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iemiru コラム vol.251

竣工とは? 建築完了の流れやおさえるべきポイントを分かりやすく解説

建物工事の節目で迎える「竣工」。なんとなく「建物が完成すること?」ぐらいのイメージを持っている方も多いのではないでしょうか? おおよそ間違いではありませんが、マイホームを新築するときなどに用語として知っておくことで具体的に話をすすめることができます。 本記事では「竣工」の基本的な知識をはじめ、建築工事終了前後の流れや「竣工式」について分かりやすく解説します。しっかりとポイントをおさえて、「竣工」前後のイベントも無事に乗り切りましょう!

竣工とは?

竣工とは、建物の建築工事が完了すること。不動産関係で使われる住宅・建築用語です。住宅建築は竣工を迎えると、いくつかの検査をし、問題なければ施主(建築を依頼した人)に引き渡しされます。

「竣功」・「落成」・「竣成」はほぼ同じ意味

「竣工」と似ている言葉で、「竣功」・「落成」・「竣成」という言葉があります。ほとんど同じ意味なので、間違って使って恥ずかしい思いをした……となることは少ないですが、以下のように使い分けられます。

竣功

「竣功」は、神社仏閣と関係するときに使われることがあります。それ以外の建物に関係するときは「竣工」が使われる傾向にあります。

落成

「落成」は、工事が完了(竣工)し、出来上がることを意味する言葉です。また建築工事の完了を神様へ報告・感謝するのが「竣工式」。その後に関係各所へ向けて感謝の意を示すのを「落成式」と使い分けます。 「竣工式」と「落成式」についての詳細は後述します。

竣成

「竣成」は、大規模なマンションなどの建築が完成し、出来上がることを意味します。ただし、不動産業界でも「竣工」と「竣成」の使い分けに明確な基準があるわけではありません。

竣工(工事完了)から引き渡しまでの流れ

建築工事が終わってから、「自社検査」・「完了検査」・「竣工検査(施主検査)」・「引き渡し」という流れが一般的です。建築会社によって呼び方が違ったり、所定の検査を省略したりするので、必ず着工前の打ち合わせ段階から日程を確認するようにしましょう。 詳細や注意すべきポイントは以下の通りです。

建築会社が行う「自社検査」

計画していた工事が終了後、まず行われるのが「自社検査」です。自社検査は、工事の責任者や設計士などが、しっかりと計画書通りに工事できているかを確認作業します。 この自主検査は建築会社によって名前が異なりますし、この自主検査を「竣工検査」と呼ぶ場合もあります。とても残念ですが、建築会社のなかには自主検査を手抜きする会社もあるので注意が必要です。

公的機関がチェックする「完了検査」

完了検査は、建築基準法に基づき建築確認した内容にそって工事されているかチェックする検査のこと。一般的に建築会社(または建築士)が市区町村や指定確認検査機関に申請し、目視による点検が行われます。 検査で適合と判断されれば「検査済証」が交付されます。検査を受けて不適合とされた物件は、使用制限や、建物の撤去や修繕命令を受けることに。それに違反した場合は、罰金などなどの罰則が科せられます。 まれにこの完了検査を受けない建物もありますが、住宅ローンの融資を受けられない、さらに不動産価値が下がるなどのデメリットが生じます。

内覧会とも呼ばれる「竣工検査(施主検査)」

竣工検査は、最終的な出来上がりの確認検査で、施主が立ち会う場合は「施主検査」「内覧会」と呼ばれます。建築会社によっては施主が立ち会う検査を「内覧会」とし、建築会社が行う自主検査のことを竣工検査とすることも。 内覧会というと単に「完成後の見学」的なニュアンスを受けますが、実際には「竣工検査(施主検査)」として、しっかりと細部まで確認する必要があります。竣工検査(施主検査)で手直しすることになるパターンは多いので、最後まで気を抜かずに確認しましょう。 見た目の汚れや角のキズはもちろん、ドアや窓の立て付けを確認してください。換気扇など本来固定されている部分が仮止めのままになっていることもあります。また「お湯は出るか」「床暖房は作動するか」など、電化製品の起動チェックも忘れてはいけません。 不具合が見つかった場合、基本的に引き渡しより前に余裕をもって修理してもらいましょう。一旦引き渡しをすると、その後の修繕義務があいまいになるため、建築会社によっては手抜きのまま放置する場合もあります。

