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iemiru コラム vol.334

イージーオーダー住宅は注文住宅と建売住宅のイイとこ取り

こだわりたいけど面倒くさいのはイヤ!

「今夜のご飯何がいい?」と聞いた時、「なんでも良いよ~」という答えが返ってきて困惑した経験、皆さんにもあると思います。 「選択肢が無限にある=お好きにどうぞ」と言われると、逆に何を選んでいいかわからなくなってしまいますよね。 実はこれ、家を建てるときにも言えることで、「フルオーダーの注文住宅ですから、デザイン・間取り・建築材から電化設備まで、ご自由にお選びください」と言われてしまうと途方に暮れてしまうのです。 かといって、建売住宅のように既に出来上がったものを提供されると、「間取りが気に入らない」・「床暖房は必須」など次々に不満が続出したりします。 そんな新築を検討していて、「こだわりたいけど、面倒くさいのはイヤ」という方にぴったりなのが「イージーオーダー住宅」です。 家を建てる人の「最大公約数」を形にしたのがこのイージーオーダー住宅。 家に対するこだわりが強い方も建売住宅の検討をしている方も、候補に入れてみてはいかがでしょうか。

住宅におけるイージーオーダーとは?

イージーオーダーはファッション用語

イージーオーダーとは元々洋服の仕立て方を指す言葉です。 採寸をして型紙を作り、仮縫いをしてから更にアジャストをしてようやく完成するフルオーダーメイドに対し、あらかじめ用意された数種類のパターンから好み型紙を選び、それをベースにデザインや体型の補正を加えて完成させる方法をイージーオーダーメイドと呼んでいます。 このイージーオーダーの考え方を注文住宅に取り入れたのが「イージーオーダー住宅」というわけです。

注文住宅と建売住宅のイイトコ取り

洋服に例えると、「注文住宅」はフルオーダーにあたり、「建売住宅」は既成品いわゆる「吊るし」の洋服にあたります。 その中間のイージーオーダー住宅は、「注文住宅のように自分のこだわりや希望を叶えつつ、建売住宅のような手軽さとコストの安さを実現する」という「イイとこ取り」の家の建て方なのです。

大手ハウスメーカーが様々な名称で売り出している

イージーオーダー住宅はセミオーダー住宅とも呼ばれ、大手ハウスメーカーから様々な名称で売り出されています。「自由設計」をうたっているので「フルオーダーなのかな?」と思ってしまいますが、ほとんどの場合、イージーオーダー住宅です。 そのため、間取りは自由だが設備は絞られたり、逆に設備は自由だけど間取りは決まっていたりします。 とにかく多くの物件を手がけなければならない大手ハウスメーカーでは、フルオーダーの注文住宅だけを請け負っていては時間がかかりすぎてします。 そこで人気のあるデザインや間取り・設備をパターン化し、「最大公約数」としてまとめ上げた選択肢から「選ぶ事ができる」イージーオーダー住宅が採用されているのです。

こだわりのオプションを選ぶことができるが割高に

洋服のイージーオーダーでもあらかじめあるデザインではなく、襟やポケットの形を変えたり、ステッチや裏地にこだわるといった「オプション」に対応しています。 イージーオーダー住宅でもそのようなオプションを選択することが可能です。しかし、ハウスメーカーや工務店側としてはイレギュラーな対応をしなくてはならないため、割高に設定されています。特に間取りの変更といった大掛かりなオプションは、かなりの費用増になると考えておくべきでしょう。

