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iemiru コラム vol.401

棟上げとは?上棟式で悩まないためにも準備しておくべきこと

棟上げの時に慌てないために

「棟上げ」という言葉を聞いたことがありますか?家の建築工事が始まり、ワクワクと胸を踊らせているのも束の間、「棟上げの後に行う上棟式って何?!」「施主が準備することがあるって本当?」と慌ててしまう方も多いようです。 そうならないためにも、棟上げや上棟式について事前に調べておくことをおすすめします。上棟式は、地域や住宅メーカー、施主によってもどのように行うのかの差があるようですが、どういった対応が世間の相場なのかを知っておくことで、慌てずに済むはずです。

棟上げとは?

そもそも棟上げとは、家の基礎工事が進み、木材を使って家の枠組みを組み始め、一番最後に屋根の一番高い場所に「棟木」と呼ばれる横木を取りつける時点のことをいいます。この「棟木」を屋根の上に「上げる」ことから、棟上げと呼ばれているのです。 また、建て方、建前、上棟と呼ばれることもあります。

棟上げは家の建築の中でも大事な日

家の基礎工事が終わった後、住宅メーカーから「この日に棟上げをします」という連絡が入るかもしれません。なぜわざわざこの日を知らされるかと言えば、棟上げは、1階から最上階までの骨組み、屋根までを1日で一気に組み上げる特別な日だからです。 棟上げの日は、たくさんの大工さんの協力が必要になります。そこで、棟梁は人脈を駆使して、他の現場で働いている大工さんを集めてくれるのです。

棟上げと上棟式

昔から、棟上げが終わると「上棟式」という、棟上げをお祝いする儀式が行われてきました。上棟式は、無事に棟上げまで行ってくれた大工さんへの感謝の気持ちを表すために、施主がお料理やお酒を振舞って行うものです。 現在では、上棟式を簡略化したり、行わないという場合もあるようですが、注文住宅を建築する人にとっては、施主として上棟式に何を用意し何をすれば良いのかについて、誰もが一度は悩むことのようです。 棟上げや上棟式の日に慌てないためにも、ぜひこれから解説する内容をチェックしておくと良いでしょう。

棟上げ当日の流れを抑えておこう!

それではまず、棟上げ当日はどのような流れで進むのかをチェックしておきましょう。今回ご紹介するのは、棟上げの作業、そして、簡略化した上棟式の内容です。

当日朝〜棟上げまで

当日朝に集まった大工さんは、体を清める儀式をしてから、一気に作業を開始します。1日で一階から屋根までの骨組みを作るので、休憩や昼食をはさみながらも、作業はとても手際が良いです。施主としては差し入れのタイミングを見計らいながら、上手におもてなししましょう。 夕方頃に作業が終了して、棟上げが行われると、上棟式の準備を開始します。

上棟式の流れ

一般的には、棟上げまでの作業は16時頃までに終わることが多いようです。その後、いよいよ上棟式が始まります。昔は、神主さんを呼んで正式に行うことがほとんどでしたが、現在では、棟梁や現場監督、工務店の人などが神主の代わりに式を進めることが多いようです。 では、具体的な流れを確認していきましょう。 1. 棟梁が、棟木の上に飾り物を上げる
2. 祭壇に、御幣や神饌物を飾る
3. 施主と棟梁が、家の四隅の柱の部分に、酒や塩、お米などをまいてお清め
4. 工事が無事進むよう祈願し、二礼拍手一礼する
5. 施主が挨拶をしてから乾杯
6. 棟梁や関係者の挨拶
7. 場合によっては、餅や銭、お菓子などをまく
8. 手締めを行う
9. 施主から棟梁や作業してくれた人にご祝儀や引き出物を配る
地域や風習などによっても内容は変わりますが、イメージを掴むためにもだいたいこのような流れだと思っておきましょう。

準備しておくべきこと4点

棟上げ当日までには、事前に準備をしておくことがたくさんあります。ここからは、自分の行う上棟式に必要なものだけを選んでみてください。余裕をもって準備を始めるようにしましょう。

