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iemiru コラム vol.289

平屋に暮らすのはおしゃれ!? 外観・間取りの基礎知識やメリット・デメリットを紹介

近年は「おしゃれな暮らし」・「丁寧な暮らし」を求める若い世帯に人気の平屋。なんとなく「暮らしやすそう」というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか? 本記事では平屋のメリット・デメリットや、おしゃれな外観・間取りをつくるポイントをまとめました。また高額になりがちな理由についても解説していますので、今後の家づくり・家選びの参考にしてみください。

平屋のメリット① 家事や生活の快適さ

平屋の魅力は何と言ってもワンフロアによる家事オペレーションのシンプルさ、生活導線のミニマムさにあります。2階建における家事は、掃除や洗濯で1階から2階へ移動するので、体力的にも大変です。また階段を往復するのに、時間もかかってしまいます。 平屋であれば掃除も洗濯もワンフロアなので、体力的な負担も軽減。またケガや体調不良、高齢化にともなう体力の低下があっても、ワンフロアの方がバリアフリーで楽に生活ができます。 生活負担を減らし、時間を有効に使えるのが平屋のメリットです。

平屋のメリット② 地震に強い

平屋は2階建と比べて耐震性に優れており、地震に強いと言われています。もちろん耐震性は「地盤の固さ」・「鉄骨」・「構造」によって大きく変わるので、一概に「平屋だから安心」とは言えませんが、建物が倒壊する可能性が低いのは事実です。 平屋には上層階がない分、1階部分は屋根の重みだけを支えています。屋根だけであれば比較的軽いので、建物がつぶれる可能性は低くなります。また、建物は縦に長くなるほど揺れが大きくなるので、2階建よりも短い平屋の方が揺れも小さくなります。 H28年の熊本大地震では8,289棟の家が全壊しました(消防庁発表)。その経験から、平屋の建築を希望する方が増えています。

平屋のデメリット①日当たりの確保

平屋は2階建に比べると低い建物なので、周りを2階建以上の建物に囲まれると、日当たりの確保が難しいというデメリットがあります。また、平屋で部屋数を揃えるには平べったい構造になりがちなので、建物の真ん中にくる部屋は側窓からの日当たり確保が難しいのが特徴です。 日当たりを確保するために、越屋根を採用したり、中庭やL字型を採用したりする工夫が必要になります。

平屋のデメリット② 視線のコントロールやプライバシーの確保

2階のない平屋は、周囲からの目線が集まりやすく、のぞかれることでプライバシーの確保が難しいというデメリットもあります。寝室なども1階にあるので、部屋を見られたくない方は、夜でも外から見えにくい遮光カーテンやシャッターを採用しなければいけません。 また、洗濯物を1階に干せるのは体力的に楽ですが、まわりに見られる可能性があります。うまく表通りからみえない位置に配置するか、フェンスを設けるなどの工夫が必要です。 こちらも、中庭をつくることができれば、気兼ねなく窓を開けたり洗濯物を干したりできます。

平屋のデメリット③ エアコン効率

平屋は2階建に比べて屋根の面積が大きくなりやすく、太陽エネルギーの影響を直接受けやすい構造になっています。そのため、空調のためにエアコンや暖房を入れたとしても、外気の影響で効率が悪くなってしまいます。 そんなときは、補助のサーキュレーターを点けるなどして上手に空調するのがポイントです。

おしゃれ外観のポイント① 外壁

平屋は高さが低くいので、目線が分散しません。 2階建であれば建物は見上げるほどの高さがあり、構造のバランスがデザインを左右します。 一方平屋では、構造はシンプルになりやすいので、一番印象深くなるのは「外壁」です。もっとも面積が大きい部分である「外壁」が、家のデザインベースとなります。どのような家にしたいのかイメージして、外壁素材を選ぶようにしましょう。 平屋は「和」のイメージが強いですが、グレー系や白・黒といった色をベースにすることで、モダンな印象を与えることができます。白は汚れが目立ちやすいので注意がですが、定期的に手入れができるのであればおすすめです。

