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iemiru コラム vol.332

タモ材を使った家具やフローリングの特徴は?人気の秘密や選び方を解説

タモ材は家に使われる王道の木材

家の中で、家具やフローリング、ドアなどあらゆるところに使われている木材。やはり、木材を取り入れると、木のぬくもりが感じられたり、ナチュラルな雰囲気のインテリアにすることが出来るため、その人気が衰えることはありません。 一口に「木材の家具・フローリング」と言っても、木には多くの種類があり、それぞれに特徴があります。そんな木材の中でも、家具やフローリングに使われる王道とも言われる種類が「タモ材」です。 今回は、タモ材を家の中に取り入れる際に役立つ情報をご紹介していきます。タモ材の特徴や選び方を学んで、ぜひ素敵なインテリアの部屋を作り上げてください。

タモ材とは?

そもそもタモ材とは、モクセイ科トネリコ属の落葉広葉樹です。別名、ヤチダモやオオバトネリコなどと呼ばれることもあります。日本に生息する樹種で、特に北海道や本州北中部付近に多くみられます。 他にも、ロシアや中国など、湿った山地に多く生息しており、非常に加工しやすいのが特徴です。実にさまざまな用途で使われていて、家具やフローリングに使われる木材としても、王道とも言える樹種なのです。

タモ材の特徴とは?人気の秘密7つ

続いては、タモ材の特徴をチェックしてみましょう。他の木材と比べても、あらゆる面で優れた機能性を持っていることに気づくと思います。

1.安定して均一な材

タモは、非常に高く大きく成長することで有名です。特に高い木では、最大30mにもなると言われ、他の木を凌ぐ高さになります。そのため、森の中でも圧倒的な存在感を放っています。幹の太さに至っては、80〜100cmにもなるため、均一で安定した素材を取ることが可能なのです。

2.味のある木目

タモ材は、木目が比較的はっきりと現れます。木材の深いところまで木目が流れていることから、根元から先端まで均一な木目が取れることも特徴の1つです。 しかも、まっすぐに伸びて木口も丸く、大きな素材を取ることが可能です。そのため、一枚板を使ったダイニングテーブルなど、木目の美しさを存分に味わえる家具作りにも向いていると言えるでしょう。

3.美しい色

1つの木は、木の幹の方が辺材、中心部が心材と呼ばれます。タモの場合、辺材は淡く美しい白い色で、芯材部分は少しくすんだ褐色をしています。 この、それぞれの色、また美しい白から褐色までのグラデーションが、家具に一層深い味を与えてくれるのです。また、明るい色合いは、和風から洋風までマッチし、インテリアを選ばないという点も魅力です。

4.折れずにたわむ弾力性

「タモ」という名前の由来は、「たわむ木」から来ているという説があります。それほどに、タモはなかなか折れずにしなってたわむ性質があるのです。そのため、粘りがあり、非常に強靭であることから、さまざまな用途に用いられています。 家具やフローリングだけでなく、楽器や建築資材、車両材、スポーツではテニスのラケットや野球のバット、スキー板、ボートのオール、ホッケーのスティックなどが代表的です。加工しやすい点も、これだけ多くのアイテムに用いられる理由なのでしょう。

5.硬くて頑丈

タモ材は、弾力があるだけでなく硬い素材です。そのため、タモを使って作られた家具やフローリングは、頑丈で長持ちすると言われています。

6.滑らかな肌触り

タモ材は、比較的滑らかな肌触りをしているので、家具やフローリングにも最適です。ただし、塗装の種類によっても肌触りが変わるようなので、実際に触ってから選ぶことも大切かもしれません。

7.衝撃を吸収する

タモ材の衝撃吸収力は非常に強いです。たくさんの衝撃を受け止める必要のあるスポーツ用品に多く採用されていることからもわかるでしょう。家においては、タモを足元のフローリングに使うことで、足腰に負担をかけない優しい床が完成します。

タモ材の選び方:木目で選ぶ方法

タモ材の特徴がわかったところで、ここからは、タモ材の選び方をご紹介していきましょう。まずは、タモ材を木目から選ぶ方法です。タモ材と言っても、実はいろいろな木目があり、その種類によっても部屋の印象は変わってきます。 ここでは、タモ材にどんな木目の種類があり、どんな印象になるのかをご紹介していきます。

