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iemiru コラム vol.276

暖炉のある生活!本格派からマンションOKまで進化し続ける暖炉の魅力とは?

暖炉は心も体も温まる癒しのアイテム

海外映画の中に出てくる暖炉は、憧れる方も多いですよね。家族の集まる家の中心であり、おしゃれで暖かい存在感を放つ暖炉は、まさに幸せな家庭のシンボルともいえます。 でも、「自分の家に暖炉なんて無理…」なんて思っていませんか?実は、暖炉は密かに進化し続け、現在ではマンションでも設置できる煙突のない暖炉まで販売されているのです。 そこで今回は、暖炉のある生活を取り入れたい方のために、最新の暖炉事情や、その魅力、楽しみ方などについてご紹介していきましょう。

暖炉とは?

そもそも暖炉とは、レンガや石材などを使って建物と一体に作られた炉のことを指します。暖炉の中に、石炭や薪を入れて燃やすと、炎の放射熱によって、部屋全体が暖まる仕組みです。 暖炉はとても存在感のある重厚なアイテムなので、部屋の中心的なインテリアとしても大きいです。暖かい暖炉は、家族の集まる憩いの場所になります。家族の団欒の際には、自然と会話もはずむでしょう。

火には癒し効果がある

不規則にゆらめく暖炉の炎を見ていると、癒されますよね。実は、炎のゆらめきは「1/fゆらぎ(エフぶんのいちゆらぎ)」と呼ばれ、癒し効果があると言われています。 この1/fゆらぎは、簡単に説明すると「規則的と不規則が調和した動きをもったもの」。星のきらめきや、風の音、波の音やせせらぎの音にも共通するものだそうです。実際に、1/fゆらぎを感じると、脳波はリラックス時のα波の波形を示すことがわかっています。 毎日の生活の中心に、癒しの炎を見つめることができれば、家での時間がもっと暖かくリラックスしたものになること間違いなしでしょう。

夢が膨らむ!暖炉の楽しみ方

さて、実際に暖炉のある生活にはどのような楽しみ方があるのでしょうか?実は、暖をとる以外にも、たくさんの魅力があるのです。

暖炉の周りを飾る

海外では、暖炉の上に家族写真などをたくさん飾るスタイルが多いようです。みんなで囲む目線の先に家族の笑顔や成長の写真があれば、懐かしい話や笑い話も尽きないでしょう。 また、季節のイベントの際には、暖炉の周りを飾り付けると、より楽しめそうです。クリスマスにはモミの木を飾ってプレゼントを置けば、まさに映画のワンシーンのようなクリスマスの風景が完成します。

暖炉でいろんな料理を楽しむ!

暖炉の火の上では、たくさんの直火料理を楽しむことができます。例えば、クリスマスにたくさん売られている鳥一羽を使ったローストチキン、美味しいですよね!実は暖炉でもローストチキンが作れてしまいます。 まずは、分厚い鉄製の鍋「ダッチオーブン」を購入しましょう。この中に味付けして一晩寝かせたチキンを入れて蒸し焼きにするだけです。また、肉を焼く器具「ロースター」を購入すれば、くるくる肉をまるごと回して丸焼きにすることも可能です。 他にも、同じくダッチオーブンを使ってパンを焼くことも可能。だいたい40分くらいで、外はカリカリ、中はふっくらもちもちの美味しいパンが焼き上がります。ガスとは違う直火ならではの美味しさは格別です。 他にも、火が静まったおき火状態になってから、鉄板を置いてピザを焼いたり、ソーセージを焼くなど、ホームパーティーの際にも、みんなでワイワイ言いながら格別に美味しい料理を作ることができます。   また、暖炉の周りに子どもたちを集めて、マシュマロを焼いてみるのも楽しいものです。子どもたちにとっては、幼い頃の特別な思い出になるでしょう。 そして、火の魅力や危険さを、身を以て学ぶことができる点も魅力のひとつです。