おしゃれ外観のポイント② 屋根

平屋は高さが低い分、屋根が目立ちやすく、屋根の形によって家全体の印象も大きく変わります。 屋根が一面だけあり、一方向へ傾けられている「片流れ屋根」は、「和」の雰囲気になりがちな印象をモダンにしてくれます。また、平屋は屋根の面積が大きくなりやすいので、南向きの「片流れ屋根」でソーラーパネルをつければ発電効率もよく、エコで電気代の節約にもつながります。屋根下の「軒」部分を大きくとれば、日陰でオープンなバルコニーとなり、憩いの何でもスペースとして便利です。 究極にシンプルなつくりを目指すのであれば、真っ平な「陸屋根」がおすすめ。屋根裏空間がなくてロフトが設置できない分、開放的な屋上スペースを設けることができます。自然と調和したデザインで、エコな暮らしを目指すのであれば、屋根に芝生を敷く「芝生屋根」もおすすめです。

おしゃれ外観のポイント③ ドア

側面の高さが低い平屋においては、「ドア」も大切なポイントです。外壁素材と雰囲気をあわせて目立たなくするのも良いですが、あえて色や質感を変えるのも素敵かもしれません。 また子育て世代や高齢者世帯であれば、ベビーカーや車椅子の出入りができる「引き戸」がおすすめ。ベビーカーや車いすを使わなくなっても、玄関口が広く使えるので便利です。和風なイメージもありますが、素材によって印象が大きく変わるので、展示会などで実物を見比べてみましょう。 注意したいのは、外壁とのバランスを考えずにドアを選んでしまうこと。あくまでも全体の一部ということを忘れず、気に入るものを見つけてくださいね。

おしゃれ外観のポイント④ 窓

窓もドアと同じく重要なポイント。大きな窓で、屋内を開放的な空間にしたい方も多いのではないでしょうか。小窓を取り入れると、家全体のデザインを演出しながら、しっかりと採光することもできます。 敷地に余裕があれば、洗濯物干しや憩いのスペースとして活用できるサンルームの設置もおすすめです。

おしゃれ外観のポイント⑤ テラス

大きな窓で庭とつながるテラスやウッドデッキは、「第2のリビング」とも呼ばれるリラックススペース。普段は洗濯物を干したり、ガーデニングを楽しんだり、使い勝手の良い場所として活躍してくれます。 デザイン的にも、家から庭にかけておしゃれな外観を演出。芝生との相性も良く、「自然と暮らしが調和したデザイン」に最適です。 ただし、住むエリアによって向き不向きがあるので、事前にリサーチしながらハウスメーカーと相談しましょう。

おしゃれ間取りのポイント① 中庭

家の内側が外とつながる中庭は、部屋を明るくし、風通しも良くしてくれます。また、子どもやペットを安心して遊ばせられる貴重な空間にもなります。 屋外からのプライバシーを気にしなくて良いので、人目を気にせず窓を開放しやすくなりますし、ガーデニングや植栽にこだわっている方であれば、リビングからカーテンなしで楽しむことができます。

おしゃれ間取りのポイント② ダウンフロア

ワンフロアに空間が広がる平屋では、室内に立体感がなく、平たんになりがち。そんなときは、リビングをダイニングから一段下げると、メリハリのある開放的な空間を演出できます。 また段差を利用して畳の広がる和室スペースをつくれば、和洋折衷のリラックス空間ができるのでおすすめです。 ただし、バリアフリーを意識している方には段差が障害となりますので、慎重に検討してみてください。

おしゃれ間取りのポイント③ ロフト

床面積が足りず部屋が窮屈になりそうなとき、何でもスペースとして活躍してくれるのがロフト。急な来客時の寝室、勉強・仕事の集中スペース、といった使い方ができます。 ただし、はしごでの昇り降りの場合は転落の危険性がありますし、ロフトは熱気や湿気がこもりやすい場所です。また、掃除も手間が掛かります。 安全性や機能性に配慮した上で、検討するようにしましょう。