柾目で選ぶ

木目の種類は、大きく分けると2種類あります。その1つ「柾目(まさめ)」は、木の木目が平行に通っているものを言います。柾目は、タモを四つ割り状態になるようノコギリで切ることで現れる模様です。 柾目を選ぶと、次のような印象になります。 ● すっきり
● やさしい
● 柔らかい
● おとなしい
● シンプル
真っ直ぐでシンプルな柾目は、特に次のような部屋に合わせやすいと言えるでしょう。 ● 静かな和室
● モダンなインテリア
● ナチュラルなインテリア
● シャビーなインテリア
このように、やわらかく明るくさやわかな印象にしたい時には、タモ材の中でも柾目を選ぶのがおすすめです。ただし、柾目は中央をカットする製材法なので、どうしても無駄な端材が多くコストも高くなってしまいます。 コストとの両面から、インテリアにベストなタモ材を選ぶと良いでしょう。

板目で選ぶ

板目(いため)は、タモを木の端っこから一方方向にノコギリで切っていくと現れる模様のことを言います。柾目とは違い、たけのこのような山形の模様が現れるため、個性的で華やかな印象です。 しかも、木ごとに全く同じ模様はないので、あなたの家だけの模様ということです。そのため、より愛着も湧くでしょう。板目を選んだ場合、次のような印象になります。 ● 華やか
● 明るい
● 個性的
● 印象的
● 賑やか
また、オリジナリティーのある板目は、次のような部屋に合わせやすいです。 ● アンティーク調のインテリア
● 自然あふれるナチュラルなインテリア
● 落ち着いた重厚感のあるインテリア
華やかな印象の板目は、基本的には上記のようなインテリアに合わせられますが、色味や工夫次第で、どんな部屋にもマッチさせることが出来ます。ぜひいろいろなアイデアで素敵なインテリアを作り上げてみてください。

杢目で選ぶ

タモの中でも、まれに杢目(もくめ)と呼ばれる変わった模様が現れたものがあります。とても個性的で、希少価値もあるものです。 杢目の模様には、以下のように非常に豊富な種類があります。 ● 笹杢(ささもく)…笹の葉が折り重なっているようなギザギザ模様
● 如鱗杢(じょりんもく)…魚の鱗のような模様
● 鶉杢(うずらもく)…うずらの羽に似た模様
● 玉杢(たまもく)…大きな円形がたくさん重なった模様
● 葡萄杢(ぶどうもく)…小さい円がたくさん連なった葡萄模様
● 縞杢(しまもく)…しま模様
ここに挙げた杢目はほんの一部で、上記以外にも非常に豊富な模様があります。模様によってどんなインテリアに合うかも変わってくるので、想像を膨らませながら家具選びやフローリング選びを楽しんでみましょう。 また、より希少価値の高い杢目のタモ材をこだわって探してみるのも楽しいかもしれません。

タモ材の選び方:木材の種類で選ぶ方法

続いては、タモ材の種類で選ぶ方法です。木目もそうですが、さらに無垢材にするか集成材にするかでも、与えるイメージが大きく変わってきます。 そんな木材の種類は、大きく分けて以下の2種類に分けられます。 

無垢材を選ぶ

無垢材は、木材そのままの形で使ったものをいいます。個性的な木目を自然の姿のままに使うことが出来るので、よりダイナミックでインパクトのある家具・フローリングに仕上がります。 例えば、大きなダイニングテーブルに切り出したままの無垢材を使えば、その部屋のシンボル的な存在感を放つでしょう。無垢材を使ったフローリングは、木の木目を足元から楽しむことが出来ます。 また、無垢材は、経年劣化によって色合いを変化させツヤを増していくため、何年経っても飽きずに楽しむことが出来ます。さらに調湿作用があるため、一年を通してさらりと快適に過ごせる部屋づくりにも役立つでしょう。 ただし、木材は呼吸をしているので、木そのものを使っている無垢材は、反りが発生しやすい点や水に弱い点が難点です。長持ちさせるためには、掃除の仕方やメンテナンスに気をつけて取り扱う必要があります。