1.事前に人数を把握しておく

まずは、祝儀やお弁当、お酒、引き出物などを用意するために、人数を把握しておきましょう。工務店や住宅メーカーに問い合わせて、当日作業に関わってくれる方の人数を確認します。 多くは、次のような場合が多いようです。 ● 今後も工事でお世話になるメインとなる大工さん……1〜2人
● 棟梁が集めてくれた大工さん……10人前後
● レッカーの運転手さん……1人
● 工務店や住宅メーカーの方……2〜3人
家の規模などによっても違ってくることや、場合によっては上棟式を別日に行うこともあるようなので、参考までにチェックしてみてください。

2.式に使う小物を用意する

続いて、式に使う小物を用意します。 ● 棟札
● 神酒、粗塩、洗米など
● 紙コップ
● お餅、お菓子、5円玉など
棟札とは、棟上げの記念に作るお札です。表には神様の名前を、裏側には上棟年月日や施主、設計士、施工業者の名前を墨で書きます。一般的には、工務店や住宅メーカーが用意しておいてくれることの方が多いようです。 神酒、粗塩、洗米などは、上棟式の際に家の四隅の部分にまいてお清めするためのものです。紙コップは、神酒や休憩中の飲み物を飲む時用に用意しておきましょう。 お餅やお菓子、5円玉は、まくためのものです。何もまかない場合には、用意しなくて大丈夫です。

3.大工さんに振る舞うものを用意する

棟上げの日、休憩時間やお昼に食べたり飲んだりするものは、施主が用意します。工務店や住宅メーカーなどに問い合わせてみると「お茶のみで良い」「何もいらない」「お弁当を用意してほしい」など、場合によってさまざまです。必要ないものは、省いて考えてみてください。 ● 飲み物
● お菓子
● お弁当など
飲み物は、お茶やジュースなどがおすすめです。夏場などは、冷たく冷やしたお茶やコーラ、栄養ドリンク、冬場などは、温かいお茶など、季節に応じて変えると喜ばれます。 お菓子は、休憩時間につまめるようなものにしましょう。できれば、個別包装になっているものを選ぶとベストです。甘いものと塩味のものを、バランス良く用意します。夏場は、塩分を補給できるお漬物などを振る舞う方もいるようです。 大工さんが食べる食事は、お弁当を用意しましょう。一日、朝からきつい作業をしている大工さん達なので、揚げ物や味の濃いものもおすすめです。選べるように何種類かあるとより良いでしょう。

4.大工さんに手渡すものを用意する

上棟式の最後に、大工さんや作業に関わってくれた方々へ手渡すものを用意します。 ● ご祝儀
● 引き出物
ご祝儀に関しては、棟上げに関わってくれた方々に渡すものになります。相場はこちらです。 ● 棟梁……1〜4万円
● 大工さん……2000〜5000円
● 現場監督……5000円
● クレーンの方……2000〜5000円
あくまでも気持ちなので、無理をする必要はありません。最近では、ご祝儀をあげない家庭も多いようですので、無理のない程度の額をお渡ししましょう。 住宅メーカーによっては、用意しなくても良いという場合もあるようなので、一度問い合わせてみてください。

上棟式、こんな時はどうしたらいい?よくある9つの疑問

初めての上棟式は、多くの方がわからないことでいっぱいになってしまうようです。そこで、皆さんが疑問に思うことが多い項目にお答えしていきます!

差し入れを渡すタイミングは?

休憩時間に合わせて差し入れを渡すのが良いようです。たいていの休憩時間は、10時と15時の場合が多いので、その5分前くらいを見計らって準備をしましょう。ただ、仕事の予定が狂ってしまうと迷惑がかかるので、休憩時間を事前に確認しておく方が安心です。

ご祝儀を渡さなくてもいいの?

ご祝儀というのは、あくまで施主の気持ちです。仮に、ご祝儀を渡さなかったとしても、大工さんがご祝儀があった家と作業に差をつけるということはありません。 ただ、上棟式を経験した方からすると「実際に大工さんが自分の家を建てている姿をみると、労いたくなる」という意見が多いようです。 また、棟上げの日に棟梁が人脈を使って集めた大工さんたちは、棟上げのためにわざわざ仕事を調整しながら集まってくれます。上棟式で、施主が集めた大工さんたちを労うことは、棟梁の顔をたてることにもなりますし、何よりとても喜ばれるでしょう。 そんな感謝の気持ちを込めてご祝儀を渡せば、きっと後悔には繋がらず、良い思い出になるのではないでしょうか。

雨が降ったら上棟式は中止?

