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iemiru コラム vol.272

二重サッシで快適な家作りを!知っておきたいメリットとデメリット

結露対策だけではない二重サッシの優れた効果!

「窓」と一言で言っても多くの種類がありますが、快適な家作りを目指しているなら「二重サッシ」を取り入れてみてはいかがでしょうか? 断熱効果があることで注目されていますが、実は二重サッシは、結露や騒音、防犯など、さまざまな住まいの悩みを解決へと導いてくれる優れたアイテムでもあります。 そこで今回は、二重サッシとはどのような窓なのか、メリットやデメリット、さらに知っておきたいポイントなどをご紹介していきます。特徴を理解した上で、効果的に賢く二重サッシを摂り入れるための参考にしてみてください。

二重サッシとは

二重サッシとは、窓枠(サッシ)が2つ、窓もそれぞれの窓枠に一つずつある「窓とサッシが2重になっている」仕様の窓をいいます。「内窓」や「二重窓」と呼ばれることもあります。 以前は北海道や東北地方など寒さが厳しい地域で使用されてきましたが、機能性が高いことから、今では全国での家作りによく用いられるメジャーなものになってきました。 夏の暑さや冬の寒さを軽減させることができるため、より快適な家作りを行うことができます。

メリットとデメリットを把握した上で判断しよう

二重サッシは、近年CMなどでも紹介されているため、効果やメリットばかりに目がいきがちです。しかし、その反面、二重サッシには「使用するにあたって開閉が面倒」など、見過ごせないデメリットもあるのです。 実際に取り付けてから後悔しないためにも、ぜひこれから紹介するメリットやデメリット、注意点をチェックしてみてください。

こんなにある!二重サッシの7つのメリット!

まず最初に、二重サッシの持つ素晴らしいメリットをご紹介しましょう。断熱性や結露予防はもちろん、知られざる効果にも注目してみてください。

1.断熱性が高い

冬の寒さ対策として断熱材を使用しているご家庭は多いと思いますが、実は、部屋の熱の5割以上は、窓から逃げていくといわれています。 そこで二重サッシを取り付けると、窓部分に高い断熱性をもたせることができます。これは、窓を二重にすることで気密性が高まるために得られる効果です。 また、一般的な窓にはアルミなど金属製の素材が利用されることが多いのですが、この素材は熱伝導率が高い=外の空気の温度が室内に伝わりやすいというデメリットがあります。 その点、二重サッシの場合には、サッシに樹脂が使用されることがほとんどです。熱伝導率が低い=外気の影響を受けにくいため、室内の温度を快適に保ってくれるというわけです。

2.結露の発生を予防する

冬になると窓に結露が発生して、カーテンが濡れてしまった経験がある方は多いでしょう。そもそも結露ができるメカニズムは、外の冷たい空気が室内の暖かい空気に触れることで、目に見えない空気中の水蒸気が水に変わって現れることで起こります。 結露によって窓やサッシが濡れると、窓周りのカビや劣化などさまざまなトラブルを引き起こす可能性が考えられます。見栄えはもちろん、住む人の健康にとっても悪影響を及ぼすリスクがあるのです。 そこで二重サッシを付けると、窓との間に空気の層を作ってくれるため、断熱性を高めて結露の発生を予防することができます。

3.防犯性に優れている

二重サッシは、防犯性に優れていることも魅力の一つです。空き巣などの犯罪の多くは、窓ガラスからの侵入だといわれています。1枚ガラスよりも2枚ガラスの方が、窓を破るのに時間がかかるため、防犯対策として効果を発揮します。 また、二重サッシはガラスが二重になっていることで光が反射し、家の中の様子が外から見えにくいという効果も得ることができます。 防犯性をさらに高めたいのであれば、二重サッシの窓ガラスに防犯ガラスを取り付けたり、窓それぞれに鍵を取り付けたりすると、より有効でしょう。

4.防音効果がある

楽器の音や小さい子どもの声など、家の中からの音漏れはご近所とのトラブルを引き起こす大きな原因にもなります。そんな音漏れ対策を行いたいという方にも、二重サッシはおすすめです。 二重サッシは高い気密性により、内部からの音漏れはもちろん、外からの音も大幅に軽減してくれます。道路や線路の近くに家を建てる場合には、防音目的として取り付けることを検討しても良いのでしょう。 ちなみに、2枚の窓の間の空気層を広く取れば取る程、防音効果はアップします。もしも窓枠の幅が足りずに設置できない場合には、防音効果のあるガラスを選択するという手もあります。

