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iemiru コラム vol.292

和室にカーテンは似合わないは古い!上手に取り入れて和モダンな空間に

和室にカーテンは合うの?

和室の窓には障子しか選択肢がないと思っていませんか?実際、ほとんどの家では、何の疑問もなく和室には障子を取り付けることが当たり前のようになっています。 現在使われている木製の骨組みに、和紙を張った形の障子が使われるようになったのは、鎌倉時代以降と言われています。当時は高級品ですが、その後、江戸時代中頃から一般的な家庭でも使われるようになっています。 当然ですが、現代の生活はその頃と比べると家の作りも生活スタイルも大きく変わっています。今の暮らしに合った、障子に代わるインテリアの可能性を探っていきましょう。

テイストを合わせれば悪目立ちを抑えられる

障子の代わりに窓に取り付けるものとして考えられるのは、カーテン、ロールスクリーンなどの窓を装飾するインテリアが挙げられます。 和室とこれらの製品に統一感が取れて、居心地のいい空間が作れるかどうかは、和室のテイストとカーテンなどのテイストを合わせることがポイントになります。 ポップな色や柄の家具、ロマンチックな花柄の壁紙などのインテリアは、和室の使い方にもよりますが、部屋の中で目立ちすぎてしまい、違和感になる場合があります。 居心地がいい空間にするには、和室にはどんな色が合っているのか、どんな素材が合っているのかなど、空間全体の雰囲気を意識したコーディネートが大切です。

障子では遮光効果が低い

江戸時代中期以降一般的に使われるようになった障子は、明かり取りの意味合いが強かったようです。明かるさを確保するものが乏しかった時代、雨風や寒さを防ぎながら、太陽や月の明るさを室内に取り込もうとして考えられたのが障子です。そのため、もともと遮光性は考えられていません。 和室を寝室として使う場合は、カーテンのように遮光できない障子を使うのは向いていないかもしれません。 現在私達の生活は、障子から入ってくる外の明るさに頼らなくても、照明器具によって自由に明るさをコントロールすることができます。和室=障子にとらわれず快適な住空間が作れるように、選択肢を広げてみましょう。

和室にカーテンを取り入れるメリット

和室には障子が一般的なのに、あえてカーテンにする意味があるの?と疑問に思う方もいると思いますが、カーテンには障子が持っていない機能やインテリア性の高さ、お手入れのしやすさなどのうれしい特徴がたくさんあります。 ここでは、和室にカーテンを取り入れるとどんなメリットを得ることが出来るのかを、具体的にご紹介していきます。

畳の日焼けを防ぐ

ご存知の方も多くいると思いますが、カーテンにはさまざまな機能を持った商品が用意されています。商品によって、UVカット、遮熱、遮光、防炎など1個又は複数の機能を持つカーテンが販売されているので、用途に合わせて最適なものを選ぶことができます。 新しい畳は緑色で、リラックス効果のあるい草の香りがしています。この状態を長く楽しみたいと思う方も多いと思います。ところが畳は、年月が経過すると茶色に変色し、香りも薄まっていきます。もともと変化していくことが特徴の畳ですが、紫外線による日焼けが原因で色の変色が促進されることがあります。畳の日焼けを防ぐには、UVカット効果のあるカーテンを使うことが効果的です。こうすることで、少しでも長く新しい畳の状態を楽しむことができます。

障子のメンテナスが必要ない

特に小さな子供やペットのいる家庭では、障子が破れて張り替えが必要になる機会が多くなりがちです。また、破れていなくても長期間使っていると和紙が変色してしまい、薄汚れて見えるこがあります。障子は、きれいな状態を保つために定期的なメンテンスが必要不可欠な建具と言えます。 破れたり汚れてしまった場合、新しい和紙を自分で張り替えができるのは良いことではありますが、毎日忙しい日々を送っている人にとって、障子の張り替えは手間のかかる作業で、時間をつくることが難しいのではないでしょうか? 一方、カーテンの場合は、簡単に破れたり変色してしまうことはありません。もし汚れた場合は、洗濯したり新品の物に買い換えることが気軽に行えるので、障子のような定期的なメンテンスが必要ありません。障子に比べると手軽に扱えることがカーテンのメリットの一つです。