暖炉の横に薪をおく

暖炉の燃料である薪を、あえて暖炉周りにインテリアとして飾る楽しみ方もあります。木のぬくもりを感じる空間ができるので、癒し効果もアップするでしょう。

進化を続ける暖炉とその種類

続いては、暖炉の基本的な種類についてご紹介していきます。

煙突ありの本格的な薪暖炉

まずは基本的な暖炉からです。壁と一体になって埋め込まれている暖炉は、一番古くからある定番です。暖炉の前側から火のゆらぎを眺めながら、体を温めることができます。 どの暖炉に比べても一番存在感や重厚感があります。映画で見るような部屋に憧れている方には最もおすすめしたいタイプです。 機能的には昔より進化していますが、やはりその他の新しいタイプの暖炉よりは劣ります。どちらかというとインテリアとしての役割が強いといえるかもしれません。

煙突のいらないバイオエタノール暖炉

煙突設置をする際に大きな壁となるのが、煙突の存在。新築の際に設置するなら良いのですが、後から設置するのには大きな労力を伴い、場合によっては設置できないこともあります。 そこで登場したのが、煙突のいらない暖炉「バイオエタノール暖炉」です。大きな特徴は、燃料がサトウキビやとうもろこしから出来た「バイオエタノール」を使っていること。 メリットは、煙が少なく地球にも優しい点です。さらに、薪や煙などに関する従来の問題がクリアされているため、とても高性能。デザインも豊富で、近未来的なイメージのものが多く揃っています。

安全ですぐに温まるガス式暖炉

ガス会社との共同開発で作られたのが、ガス式暖炉です。文字通り、ガスを使って火を灯すタイプなので、スイッチ1つですぐに火が着き、温まるのが早いのも特徴の1つです。 もちろん、本物の暖炉のような炎を味わうこともできます。暖炉の中には、暖炉感を演出するためにセラミック製の薪が飾らています。演出用なので交換の必要はありませんが、見た目はまさに暖炉そのものです。

デザイン豊富で炎も体感できる電気式暖炉

電気を使っているのが、電気式暖炉です。暖炉と言っても、本物の炎は扱わないため、安全です。また、デザインが豊富な点も特徴の1つ。インテリア性を求めている方には、特におすすめのタイプと言えるでしょう。 暖炉の中には、イミテーションの炎や薪を見ることができ、きちんとゆらぐ炎を体感することも可能です。

我が家にも暖炉を設置できる?

少し前までは、暖炉のある家庭は特別な条件の揃った場合に限られていました。ですが、日々進化し続ける暖炉のおかげで、設置できる家庭もたくさん増えてきました。 そこで続いては、家の種類ごとに設置できる暖炉をご紹介しましょう。

戸建や持ち家におすすめの暖炉

戸建や持ち家の場合には、本格的な壁に埋め込むタイプの暖炉がおすすめです。メンテナンスや掃除は必要になりますが、それも暖炉を味わう要素の1つとして、楽しむのも良いでしょう。 本格的な暖炉なら、薪が割れる音や、本物の炎の揺らぎを肌で感じて、穏やかな暖かさを体感することができます。 もしも新築の際に暖炉の設置を検討するなら、家の構造に大きく関わるため、設計の段階から相談することをおすすめします。上手に設計すれば、暖炉本体や煙突が暖まることで部屋の空気が暖まる仕組みなので、一台で家全体を暖かくすることができるからです。 注意点としては、暖炉は冬しか使わないため、夏の間に邪魔にならないような位置をイメージして設置するという点です。希望のイメージや、叶えたい条件を設計士に伝えておくことが大切です。

マンションや賃貸におすすめの暖炉

マンションや賃貸にお住まいの方でも、ガス式暖炉や電気式暖炉、バイオエタノール暖炉であれば設置することができます。 特に、本物の炎のゆらぎにこだわりたい方は、バイオエタノール暖炉やガス式暖炉がおすすめです。インテリアとしての役割を重視するなら、電気式暖炉やバイオエタノール暖炉が良いでしょう。 使用時にはたまに換気をする必要がありますが、煙突がない点、煙がほとんど出ない点、部屋がすぐに暖まる点、管理が簡単という点でマンションや賃貸に向いています。気軽に暖炉を取り入れることができるのではないでしょうか。

暖炉に関する注意点は?

