには欠かせないものです。しかし、掃き出し窓には冷暖房が効きにくいというデメリットがあります。 窓の近くだと、どうしても暑さ寒さの影響を受けてしまうため、例えば断熱性能が高いガラスや遮熱性能があるカーテンなどを選ぶ工夫を行うことも大切です。

窓の前に家具を置きにくい

広めのリビングの場合、広さを出すために掃き出し窓を2面採用している部屋は多いですが、安易に取り入れるのは禁物です。 空間全体を捉えると明るく開放感のある部屋に見えますが、実際に家具を配置しようとすると、壁が少ないためにテレビや机などの配置に困るケースもあるのです。 掃き出し窓を設計する時から、家具の位置を大まかに決めておくことで問題を回避できるため、ぜひ心に留めておいてください。

外部からの目線が気になる

掃き出し窓を設置する場所によっては、通りからの視線がどうしても入りやすくなるため、外部からの目線が気になることも大きなデメリットの1つです。プライバシーを尊重したいご家庭にとっては、かなりのストレスになってしまうこともあり得るでしょう。 カーテンなどで視線を遮ることはもちろんできますが、それだと明るい日中にカーテンを閉める機会が多くなってしまうため、せっかくの掃き出し窓の開放感を発揮できなくなる可能性もあります。

子どもの落下にも注意が必要

お子様が小さなご家庭の場合、掃き出し窓からの落下対策を行うことも大切でしょう。 小さな子どもの行動は突拍子がないため、赤ちゃんの時期にはもちろん、いろいろなことが理解できる幼児の年齢になっても大きな事故に繋がる可能性があります。網戸にもたれて網戸ごと落ちてしまうケースも実際にあるため、注意が必要です。 子どもが小さいうちだけ部屋の中にガードをつけたり、パーテーションで区切るなど、一工夫をすることでリスクを少なくすることができます。

床の寿命が短くなる

仕方がないことですが、掃き出し窓は太陽光の影響などで窓際のフローリングや畳の劣化が激しくなります。 紫外線で日焼けするのはもちろん、時には雨水が打ち込んでしまって色が褪せ、窓際以外の床との色味に差が出てしまいます。また、洗濯物を干したりと、出入りが多くなってしまうため、汚れやすいことも劣化を早める原因となるでしょう。 適度なメンテナンスが必要となるため、定期的に費用を捻出しなければならなくなることを視野に入れた方がよいかもしれません。

掃き出し窓に取り入れるべき対策5選!

掃き出し窓のデメリットは「床が劣化する」など、ある程度仕方ないこともありますが、防犯面などは対策をすることで解消される場合もあります。そこで、取り入れたい対策方法を見ていきましょう。

1.シャッターを取り付ける

これから戸建を建てるという段階であれば、掃き出し窓にシャッターや防犯ガラスを取り付けることをおすすめします。特に一階に掃き出し窓がある場合には、必須といえるかもしれません。 空き巣が嫌うのは「侵入が面倒」な家です。掃き出し窓のみの家よりも、シャッターがあると侵入する時に手間や時間がかかるため、犯罪予防に一役買ってくれるでしょう。 万が一、破って侵入してこようとしても金属製のシャッターなら大きな音が出るため、未然に被害を防ぐことにも繋がります。 さらに、シャッターは雨風から建物を守ってくれますし、ものによっては防火や防音効果にも期待できます。デザインや色を選ぶこともできるため、家の外観も損ないません。

2.防犯ガラスは機能性に注目して選ぶ

掃き出し窓に、防犯ガラスを採用するのも良い方法でしょう。防犯ガラスは耐用年数も長く、基本的に交換する必要がないため、ランニングコストがかからないのが魅力です。 また、ものによっては遮熱や断熱、飛散防止など、機能性が高い防犯ガラスも販売されています。普通の窓ガラスに比べると価格が高いですが、安全対策にはおすすめです。 ただし、防犯ガラスは割れにくいため、災害時の脱出時に危険だという意見もあります。他の避難経路がきちんと確保できているかなど、念入りにチェックしてから採用を考えましょう。

3.手軽に対策するなら防犯フィルムもおすすめ

現在の住居にすでに掃き出し窓を設置している場合には、防犯フィルムもおすすめです。 耐用年数は約10年〜15年ほどですので、取り替えが必要になることがネックになりますが、防犯ガラスに比べると価格が安く、内側から割ることもできるため、手軽な防犯対策として取り入れているご家庭も多いようです。 注意点としては、フィルムを貼り付けている部分が分かってしまうため、部分貼りを行うと防犯性能が低くなってしまうことです。防犯フィルムは全面貼りがベストですので、サイズ間違いのないようにしましょう。