集成材を選ぶ

集成材は、2cm程度の木材を貼り合わせて作られたものです。集成材が無垢材よりも優れている点は、木材の品質や強度が一定で狂いがないという点です。 無垢材を取り扱うには、熟練の知識が必要で、反りや縮みまで計算した上での施工が必要になります。その点、集成材なら反りや縮み、割れなども少ないため、より取り入れやすいのです。雰囲気よりも、素材の安定性を重視するなら集成材を選ぶのが良いでしょう。 また、デザインとしても無垢材よりも細かく洗練された雰囲気を楽しむことができます。ただ、やはり無垢材のダイナミックで自然そのものの力強さを感じる独特の模様は出すことが出来ません。 さらに、無垢材とは違い接着剤を使って木材を貼り付けているため、人によってはアレルギーなどの心配がある方もいるでしょう。そして、接着剤の寿命も関係してくるため、無垢材の方がアレルギーの心配なく長く使えると言えるかもしれません。

タモ材の選び方:塗料で選ぶ方法

オイルフィニッシュを選ぶ

オイルフィニッシュは、主に亜麻仁油などを原料としている自然な塗料です。木の表面に塗膜が出来ないので、木材の呼吸や調湿性を残したまま、美しさを引き出すことができます。また、防腐剤なども不使用なので、アレルギーのある方にもおすすめと言えるでしょう。 ただし、塗膜がない分、耐久性では他の塗料に劣ります。屋外ではなく室内の家具やフローリングに向いている塗料です。

ステインを選ぶ

ステインは着色料です。ただし、着色料といってもタモ材の木目は隠さずに、美しく色をつけることが可能です。また、着色料であることから、塗膜を作りません。 インテリアとしては、カントリー調やヴィンテージ風の古びた質感を出したい時に、ステイン仕上げのタモ材を使った家具やフローリングを選ぶのがおすすめです。

ワックスを選ぶ

ワックスは、ツヤ出し剤として用いられる塗料です。ワックスの多くは「ミツロウワックス」と呼ばれるはちみつが主成分となっているタイプです。何度も繰り返し重ね塗りすることで、重厚なツヤや高級感を出すことが出来ます。

タモ材の選び方:色で選ぶ方法

続いては、タモ材を色で選ぶ方法をご紹介します。冒頭でご紹介したように、タモ材は樹皮からの距離で色合いが変わってきます。

淡い色の辺材を選ぶ

タモ材の中でも、樹皮に近い辺材の部分は、淡い白に少し黄色味がかかったような明るい色をしています。部屋の雰囲気を明るくさわやかにしたい時などは、タモの辺材を使った家具やフローリングを選ぶと良いでしょう。 また、明るい色を使うことで、部屋の空間を広く感じさせる効果も得ることが可能です。

褐色の心材を選ぶ

タモ材の中心部にあたる心材は、少しくすんだ褐色です。そのため、モダンなインテリアやアンティーク調、高級感や重厚感を出したい場合には、タモの心材を使うのがおすすめです。 ただし、辺材に比べて強度が劣ってしまう点は、デメリットと言えるでしょう。

グラデーションの無垢材を選ぶ

木そのものを使った無垢材でダイニングテーブルなどを作ると、辺材から心材までを使うことになるので、外側に向かって明るくなるグラデーションの家具にすることが出来ます。 また、木目も板目になるので、個性的で面白くオリジナリティーのある模様を楽しむことも出来るでしょう。家のシンボルとして、家族の思い出と共に使い続けることが出来る、世界に1つだけの家具作りを叶えてください。

タモ材を賢く選んであなただけのインテリアを

タモ材は、天然木の王者とも言えるほど、多くのメリットや魅力があり、たくさんの方に愛され続けています。また、タモ材は日本に古くからあり、私たちの生活にも密着していた歴史の古い木材です。 ただ、タモ材と一言でいっても、木材の種類や塗料、色、木目などによって、大きくイメージが変わってきます。あなたのインテリアにあったタモ材を選ぶことが、長く愛着を持って使い続けられる家具選びやフローリング選びに繋がってくるのではないでしょうか。 木には、1つとして同じ柄のものはありません。だからこそ「たかが木材選び」ではなく、長い付き合いになるような気持ちで木材を選んでみてくださいね。

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