続いては、実際に暖炉を使う際に注意したい点をご紹介します。購入を検討している方は、 安全に安心して使うためにもぜひ確認しておいてください。

換気に注意!

暖炉を使用する際には、1時間に一回は換気をするようにしましょう。特に、暖炉を使用し終わっても、まだ火がついているようであれば、煙突のダンパーは必ず開けておく様にします。 残り火がある状態でも、ダンパーを閉めると一酸化炭素が部屋に充満して、一酸化炭素中毒になってしまう可能性があるからです。 また、バイオエタノール暖炉の場合は、一酸化炭素は発生しませんが二酸化炭素が発生します。換気をせずに長時間使用すると、部屋の中の二酸化炭素濃度が上がってしまうため、注意してください。

煙突掃除は定期的に

煙突のある暖炉を設置している場合、1シーズンに1回は掃除をするようにしてください。煙突掃除を業者に頼んだ場合の相場は、3〜4万円ほどです。 掃除をせずに煙突が詰まった場合、いくらダンパーを開けていても一酸化炭素中毒になってしまいます。また、溜まったススがご近所に舞ってしまったり、場合によっては火災の原因になることもあるので、注意が必要です。

暖炉の近くに燃えるものを置かない

暖炉は一般の暖房機器と同じように、近くに燃えるものを置かないように注意しましょう。少し距離があると思っていても、薪を燃やす際に火の粉が飛んでくることがあります。 心配な場合には、ファイヤースクリーンと呼ばれる柵を設置するのがおすすめです。アンティークなデザインなどもたくさん揃っているので、インテリアとしても美しさを損ないません。 また、万が一に備えて、近くに消火器を用意しておくと安心です。

ご近所にも配慮しよう

暖炉を使うと、煙やにおいが近所の方に迷惑をかけることがあります。また、煙突内にタールが付着していると、それが燃えて煙突から火の粉が飛ぶことがあります。 定期的に煙突の掃除をすること、しっかり乾燥した薪を使うことを心がけると、煙突内のタールの発生を抑えることが出来ます。火災を防ぐためにも管理はきちんとしましょう。 また、必要ならば、使用時間は近隣が洗濯物を干す時間帯をできるだけ避けるなどの心配りも大切です。

暖炉と薪ストーブは何が違うの?

暖炉について調べていると出てくるのが「薪ストーブ」。暖炉を設置できない場合に導入する方も多いようです。一体両者にはどんな違いがあるのでしょうか?

薪ストーブは暖炉の進化版

薪ストーブと暖炉の違いは、その歴史を知ると理解することができるでしょう。 そもそも暖炉の始まりは、部屋の中央で火を起こして、空気は煙突から排出するスタイルでした。12世紀のヨーロッパで建物がレンガや石で作られるようになると、火を壁に近づけても引火しないことから、現在の壁に組み込むスタイルに発展したのです。 ですが、暖炉には煙の排出に関わる問題や、せっかくの熱エネルギーの多くが煙突から逃げていくという熱効率の悪さがデメリットでした。そこで、それらをカバーするために18世紀頃生まれたのが、あらゆる点を改良した「薪ストーブ」だったのです。

薪ストーブで改良された点

暖炉の熱効率の悪さは、燃料を大量に消費するというデメリットも生んでいました。そこで、発明家のベンジャミン・フランクリンが、鉄製の板で作った暖炉「ペンシルバニア暖炉」を発明したのです。これがいわゆる現在の薪ストーブの原型です。 改良された点はこちらです。 ● ガラス製の扉が付けて密閉式になった
● 空気や煙をコントロールできるようになった
● 暖炉よりも熱効率が良くなった
● 燃料が以前の1/3で済むようになった
ちなみに、現在の暖炉は下部に送風機のようなものが付いていて、温まった空気を室内に循環させる機能などもあり、熱効率は良くなっています。ですが、当時はその機能がなかったため、進化した薪ストーブは多くの家庭に普及したそうです。

暖炉のメンテナンスはどうしたらいい?