部屋の雰囲気を変えられる

デザインの豊富さもカーテンの魅力です。カーテンを扱っている売り場に行くと、メーカー各社から、たくさんの色や柄、素材が揃っているのを目にすると思います。 ベージュのカーテンを選ぼうと思っていても、何種類ものベージュのカーテンが揃っているので、どれを選んでいいのか迷う程です。 このようにカーテンには選択肢が多くあるため、コディネートの楽しみが広がります。 色のついた障子紙もありますが、一般的には障子に使われる和紙は白色です。そのため平面的な印象になりやすくなります。障子は、和紙のバリエーションが少ないためコーディネートを変えることが難しく、単調な雰囲気になりやすくなってしまいます。

落ち着かない和室になってしまったケース

カーテンによってコーディネートの幅が広がったからといって、自由に好きなものを選んでいると、落ち着かない和室になってしまうこともあります。また、良かれと思って選んだものが結果的にカーテンのメリットを活かせなくなることもあります。 失敗ケースでよくある代表的な2つをご紹介しますので、カーテンを選ぶ前に確認して、失敗しない空間作りを目指しましょう。

派手な色合いのカーテンを選んでしまった

和室の雰囲気に合わない、濃い紫色や青系統、赤色などを和室で使うのは難しいかもしれません。色彩は、補色同士が組み合わさるとお互いの色を引き立てあってしまい、色のインパクトが強くなりすぎてしまいます。 壁や家具の色にも関係しますが、和室で使われる畳は、緑色からベージュに徐々に変化していきます。そのため、緑色の補色となる紫色、ベージュの補色となる青系統の色は、色のインパクトが強くなります。カーテンの色をアクセントカラーとして使う場合は別として、リラックスした和室の空間を作ろうとしている場合には向いていない色となります。 カーテンの面積は、部屋の中でも比較的大きな物で、空間に与える影響力が大きくなります。そのカーテンのインパクトが強すぎてしまうと、和室で寛いでいてもどこか落ち着かない空間になってしまうかもしれません。

カーテンの手入れが手間になった

カーテンが気軽に洗濯できる素材かどうかも、選ぶ際の判断材料に入れて下さい。カーテンの素材によって、家で洗濯できるもの、洗濯できないものに分かれています。 和室の雰囲気に合わせようとして和紙でできたカーテンを選び、雰囲気を統一させ、落ち着いた空間にすることができたとしても、素材が和紙の場合簡単に洗うことができなかったり、変色してしまう可能性があります。いつもきれいな状態で使い続けるには、定期的にカーテンを交換するなどの作業が必要になるかもしれません。 和室の雰囲気を統一することも大切ですが、長い目で見て、長期的にきれいな状態が簡単に保てるような素材のカーテンを選ぶことも大切です。

和室に合うカーテン選びのコツ

色や素材の他に、和室のカーテン選びで失敗しないためにはどんなカーテンを選べばいいのでしょうか?たくさんあるカーテンの中から失敗しない選び方のコツを紹介していきます。 カーテン以外の選択肢にも和室にピッタリの製品があるので、こちらも合わせてご紹介していきます。是非、参考にして下さい。

落ち着いた色や柄を選ぶ

補色は色のインパクトが強すぎてしまうことを紹介しましたが、原色も色の影響が大きくなるので避けたほうが無難です。 和室で使うカーテンの色は、原色又は、補色以外の落ち着きのある色がおすすめです。使っている畳に畳縁があるタイプの場合は、畳縁の色と合わせてもいいかもしれません。空間で使われている色なので、全体の統一感が取りやすくなります。 カーテンの柄に関しても注意が必要です。動物柄や原色が使われた柄は和室とのイメージが合わず、統一感が取りにくい難しい柄と言えます。 カーテンは自宅に持ち帰って、実際にコーディネートを確認することができません。どんな雰囲気の空間にしたいのか、頭の中で明確にしておくことがカーテン選びのコツになります。

カーテンレールを合わせる

カーテンレールには、機能性を重視した「機能レール」と、機能性と装飾性を持ち合わせた「装飾レール」があります。素材や色、デザインがさまざまあるので、和室の雰囲気に合ったカーテンレールを選ぶようにしましょう。 機能レールは、2本がセットになった最もよく見かけるシンプルなカーテンレールです。素材はアルミニウム合金などの金属製で、白色やベージュが一般的な色です。 装飾レールは、木製や金属製など素材も様々です。特にカーテンレールの両端に特徴的なデザインがされているものが多くなっているので、カーテンレールを見せることが前提で作られています。 どんなカーテンレールが空間のテイストと合っているのか、カーテンや家具など和室全体のイメージをトータルで考えて、ピッタリのもの選ぶようしましょう。

