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iemiru コラム vol.311

和室の天井は貼り方や材料選びがポイント!印象を左右する天井の種類とは?

和室の印象を変える天井

新しく家を建てる場合や、DIYをする際、和室の天井選びはとても重要ということをご存知でしょうか?もしかしたら「意外と考えていなかった」という方も多いかもしれません。ですが、部屋の大きな割合を占める天井なので、失敗のないように選びたいですよね。 実は、和室の天井には古くから伝わる日本のタブーというものも存在します。もちろん、現代ではあまり重要視されなくなってはいますが、日本人なら知っておいても損することはありません。 そこで、今回は奥深い和室の天井の素材や種類、タブーなどについて解説していきます。

和室の天井の種類と貼り方

和室の天井と一口に言っても、実はいろいろな貼り方があります。種類によって部屋の印象が変わってくるので、ひとつひとつチェックしてみましょう!

格天井(ごうてんじょう)

格天井は、天井板が格子状になるように作られた天井のことです。日本では伝統的な天井でもあり、格式の高い建造物や、一般住宅でも格式の高い部屋に用いられています。

竿縁天井(さおぶちてんじょう)

竿縁天井は、「竿縁」と呼ばれる細長い木材で、平行に並べた天井板を支える形状の天井をいいます。古くから多くの和室に用いられている天井なので、和室と言えば竿縁天井のイメージを浮かべる人も少なくないでしょう。 ちなみに、竿縁天井に使われる竿縁を斜めにカットして、断面が猿の顔の形のようにしたものを使用している場合、「猿棒竿縁天井」と呼ばれます。

目透かし天井(めすかしてんじょう)

目透かし天井とは、天井板と天井板の間に少しだけ隙間を空けながら張る方法で、打ち上げ天井とも呼ばれています。この天井も、竿縁天井と同じようにポピュラーな天井です。すっきりとした印象の和室に仕上がるのが特徴です。

折上天井(おりあげてんじょう)

折上天井とは、天井の中央の部分が他の部分よりも一段高くして作られている天井です。和室だけでなく、洋風のリビングなどにもよく用いられています。天井が高くなるので、部屋を広く感じさせる効果が期待できます。 間接照明を設置しておしゃれに仕上げる和室も増えているようです。

船底天井(ふなぞこてんじょう)

船底天井は、名前の通り船底のように天井の中央ラインが高く、端に向かってなだらかに下がっていく勾配のついた天井のことをいいます。特に、勾配を強くした天井は屋形天井・拝み天井などとも呼ばれます。 折上天井と同じく、部屋を広く感じさせる効果が期待できるでしょう。

網代天井(あじろてんじょう)

網代天井は、杉やヒノキ、サワラなどを木の繊維にそって薄く剥いだ「片板(へぎいた)」と呼ばれる状態にして、交互に編んだものをいいます。編み方によって模様が変わり、矢羽根模様、籠目模様、市松模様、亀甲模様など種類も豊富です。 自然素材を使ったナチュラルな印象で、現代和風な部屋から伝統的な和室まで、幅広くマッチする天井と言えるでしょう。

和室の天井の素材

続いては、天井に使われる素材について解説していきます。素材の種類だけでなく、木目の柄にも注目してみましょう。

天井板に使われる植物

昔は、和室の天井板に使われる植物はスギの無垢材が多かったのですが、現在では針葉樹を使った天井板も多く使われています。代表的なものには以下のような種類があります。 ● ヒノキ
● サワラ
● 秋田杉
また、天然素材だけでなく合板を用いられることも多くなっています。

天井板の木目

和室の天井板の木目には、伐採する位置によっていくつかの種類があります。それぞれの特徴を見ていきましょう。

柾目(まさめ)木目が平行で均等にそろっている 
板目(いため)山形の模様や、波打った模様が混ざっている  
杢目(もくめ)虫食い跡に樹液が流れた模様、風でしなったことでできた縮み模様など、非常に珍しく個性的な模様が見られる 
中板目(なかいため)両端が平行な柾目、中央が波型や山形の板目になっている 

柾目を使った場合には、天井全体に統一感とスタイリッシュでさわやかな印象が生まれるでしょう。板目は自然ならではの模様を楽しめますね。 中でも特に美しく希少価値の高い杢目は、実にいろいろな種類の模様があります。笹のような模様の笹杢、うずらの羽のような模様のうずら杢、ぶどうのような模様のぶどう杢。 機械的な模様にはない愛着が湧いてくること間違いなしです。

和室の天井にまつわるタブー

日本には、古くから多くの言い伝えや風習が存在しています。そして、和室の天井にも、タブーというものが存在します。 それは、和室の中でもっとも良い場所に位置している「床の間」と天井の関係によって生まれる「床差し」という状態です。 床差しとは、先ほどご紹介した竿縁天井に使われる板を支える「竿縁」が、床の間に対して垂直になった状態をいいます。この床差しは、昔の武家屋敷では刀で刺されることを連想させるために、自然と生まれたタブーのようです。 また、床の間は、天井の竿縁以外にも、竿縁のない目隠し天井の天井板に対しても平行であるよう施工されることが多いです。さらに、床の間に接する畳まで平行になるように施工されることが多く、改めて見てみるとほとんどの和室が、床の間と平行に施工されていることに気づくはずです。

和室の天井は地域で規格が違う!