最後に、薪に関する疑問にお答えしていきましょう!

暖炉に使う薪はどんなものが最適?

暖炉に最適な薪は、大前提としてしっかり乾燥していることが大切です。切った直後の木の水分量は50%にもなりますが、薪として使用したいなら水分量を20%以下にする必要があります。 水分量が多いと、温まりにくいだけでなく、ススが多く発生して煙突に付着し、火災の原因になる可能性もあります。最低でも12〜18ヶ月は乾燥させた薪を使いましょう。 その上でおすすめの薪を挙げると、以下のものがおすすめです。 ● ミズナラ
● コナラ
● クヌギ
● ブナ
● ケヤキ
さらに、薪は3種類を用意しましょう。 ● 直径2cm前後の焚き付け用の薪
● 直径5cm前後の中くらいの薪
● 直径10cm前後の長時間燃焼用
この3種類を使い分けながら、燃焼する時間や温度を調節してみてください。

自分で掃除はできる?

自分で煙突掃除をすることは可能です。まずは、こちらのアイテムを用意しましょう。 ● 軍手
● ビニールテープ
● ドライバー
● ビニール袋
● 煙突用ブラシ(直径150mm用)
● ロッド(1mを5〜6本)
用意ができたら、次の手順で掃除をしてみてください。 1. 煙突の一番下の部分を取り外して、掃除機で軽く汚れを吸い取る
2. 煙突の下の部分の穴をビニール袋で覆って、ススが落ちないようビニールテープで固定する
3. 袋にブラシとロッドが入る程度の穴を開けて中に差し込む
4. ロッドを必ず右に回転させながら1本ずつつなぎ、煙突の奥に入れる
5. 上までいったら、また右回しで引き抜いていく
少し手間はかかりますが、できれば1シーズンに1回、最低でも1年に1回程度行えば良いので、自分で行ってみるのも良いでしょう。ただし、不安な時には業者に頼むのも1つの方法です。

台風の時は何か対策が必要?

煙突の一番上には、ダンパーと呼ばれる蓋がついているため、外からの雨や風が入ってくる心配はありません。ただ、台風などの強風や強い雨の時には、若干入り込むことも考えられます。 ですが、ダンパーがしまっていればそこまで大量に流れ込んでくることはないので、心配しなくても良いかと思います。

燃えているのになかなか暖かくならない

薪がしっかり燃えているのに暖かくならない場合は、薪の乾燥が足りなかったり、腐っている部分がある可能性があります。暖炉に使う薪は、しっかり乾燥しているものを使うように注意しましょう。

暖炉で家も体も心もまるごと温まろう!

暖房システムが進化する中、暖炉を取り入れる家庭は非常に少なくなっています。それでも、暖炉のもつ炎の揺らぎや存在感、インテリア性や暖かさは、多くの人の心に憧れとして残っているようです。 そんな中、密かに進化を続けた暖炉は、今やマンションや賃貸でも取り入れることができるまでになりました。昔ながらの薪暖炉から、バイオ燃料、ガス、電気を使った最新の暖炉まで、選択肢は広がっています。 今なら、心の奥にあった暖炉への憧れを実現させることができるかもしれません。ぜひ、あなたの家も、シンボル的存在として暖炉を取り入れてみてはいかがでしょうか?きっと、心も体も温まる体験に、後悔はしないと思いますよ。

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