細部まで確認必須の「引き渡し」

竣工検査(施主検査)を終え、再チェックまで終了してから「引き渡し」をしてください。引き渡しの前後で、完了検査の「検査済証」など書類一式をもらいましょう。

必ず「竣工図」・「竣工図書」を建築会社からもらおう

「竣工図」・「竣工図書」は、工事中に起きた変更点なども反映した最終的な図面のこと。将来リフォームや修理をするとき、売却をするときに適切な対応をするためには必須の書類です。 しかし、なかには「変更点をまとめていない」・「図面は独自の工法がバレるので社外秘」といった具合で渡してくれない建築会社もあります。そうならないためにも、契約段階の書面で「竣工図の作成と受け渡し」を明記してもらいましょう。 とくに配管などは工事中に変わりやすく、壁の内側にあるので目視で確認もできません。修理やリフォームで問題になるポイントなので、しっかりと把握するようにしましょう。

1年後の「瑕疵検査」までが建築会社との付き合い

「瑕疵」とは見えない損害のことで、竣工検査では見つからなかった不具合が現れること。竣工検査は問題なく終了しても、入居後に不具合が見つかることはよくあります。 1~2年後に「瑕疵検査」を受けるまでは、気を抜かずに不具合があれば確認するようにしてください。瑕疵についてはあいまいになることもありますので、契約時に書類で明文化するようにしてください。

「竣工式」は戸建てでは行わないのが一般的

建物が完成したあとに行う「竣工式」は、一般的な住宅ではあまり行いません。式の詳細については後述するので確認してみてください。 「竣工式」は行わなくても、お祓いをしたり、関係者を集めた慰労・感謝会をしたりすることはあります。もし希望するのであれば、建築会社に相談してみましょう。

大きな施設の完成にまつわる「竣工式」と「落成式」

一般的な住宅では「竣工式」を行いませんが、大規模は建物の場合は、建物の完成を祝して「竣工式」や「落成式」を行います。それぞれの違いについて、以下で確認していきましょう。

「竣工式」は神様に対する儀式

竣工式は、建物が無事に完成したことを神様へ報告し、感謝する意味があります。同時に施主の繁栄を祈願する意味もあり、神事として執り行われる場合が多いです。

「落成式」は関係各所へ向けた儀式

落成式は、工事関係者や近隣住民などへ感謝の気持ちを伝え、お祝いする意味があります。竣工式が神様を対象とするのに比べ、落成式では関係者を対象とします。 「竣工式」をしたあとに「落成式」をする場合もありますし、どちらか一方だけを行う場合もあります。

寺社の場合は「落慶式」「落慶法要」

寺社が完成したときには、「竣工式」ではなく「落慶式」・「落慶法要」と呼ばれる祝賀の儀式が行われます。

<豆知識>「竣工写真」はおもに不動産カタログやアート建築向けの写真

建物が完成したときに撮影する「竣工写真」。ほとんどの場合、建築会社や設計士がプロのカメラマンに依頼して、カタログや作品として残すことを目的に撮影されます。 施主(依頼者)はプロのカメラマンに頼まずとも、自分で写真撮影し、記念として残すこともあります。 しかし、思い入れの強い方は、プロのカメラマンに依頼しても良いでしょう。カメラマンによって金額は異なりますが、おおよそ5~10万円で撮影を依頼する方が多いです。

<豆知識>「築年数」は取り扱う不動産屋によって異なる

賃貸・売買で物件を探しているとき、同じ建物でも築年数が違っているのを見つけたことはないでしょうか。その現象は、不動産によって「建物が完成した日」・「外構工事と検査が終了した日」など、掲載する情報の基準が異なることが原因です。 なかには故意に虚偽の掲載をしている場合があるので、心配な方は謄本を手に入れるなどして確認してみましょう。

おめでたい「竣工」は最後までぬかりなく

「竣工」は無事に建物が完成するおめでたいことですが、引き渡しや検査においては細部まで確認することが大切です。ほとんどの建築会社は誠意をもって工事をしていますが、なかには目に見えない部分や、気付きにくい場所を手抜き工事していることもあります。

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