注意すべきポイント① 寝室やトイレの導線

平屋はリビング・ダイニングを中心とした間取りになり、土地面積の確保が難しいので廊下部分を省力しがち。寝室からトイレへ行くのにリビングを通るような間取りにすると、遠くなるのに加え、来客中はトイレへ行きづらくなってしまいます。 キッチンやトイレが寝室に近いと、誰かが寝ているときに使いづらくストレスに。 また、2階建でもいえる事ですが、隣家のリビングが寝室の横に来ると、うるさくて眠れない場合があります。 生活動線や周囲の環境に気を付けて、間取りを考えるようにしましょう。

注意すべきポイント② 防犯対策

平屋は風通しなどの観点からも窓の数が多くなりますが、その分、泥棒にとっては侵入経路が増えます。さらに見た目で家族構成や生活時間帯がわかりやすいので、計画的に狙われるリスクが増えるので注意が必要です。 夜間のセンサーライト、歩くと音がでる防犯砂利、割れにくい防犯窓などを設置してしっかりと防犯対策をしましょう。 また、プライバシー保護のためにフェンスや生垣を設置するのは良いですが、あまりにも中の様子を見えなくすると、逆に泥棒に隠れ場所を提供することになってしまいます。防犯上は軽く視線を遮るぐらいにするのがおすすめでしょう。

注意すべきポイント③ 風通し

2階建の場合は下から上に風が通るように立体的な風通しができますが、平屋の場合は簡単にはできません。意識して部屋の壁や窓をレイアウトし、風通しのある間取りにする必要があります。 また、引き戸を採用して部屋のドアを開けっ放し出来るようにする。越屋根や高窓を設置して、風の通り道を作る、といった対策も考えましょう。

平屋が割高なのは本当?

すでに平屋を検討している方であれば、「平屋は高い」といった情報を聞いている方も多いのではないでしょうか。結論から言うと、平屋は2階建よりも高額になりがちです。しかし、プランニングによっては意外と高額にならないことも。 以下、平屋が高額になるポイントや安くするポイントを解説します。

基礎工事や屋根工事の費用が高くなる

平屋は1階に全ての部屋を配置するため、2階建で同じ部屋数をつくるときよりも、1フロアの面積が大きくなります。そのため、建物の基礎部分と屋根の面積が大きくなることに。 建築費用のうち、基礎工事と屋根工事は高額なため、基礎と屋根の面積が大きい平屋は建築費用が高額になってしまいます。

土地代が高額になりがち

1フロアの面積が大きい平屋はその分、土地の広さも必要になります。「庭を広くしてテラスを設置したい」、といった要望があると、さらに広い土地が必要です。 土地は1坪数万~数十万するものがほとんどなので、平屋にした場合の土地代は高額になりやすく、土地探しから、しっかりとした予算感が必須になります。また、予算に余裕がない場合は、あらかじめ家づくりの優先順位を整理しておくようにしましょう。

坪数が減って安くなる場合も

平屋は2階建のように階段がなく、廊下面積も少なくなるのが特徴です。そのため、思っていたよりも1フロアの面積が小さくなることもあります。意図的に廊下部分などを省略した間取りにすることで、建築費用を抑えることができるのです。 予算がギリギリオーバーするような場合、廊下など省略できる部分を考え、建築士に相談してみるのもよいでしょう。収納スペースや必要な部屋数、ロフトの有効活用なども視野に入れて間取りを見直してみてください。

ワンフロアの快適さで”住まいの充実”を

平屋の最大の魅力は、ワンフロアで生活できる快適さにあります。 その分、日当たりの確保や防犯対策など考えるべきポイントも多いですが、それらをクリアするだけの価値があるのも事実です。 ひと昔前であれば、「平屋は高齢者が住むもの」といったイメージがありましたが、いまでは逆に「おしゃれで豊かな生活」といったイメージに変わりつつあります。 とはいえ、平屋にも2階建にもそれぞれの良さがあります。まずは、自分自身やご家族にとって本当に優先すべきポイントを考えることが大切です。 家族それぞれが求める理想を整理し、自分達にあった家づくりをして、豊かな生活を実現していきましょう。

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