5.UVカット効果がある

紫外線は、部屋の中にいる時にも降り注いでいます。どんなに屋外でのUV対策を行っても、部屋の中では日焼けが起きてしまうのです。 その点、二重サッシにUVカット効果のあるガラスを使えば、2重になっていることで、室内でも日焼けを防ぐことにも繋がります。ガラスの中には、UVカット率が80%以上になるものもあります。 この効果は、日焼けを防ぐだけでなく、床やカーテンの色褪せを予防することやデリケートな子どもの肌を守ることにもなり、多くのメリットを得られるでしょう。

6.省エネになる

二重サッシを付けると気密性が高まり、断熱、防寒、保温を一度に行うことができます。この効果は、夏には暑い空気が入って来ない、冬には温めた空気が外に出ていかないため、冷暖房を効率良く使用することができるのです。 冷暖房効率の悪さは、思いの外、電気代に負担をかける原因ともなる問題です。二重サッシを上手に取り入れれば、年間の冷暖房費を浮かせることに直結するかもしれません。

7.デザイン性が高い

二重サッシというと、サッシを2枚付けるため重苦しい雰囲気になるというようなイメージを持っている方もいるかもしれません。しかし近年、二重サッシのサッシ部分のデザインは多様化しています。 樹脂製特有のナチュラル感を持たせたり、カラーが豊富であったりと、家の雰囲気に合ったものを選ぶことができるため、デザイン性の面でも選択肢が豊富です。この点も二重サッシのメリットの一つです。

知っておきたい4つのデメリット

次に、知っておきたい二重サッシのデメリットについてもお伝えしていきます。後悔せず賢く二重サッシを取り入れるための参考にしてください。

1.価格が高い

二重サッシの大きなデメリットとして、一般的な窓よりも価格が高いことが挙げられます。サッシ、ガラスそれぞれの種類によっても費用は異なりますが、目安として1つの窓につき10万〜20万ほどかかるようです。 ただし、二重サッシを付ける場合、地域によっては補助金が出る場合もあるようです。補助金については実施しているか、ある場合はどのくらい補助金が出るのかということを、事前に地方公共団体に問い合わせておくと良いでしょう。

2.窓が開閉しにくくなる

二重サッシの最大の欠点は、窓が開閉しにくいということでしょう。通常であれば、1度で済む開閉を2回行わなければいけないため、面倒に感じてしまう方も多いようです。 特に、開閉する機会が多いリビングの窓や、ベランダに繋がる窓に採用する場合には、実際に住んだ時の手間をよくイメージしてから取り入れることが大切です。

3.掃除の手間がかかる

二重サッシは、掃除の際に手間がかかってしまうのもデメリットの一つです。結露は発生しにくいため、拭き掃除などの頻度は抑えることができそうですが、2枚のガラスとガラスの間にホコリが溜まりやすい点は否めません。 ホコリが溜まると戸の滑りが悪くなってしまうため、やはり定期的に掃除をすることを念頭に置いて選ぶことが必要です。

4.部屋が狭く見える

二重サッシは室内に取り付けるため、室内側に少々窓が出っ張る形になります。そのため、リフォームで二重サッシを取り付ける場合には、もとの部屋よりも少し狭く感じてしまうことがあるようです。 しかし、二重サッシのデザインや色にこだわることによって、圧迫感を感じさせない印象にすることは可能です。心配な場合にはサンプルを実際に見てみたり、各施工会社と事前に相談しておいたりすると、安心して採用することができるでしょう。

二重サッシに使われるガラスの種類、特徴

二重サッシに使用するガラスには、さまざまな種類があり性能も全く違います。そこで、二重サッシによく使われるガラスの種類や特徴をお伝えしていきます。

単板ガラス

単板ガラスとは一般的な「ガラス」のことです。特殊加工をしていないため、価格が安く、二重サッシに取り入れやすいといえるでしょう。 厚さはおもに、3mm、5mm、6mmの3種類があります。3mmを採用するのが一般的ですが、厚いガラスの方が断熱性や防音性を高めることができます。