和室の天井を作ったり、DIYする時、天井板の幅はどう選びますか?実は、天井板の幅には規格があるのですが、不思議なことに関西と関東でサイズが違っているのです。

関東と関西の天井板の規格

まず、関東においては幅440mmの天井板が用いられ、関西においては幅470mmの天井板が使われるのです。ちなみに、天井板の高さはどちらの地域も2種類あり、3000mm(一間半(3000mm)と、4000mm(二間)があります。

新築する場合・DIYする場合

関東と関西で天井板の規格が違うものの、実際には天井にあったサイズを選んでも良いようです。新築の場合は、天井の幅を割ってサイズが合う方を使用して問題ありません。 また、DIYの際には、今使用している天井板のサイズにあったものを使用するのがおすすめです。

和室の天井を洋風にする時の注意点

DIYがブームになってから、多くの人が家を自分好みに賢くカスタマイズしているようです。そんなDIY中でも多いのが、和室を洋風にDIYするというもの。ただ、和室は素材自体に独特なものを使っている場合も多いため、DIYする際には少し注意が必要です。 和室の天井を洋風にDIYする場合、クロスに変える方法や、塗装する方法などがあります。クロスや塗装も、機能性・デザイン性共にとても種類豊富なので、きっとお気に入りの素材が見つかるでしょう。 そして、その際に注意したいポイントは「元の和室の天井の種類が何であったか」です。

目透かし天井の場合

目透かし天井の場合は、竿縁がないため、塗装をするのもクロスを貼るのも比較的簡単に対応できそうですが、厄介なのが隙間の溝です。 目透かし天井の板と板の間の隙間は、深さ1cmほどあります。そのため、そのままクロスを貼るのでは引きつってしまいます。この溝を地道にパテなどで埋めていく必要があります。 塗装する場合には、この溝も味ということでそのまま塗ってしまうのもありかもしれませんね。また、折上天井は洋室にもよく用いられるタイプなので、洋風へのDIYもしやすいと言えるでしょう。

竿縁天井の場合

一方、竿縁天井に関しては、そのままDIYするのは少し難しいかもしれません。塗装をするにしてもクロスを貼るにしても、竿縁が邪魔になってしまいます。 塗装であれば、竿縁ごと塗ってしまうという方法も考えられますが、出来上がりをイメージするのが難しいかもしれません。竿縁を外してからDIYする場合には、かなり大掛かりな作業になるでしょう。

船底天井の場合

船底天井の場合も、元のデザインによりますが板がフラットというパターンの方が少ないかもしれません。多くの場合、湾曲していることに加えて竿縁があったり、凹凸があることがほとんどです。 塗装する場合は比較的対応できそうですが、クロスを貼るにはやはり専門の業者に依頼する方が良さそうです。

網代天井の場合

網代天井にいたっては、クロスを貼ることも塗ることも難しいため、自分で大掛かりなDIYをするか、業者に頼むようにしましょう。ただ、現代では戸建の住宅に使われている網代天井は、網代柄をしたクロスという場合も多いようです。 逆に、本物の網代天井がある場合には、その良さを活かした和洋テイストな部屋へのDIYを検討するという方法もおすすめです。

和室の天井の費用相場を知っておこう

和室の天井には一体どのくらいの費用がかかるのでしょうか?天井板は、一般的に帖数単位で売られています。天井板の一部に変色があった場合でも、できれば全体を張り替えるのがベストでしょう。 その場合の費用相場としては、安くても4万円程度。一番多い相場が6〜9万円といったところです。中には15万円を超える場合もあるようなので、事前にどのくらいの価格になるか見積もりをとってみてください。

奥深い和室の天井を味わおう!

日本人に生まれてきた私たちでも、和室を使う機会はどんどん減ってきているように感じます。もし和室があるという場合には、思い切って和の雰囲気をとことん楽しんでみてはいかがでしょうか? 調べれば調べるほどに奥深い和室の天井。隠された意味や、自然の美しさを大切にする素朴なわびさびの心を思い出させてくれる空間を作ってみるのも良いかもしれませんね。

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