フルオーダー住宅との違い

デザイン・間取り・外壁・設備、全てのものを自由に選んで組み合わせるフルオーダー住宅は「一点物」であり、非常に手間とコストがかかります。 その手間とコストを減らすため、イージーオーダー住宅では「ある一部分以外は選べない」という制限をかけて、同じ間取りの家を大量に建てたり、同じ設備機器を大量に仕入れたりという方法を取ります。 そのため、「間取りはある程度自由に選べるが、お風呂やトイレ・冷暖房機器などの設備は決まっている」というパターンや、逆に「湯船や浴室暖房・便座の種類や床暖房などは豊富に選べるが、間取りはあらかじめ決まっている」というパターンになります。 コース料理を注文する時に、メインの選択肢が複数あるというのは嬉しいですよね?実は、家づくりにおいても、この「選べる部分がある」という違いだけで、全てが決まっている建売住宅に比べて、家を建てる人の満足度は飛躍的に上がるのです。

フルオーダー住宅・建売住宅・イージーオーダー住宅、それぞれのメリットとデメリット

「自分に合った家の建て方は何か」ということを確認するために、ここではフルオーダー住宅、建売住宅、イージーオーダー住宅のそれぞれのメリットとデメリットについて紹介していきます。

フルオーダー注文住宅のメリット

間取り、外観、仕様、全てにおいて自由度が高い

フルオーダー住宅の最大のメリットは、自由度が高く、自分の家に対するこだわりを表現できるという点です。 「他人と似たような家では嫌だ!」・「自分だけのオリジナルの家が欲しい」という方は、フルオーダー住宅が最適でしょう。

予算の調節、メリハリをつけることができる

一般的にイージーオーダー住宅や建売住宅に比べ、費用がかかるフルオーダー住宅ですが、自分で予算配分を決め、「ここにだけはお金を掛けよう」といったような「一点豪華主義」住宅にするなどメリハリつけることで建築費用を節約することも可能となります。

建築現場をチェックすることができる

フルオーダー住宅では、既に建築が終わってしまっている建売住宅と違い、着工から棟上げ、完成に至るまで、全ての工程に立ち会うことができます。 そのため手抜き工事や注文と違う建材などを自分の目でチェックすることが可能です。

工会社を選ぶことができる

既に完成している建売住宅や、施工会社があらかじめ決まっていることの多いイージーオーダー住宅と違い、フルオーダー住宅では自分の気に入った施工会社を選ぶことができます。

フルオーダー注文住宅のデメリット

建売住宅やイージーオーダー住宅に比べ価格が高い

例えば家の形一つとっても、凹凸の多い複雑な形にすれば外壁部分の工事が増え、費用がかかります。 建売住宅がシンプルな長方形をしているのはコストダウンを図るためです。 フルオーダーの場合、資材や設備機器についても他の物件と合同で一括仕入れができないため割高となり、どうしても価格が高くなってしまいます。

こだわり過ぎて予算をオーバーしがち

フルオーダーで家を建てようと考える人は元々こだわりの強い人が多い傾向があります。 そのためこだわりが強すぎて、「ここも、あそこも」と全てにこだわり過ぎて、当初の予算を大幅にオーバーしてしまうことも珍しくありません。

建築費用のメリハリは素人には付けにくい

建築費用をうまくメリハリをつけて配分できればいいのですが、建築の素人にはなかなか難しい問題です。 また完成形のイメージが掴めないのも予算配分を難しくする原因となっています。

入居までの期間が長い

フルオーダー住宅の場合、土地の購入や設計事務所との契約・打ち合わせ、施工会社との契約・打ち合わせ、着工・・・と、とにかく手間と時間がかかります。 そのため「家を建てよう!」と決断してから入居するまでにかなりの期間が必要となります。

建売住宅のメリット

注文住宅に比べて価格が安い

建売住宅の一番のメリットは、フルオーダーやイージーオーダーの注文住宅に比べ、価格が安いことです。 土地も資材も一括で購入し、同じデザインの家を複数同時に建てるのでコストダウンが図れるのがその理由です。

土地代が安い

建売住宅の場合、施工会社などが大きな土地を購入し、それを細かい区分に分けて家を建てるため、個別の区画を購入するより土地代が安く済みます。 また、土地を購入する際の仲介手数料もかからないので、その点でも費用を節約することができます。