雨でも行うことがほとんどです。そもそも家づくりに使われる木材は、充分に乾燥させてあります。多少の雨が降っても、内部まで水が浸透して腐るということはまずありえません。 作業自体も、肝心な部分はスムーズに雨から守られるような流れになっていますので、よほどの大雨や強風でない限り、心配しなくても大丈夫です。 また、棟上げ日に向けて、重機や大勢の大工さんを押さえてあることもあり、スケジュールを簡単に動かすことは難しいと思っておきましょう。

雨の上棟式は縁起が悪い?

雨で上棟式を行うことになると、なんとなく縁起が悪いと気にする方もいるようですが、むしろ縁起が良いすらと言われています。 幸せや福が「降り込む」、または「永遠の火消し」と言って、火事にならないとも言われているそうです。

上棟式での挨拶は何を話したらいい?

堅苦しく考える必要はありません。無事棟上げを迎えた喜び、工事をしてくれる大工さんや関係者への感謝、残りの工事が無事故で進むよう祈願する気持ちを素直に伝えましょう。 形式ばった言葉よりも、心から出てきた言葉の方が関係者の方も喜ぶはずです。

ご近所への挨拶は必要?

上棟式をされた方は、前日または当日に、上棟式でお騒がせすることとお詫びの気持ちを伝えたという場合が多いようです。余裕があれば、手土産を持参しても良いでしょう。 手土産を渡す場合、基本的には次のようなものを選ぶのが一般的です。 ● 赤飯、紅白のお餅などの縁起物
● 洗剤、タオルなどの日用品
● ジュースやお菓子などの食べ物
ご近所の年齢層がわかる場合には、それに合わせた手土産を選ぶようにするのもおすすめです。

上棟式の日にちはいつにしたらいい?

上棟式の日にちは、住宅メーカーから「この日」と指定されることもよくあります。もしも、上棟式の日にちを自分で選ぶことが出来る場合には、建設吉日を選びましょう。 建設吉日とは、家の工事をするのに縁起が良いとされる日のことをいいます。この建設吉日は「十二直」と呼ばれる暦で調べることができます。 あまり縁起の悪い日にはしたくないのであれば、事前に工務店や棟梁に相談しておくと調整してくれるかもしれません。 詳しい建設吉日を知りたい方は、インターネットで建設吉日カレンダーを検索してみましょう。

上棟式ではいくらくらいかかるのが相場?

平均相場としては、全体で10万円前後から、高くて30万円ほどかかるようです。内訳としては、上棟式に使う小物、お弁当や飲み物、お菓子などの差し入れ、ご祝儀、手土産等が挙げられます。 どのようなグレードにするかによっても違ってくるので、無理のない程度のものを選ぶようにしましょう。

餅まきに使う餅はどんなもの?費用は?

上棟式に使う餅は、紅白の餅やひし形の餅、丸い餅などが使われるようです。ご近所の方にも参加してもらう場合には、だいたい人数×5個くらいがちょうど良いでしょう。費用的には、15,000円〜20,000円程度かかるのが相場です。 また、現代では餅だけでなく、お菓子、5円玉や50円玉に赤い紐を結んだり、おひねりのように包んだものなどが使われています。

一生に一度の棟上げの日を楽しもう!

棟上げや上棟式について解説してきましたが、そもそも棟上げ・上棟式という言葉自体を初めて聞いたという方も多いでしょう。棟上げの日は、あなたの家にとって、とても大切な日です。 一生住む家が出来上がっていくことを実感できる良い機会ですので、せっかくなら楽しんだ方がお得です。棟上げの日に、大工さんと距離を縮めることで、いろいろなことを質問できるようになり、家に対する思い入れがより強くなったという方もいます。 ぜひこの記事を参考にして、事前の準備を余裕をもって行い、棟上げ・上棟式を楽しんでくださいね。

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