単板型ガラス

単板型ガラスというのは、片側の表面に凹凸があり半透明になっているガラスです。材質などは単板ガラスと同じですが、厚さは4mmのものを使用されることが多いです。 表面の凹凸によって外から中が見えにくいため、防犯効果にも期待できます。

その他複層ガラス

複層ガラスはその名の通り複数枚のガラスでできたガラスで、室内側に特殊な金属の膜などがコーティングされています。 遮熱や防犯、防音に特化したタイプの複層ガラスがあるため、西日が当たる部屋には遮熱他タイプ、子ども部屋には防音タイプ、リビングには防犯タイプなど、部屋に合わせたガラスを選択することができます。 複層ガラスは基本的には断熱性に考慮しながら作られているため、断熱+αの効果を求めたい場合におすすめのガラスです。

二重サッシとペアガラスはどっちが良い?

二重サッシとよく比較されるのが「複層ガラス」です。ここでは、両者にどのような違いがあるのかを確認していきましょう。

ペアガラスとは?二重サッシとの違い

複層ガラスは、2枚のガラスを設置し、ガラスの間に乾燥空気を入れて作られたもののことをいいます。これはガラスそのものを指したもので、二重サッシのようにサッシを含めてはいません。 これに対して、二重サッシは、2つの窓枠(サッシ)とそれぞれに設置されたガラスを合わせたものを指しています。 つまり、以下のような違いがあるのです。 ● 複層ガラス……間に空気が入っているガラス
● 二重サッシ……サッシと窓が2つずつある2重構造の窓

万能タイプの二重サッシ、特化タイプの複層ガラス

二重サッシも複層ガラスも、断熱効果があることが注目されていますが、両者には少し違いがあります。 まず、二重サッシの場合には、その構造によって断熱はもちろん、遮熱効果、防音効果、結露の予防、防犯効果などさまざまな効果を得られるのが特徴です。 これに対して複層ガラスは、ガラスの性能によって1つの効果に特化しているタイプが多いのです。 ● 断熱ガス複層ガラス……空気より熱伝導率の低いガスを間に挟んでいる
● 真空複層ガラス……特に結露に強い
● 特殊金属膜をコーティングしたガラス……紫外線カット効果が高い
そのため、複層ガラスを付ける際には、家作りの際に重視するポイントを含めてガラスを選ぶことが必要となります。注意点としては、一般的なガラスよりも厚みがあるため、網戸と擦れてしまったり、一般的なサッシでは、はめ込めない可能性もあります。 検討する際には、取り付けが可能なのかどうかを含めて検討することが大切でしょう。

二重サッシを取り入れる際の注意点

最後に、二重サッシを施工する時の注意点を見ていきましょう。

サッシの素材選びにも注意が必要

二重サッシを取り付ける際には、サッシの素材にも注目して選ぶことが肝心です。選ぶべきは、サッシ部分が樹脂製など熱伝導率が低い素材でできているタイプです。 サッシ部分がアルミ製だと熱伝導率が高いため、冷気をしっかり断つことができず結露などが発生してしまいます。この点には十分注意するようにしましょう。

部屋に窓が2つ以上ある場合には、全部に取り付ける

二重サッシは、部屋に窓が2つ以上ある場合、全部に取り付けなければあまり高い効果を得ることができません。 そうなると費用もかかってしまうため、どの部屋にどんな目的で付けるのかを明確にした上で取り付けることが大切です。

二重サッシで夏も冬も快適に過ごせる家作りを

二重サッシはあまり見慣れない窓のため、家作りを行う時に最初から選択肢に入れている方は少ないかもしれません。 毎日の開閉の手間、そしてコストがかかってしまうことは確かにデメリットかもしれません。しかし、断熱性や防犯性、省エネ効果など、たくさんのメリットを持っており、夏でも冬でも快適に過ごせる家をサポートする心強いアイテムだということは間違いないのではないでしょうか。 二重サッシは比較的リフォームでも取り付けやすいものです。トイレや洗面所などの小さな窓から試してみて、快適さを知った上で大きな窓に取り付けているご家庭も多いようです。 ぜひ、メリットとデメリットを知った上で、より良い家作りに役立ててくださいね。

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