ロールスクリーン・プリーツスクリーンにする

カーテン以外の方法として、ロールスクリーンやプリーツスクリーンなどがあります。ロールスクリーンは専用の器具を使って、スクリーンを下ろしたり巻き上げたりして使います。プリーツスクリーンは山折り谷折りの連続で蛇腹状のスクリーンになっています。どちらもカーテンのようなドレープがないので、スッキリした印象の空間にしたいときに向いています。 デザインや素材、機能もカーテンと同じように幅広く取り揃えられています。カタログで確認できる他、メーカーのショールームでも実物を確認することができます。

すだれを活用する

古くから日本で使われているすだれを活用するのもおすすめです。本来は軒先などに吊るして使うすだれですが、室内で使うこともできます。 すだれは、サイズがいくつか用意されていて、ホームセンターなどで取り扱っています。竹を細く割ったものを材料にして、外からの視線と日光を遮りながら通風を確保してくれます。 すだれにはもともと和風のイメージがあるので、違和感なく和室に溶け込むことが出来るアイテムです。

カーテンを取り付けるためには?

すでに障子が使われている和室にカーテンを取り付けるためには、事前の準備が必要です。どんな準備をしておけばいいのか確認しておきましょう。

レールを取り付ける

カーテンレールは、ホームセンターなどで簡単に購入することができ、自分で取り付けることができます。カーテンレールを選ぶには、まずカーテンレールをどこに取り付けるのかを決めておきましょう。 どこに取り付ければいいのかわからない場合は、現在住んでいる家のカーテンレールがどこに取り付けられているのか確認してみて下さい。窓枠より10cm程度上に取り付けている場合や窓枠に取り付けている場合、天井面に取り付けている場合など様々なパターンがあると思います。 取り付ける場所が決まったら、サイズを測定しカーテンレールを購入して取り付けていきましょう。カーテン取り付け業者に取り付けを依頼することも可能です。不安な場合はお願いしましょう。

障子は破棄するのが一般的

住んでいる家が持ち家の場合は、カーテンを取り付けた後の障子が不要になります。不要になった障子は、タンスなど大きな家具の後ろに立てかけてしまっている方もいるようですが、撤去して破棄するのが一般的です。 地域の粗大ごみとして破棄する他、カーテン取り付け業者が破棄してくれることもあります。 業者にカーテン取り付けを依頼する場合は、事前に確認しておきましょう。

賃貸物件の場合はつっかえ棒などを活用する

賃貸物件の場合は、壁にビス穴を開けることを禁止しているところがほとんどです。そんな場合は、ホームセンターやネットなどで売られているつっかえ棒や、つっかえ棒式のカーテンレールを活用してみましょう。 ビス穴を開けることなく簡単にカーテンレールの代用品として利用することができます。つっかえ棒式のカーテンレールは、レールにカーテン取り付けの部品が取り付けられているので開閉がスムーズです。開け閉めが多い場所でストレスなく使うことができます。

和室にカーテンを取り入れて和モダンなお洒落な空間に!

部屋の模様替えをした際に経験がある方も多いと思いますが、カーテンを変えると部屋の印象はガラッと変わります。同じように和室の障子をカーテンに変えるだけで一気に雰囲気を変えることができます。カーテンを使ってお洒落で快適な空間を目指しましょう。

カーテンを活用してお洒落な快適空間を実現しよう

紹介したように、カーテンの良さは、デザインの豊富さや充実した機能、お手入れの手軽さにあります。和室を、お稽古ごとの教室にしたい場合や寝室にしたい場合など、部屋の用途又は、季節に合わせた最適なカーテンを選んで、お洒落で快適な空間を作りましょう。

賃貸の場合は障子の扱いに気をつけて!

賃貸物件の場合、障子の取扱には注意しましょう。入居中に破ってしまった場合、張り替えは誰が行うのか又、退去時に破れていた場合、費用を請求されるのかなど確認しておきましょう。 障子はデリケートな建具です。丁寧に取り扱うように心がけましょう。

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