4.簡易ステップをつけて、子どもの事故対策も

掃き出し窓の下に大きな段差がある場合、出入りが不便だという声をよく聞きます。子どもの落下を懸念している方も多いでしょう。 ウッドデッキを取り付けるという対策もありますが、家の構造上難しい場合には、簡易ステップや縁台で対策することができます。 簡易ステップや縁台はホームセンターや通販などで手軽に購入できます。中には収納ができる機能が付いているものもあるため、アウトドアグッズや園芸用品などを片付けるのにも便利です。 DIYが得意な方であれば、色や質感にこだわって自作しても良いかもしれませんね。

5.二重サッシは防犯以外の機能も優秀!

掃き出し窓に二重サッシを取り入れるのも、おすすめです。 寒い地域で断熱効果を高めるために利用されてきた二重サッシは、断熱に加えて、防犯、防音、結露防止などの機能性が評価されていて、近年、家作りに取り入れられることが多くなってきました。 ただし、開閉する機会が多い窓に取り付ける場合には、面倒に感じてしまうというデメリットもあります。また、通常の窓に比べて2倍近くの費用がかかってしまうため、コスト的にもしっかり検討することが大切です。

不安であれば、窓の種類を検討するのもアリ!

メリットとデメリットの両方を知った上で、掃き出し窓を設置することに不安があれば、他の窓の種類を検討するのも良いかもしれません。そこで、掃き出し窓の代替案となる、おもな3つの窓を紹介します。

1.地窓〜和の魅力を引き出す

地窓は、本来「掃き出し窓」として日本で古くから採用されてきた窓の種類です。床に接するように作られた比較的小さな窓で、おもに和室に取り入れられることが多いです。 地窓ならではの眺めを楽しむことができますし、効果的に設置すると適度な採光や換気にも期待することができます。 防犯対策として取り入れるのであれば、大きすぎないサイズの窓にすることでしょう。また、開けっ放しにしていると虫が入って来やすくなるため、網戸を付けるなどの対策が必要です。

2.高窓〜防犯対策はもちろん、省エネ効果もある

高窓は、壁の高い部分に設置される窓のことです。開閉できないタイプが多く、基本的にはカーテンやブラインドはつけないことが多いでしょう。 効果的に採光ができることが一番のメリットで、高い場所に設置することから防犯の面でも安心です。 デメリットとしては、掃除がしづらい点が挙げられます。換気目的にするのであれば、電動式の窓で開閉するなどの対策を取る必要があります。 また、上記で紹介した地窓と組み合わせて設置することで、地窓から冷たい空気を入れて、高窓から熱い空気を出すことができるため、省エネ効果も期待できます。

3.腰窓〜小さな子どもがいても安心

腰窓は立ち姿勢の腰のあたりにある窓で、「腰高窓」と呼ばれることもあります。床から80cm〜100cmほどの高さで作るため、小さなお子様の落下事故に備えて採用するご家庭も多いようです。 また、家具選びの幅が広がるのもメリットでしょう。窓の前にソファや低めの家具を置いても窓からの採光の邪魔になりませんし、家具との兼ね合いを考えて腰窓を作ることで部屋全体のコーディネートがしやすくなります。 さらに、腰窓は西日対策にもぴったりです。面積が小さな腰窓にすることで、部屋が暑くなりすぎずに済みます。 デメリットとしては、設置の仕方次第では部屋が狭く見えることでしょう。また、和室の場合には畳に座った姿勢や寝転んだ姿勢でいると空しか見えないため、事前に考慮した上で取り入れるようにしましょう。

掃き出し窓を活かすなら対策を十分に行おう

明るく開放的な空間を演出してくれる掃き出し窓は、和室にも洋室にも取り入れやすいため、多くの住宅で採用されています。 大切なのは、掃き出し窓のデメリットについても知った上で、採用することです。特に安全な暮らしを送るためには欠かせない防犯対策については、しっかり対処したいものです。 記事の中で窓の種類についても触れましたが、掃き出し窓と他の窓を組み合わせて家を作るのも1つの方法といえます。実際に住んだ時にどう機能するのかをイメージして、ぜひあなたの家作りに役立ててくださいね。

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