購入手続きが簡単

建売住宅の場合、既に完成している物件を購入するので手続きがシンプルで簡単になります。 例えばフルオーダー住宅の場合、住宅ローンの融資の前に、「つなぎ融資」といった別のローンが必要となります。 住宅ローンは物件を担保にして契約するのですが、フルオーダーやイージーオーダーの注文住宅の場合、まだ家が完成していないので住宅ローンを組むことができません。 しかし、土地の購入や着工費用などは支払う必要があるので、自己資金のない場合は、「本来の住宅ローンが組めるまでのつなぎの融資」が必要となるわけです。 建売住宅の場合は通常の住宅ローンを組むことができるので、つなぎ融資は必要ありません。

契約すれば即入居できる

既に完成している建売住宅の場合、基本的に契約すれば即入居が可能です。 また物件を見て、実際に住んだ時をイメージした上で契約できるのもメリットとなります。

建売住宅のデメリット

外観や間取りを決められない

建売住宅の場合、完成したものを契約することになります。 そのため外観のデザインや間取り、設備なども変更することは基本的にできません。 どうしても変更したい場合は、リフォームと同じ手順を取らなくてはならないため、かなりの費用がかかってしまいます。

工事過程を見ることができないので目に見えない部分のチェックが難しい

すでに完成している建売住宅の場合、工事過程を見ることができないため、表面から見えない部分のチェックをすることができません。 そのためいわゆる「手抜き工事」をされても気づくことが難しくなります。

施工会社を選べない

完成済みなので、好みの施工会社を選ぶこともできません。

イージーオーダー住宅のメリット

フルオーダー住宅に比べ建築費用が少なくて済む

デザインや間取り・設備などのうち、あらかじめ決まっているものから選ぶ部分があり、「既成品とオーダーメイト品」を上手に組み合わせて家を建てるので、建築費用が少なくて済みます。 また、決めなければいけない項目が少ないので打ち合わせ回数も少なくてすみ、その手間賃なども節約することができます。

フルオーダー住宅に比べ建売住宅に比べ自由度が高い

既に出来上がった家を購入する建売住宅と異なり、間取りやデザイン、設備機器などをある程度自由に選ぶことができます。 そのため「自分だけのこだわり」を反映させることが可能です。

イージーオーダー住宅のデメリット

フルオーダー住宅よりは自由度が低い

建築費用とのトレードオフですが、全てのことを自由に選べるフルオーダー住宅に比べると、自由度は下がります。 ただ、追加費用を払えば「オプション」として更にこだわることも可能なので、施工会社などに相談してみることをおすすめします。

建売住宅に比べると建築費用が高い

イージーオーダーは注文住宅の一種なので、やはり建売住宅よりは建築費用が高くなってしまいます。 ただその分設計の自由度は高くなるので、この点もトレードオフになると言えます。

イージーオーダー住宅で選べる部分は?

イージーオーダー住宅の場合、全ての部分が自由に選べるわけではありませんが、部分的に以下のような項目が選べるようになっています。 ・コンセプト ・デザイン ・間取り ・設備機器(全室エアコン、全室LED照明、床暖房、浴室暖房など)

フルオーダー住宅に比べ費用はどれくらい抑えられるのか?

比較するフルオーダー住宅にもよりますが、3分の2、ローコスト住宅メーカーを利用すれば2分の1程度に抑えることも可能となります。

貴方に合ったイージーオーダー住宅の選び方

全てを自由に選べるフルオーダー住宅と違い、イージーオーダー住宅の場合は提供するハウスメーカーや工務店によって、自由に選べる部分が異なってきます。 例えば「耐震性」にこだわるハウスメーカーもありますし、設備機器の仕入れに自信を持っている工務店もあります。そのため「自分のこだわりたい部分」を明確にし、間取り、デザイン、設備機器、どの部分を最も重視したいかをはっきりと決めておくことが最も重要です。 「自分のこだわり」を反映しつつ、コストを抑えた理想の家づくりをイージーオーダーで実現してみてはいかがでしょうか。

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