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iemiru コラム vol.402

【連載】一級建築士目線の家づくり vol.1

忙しい日々に追われる毎日。仕事が遅くてすれ違い、週末は子供につきっきり、リビングではテレビやスマホに夢中。 同じ屋根の下に住んでいても、当たり前となってしまった夫婦の時間は、マンネリ化するばかりです。 しかし、子供はいつか家を巣立ち、夫婦二人になる時も来るはずです。 もし、家の新築もしくはリフォームしようと考えられているのであれば、「夫婦の仲を深める家づくり」をしてみませんか。 この記事では、そのポイントを紹介していきます。是非、参考にしてみてください。

ポイント1:キッチンを中心に

一昔前、戸建住宅やマンションの間取りは、キッチンやリビングが分離されているのが当たり前とされていました。
しかし最近では、「LDK」と表記されるように、家族が憩う場となるリビングとキッチンを繋げた間取りが主流となってきています。 また、結婚後も働き続ける女性が増加し、それに伴って、家事に参加する男性も増加傾向にあります。
「キッチンでの料理や準備・片づけ」もその一つです。
キッチンに立つ時間は家で過ごしている全体の時間から考えてみると、かなりの割合を占めます。そんな時間を夫婦が同じ空間を共有するチャンスにしない手はありませんよね。 そこでまずは、キッチンを中心とした夫婦中が深まる空間づくりの例をご紹介します。

対面型キッチンでお店気分

今ではすっかり主流となった対面型キッチン。
家のキッチンが対面型になっていれば、料理をしながら会話をしたり、食べている様子を見たりすることもできます。
小さなお子様がいたり、忙しくて時間がなかったりといった理由から、外食を我慢している夫婦もいらっしゃるでしょう。そんな時に、今日はご主人がシェフで奥様がお客様という設定で、お店に行った気分になって食べたいものを作ってあげるのはというのはいかがでしょうか。対面型キッチンであれば、こんなことも可能ですよ。

共同作業でストレス軽減

キッチンにおける家事を、共同作業にしてみてはいかがでしょうか。
最近のキッチンの形状は様々で、従来の直線型のものだけでなく、L型の形状をしたキッチンや、別に作業台があるタイプなど様々な工夫がされています。
「キッチンには、料理ができる必要最低限なスペースがあればよい」と考えるのではなく、夫婦二人が並んで作業しても大丈夫なゆとりあるスペースを確保してみましょう。
仕事で疲れている時に、一人で料理をするのはストレスになってしまうかもしれませんが、二人で共同作業にすれば作業時間も短縮できますし、限られた時間の中でも、夫婦で楽しくコミュニケーションを取ることができますよ。

リフォームするなら最新設備を

キッチンの設備は最新のものを入れることをおすすめします。
たとえ料理が好きな人であっても、毎日となると負担と感じる時はあるものです。そこで、可能な範囲で省力化してしまいましょう!
「設備を良いものにすることで、お互い負担を軽減する」というのも、夫婦仲を深める上で大切となる思いやりではないでしょうか。

おすすめ・人気の最新設備

I Hコンロ
なんといっても手入れが楽なのが特徴です。ガスコンロでは実現できないフラット構造で、さっと一拭きでお掃除完了です。 タッチレス水栓
センサー部に手をかざすだけで、吐水や止水ができます。洗っている途中の泡だらけの手で蛇口を触るなんて必要ありません。 掃除できるレンジフード換気扇
今まで業者に頼まなければできなかった換気扇の内部も、掃除できる機能がついたものです。換気扇を自分で簡単に掃除できるのは、ありがたいですよね。 食洗器
センサー内蔵の食洗機では、「汚れセンサー」「食器量センサー」「室温センサー」が内部についており、最適な洗い方を自動的に判断してくれます。ボタンひとつで食器洗い完了です。 可動式の吊戸棚棚
吊戸棚は一般的に天井に近い上部に設置されている為、下に踏み台を設けたりして高い部分の物はとったりしなくてはなりません。可動式の吊戸棚であれば、下部に引きおろしができるので出し入れも楽になります。

ポイント2:夫婦が一緒にいれる場所を作ろう

リビングでも個室でも構いません、夫婦が一緒に入れる空間を作りましょう。 そこでは趣味をしていてもいいし、仕事をしていてもいいし、好きなことをお互いがやっていてもいい場所です。個人で部屋に閉じこもるのではなく空間を共有し、同じ時間が流れることが重要なのです。

間取りで自然に

住宅の中では極力空間を繋げることが有効です。空間が繋がっている事で、相手が何をしているのかなどを察しやすくなり、自然と空間を共有することができるでしょう。
新築で家を建てる場合などでは、1階のLDKを吹き抜けで2階につなぎ、セカンドリビングやファミリースペース、共同書斎など、一体に繋げる事で同じ時間や空間を共有できます。

寝室は夫婦のプライベート空間

夫婦仲を深める為には二人だけの空間も大事になってきます。子供や他の家族がいる中では話せない事などを話したり、夫婦二人でゆっくり休んだりするのに最適な空間といえば寝室です。
夫婦二人共がリラックスして過ごせるよう、お互いの価値観を尊重したつくりにしましょう。
一般的に寝室には、ベッドや机を置いたり、クローゼットを設けたりしますよね。
例えば、映画を見るご夫婦なら、ベッドからでも見える位置にテレビを配置して、二人で映画鑑賞というのはいかがでしょうか。
こんな風に、寝室をただ寝るだけの部屋から、夫婦だけの時間を楽しめる空間にしてしまいしょう。

個室を作るなら、趣味の部屋

ここまで、夫婦で共有できる空間を持つことの大切さをご紹介してきました。
しかし実は、互いの趣味の部屋を作ることも、夫婦仲を深めるのに有効な手段なのです。 夫婦といえども、自分が持っている趣味や好みは変えたくないものですし、そもそも趣味と言うものは、良い意味で「互いが自立している」ためにも必要なことです。
一人で趣味に没頭できる空間があるからこそ、お互いのプライバシーや夫婦としてのモラルも保てるのではないでしょうか。

ポイント3:庭でほっこりと

夫婦仲を深められるのは家の中だけではありません。気分を変えて庭にも、夫婦で寛げる場所を作ってみましょう。
住まいにおける庭は、「外と中の中間的要素を持ったプライベート空間」です。
ウッドデッキなんかがあると、テーブルとイスを用意して、お日様浴びながら二人でゆっくりランチなんて言うのも良いですね。
そんなに広くない庭であっても、ガーデニングやちょっとした家庭菜園などであれば、夫婦が二人で共同作業をする場所としては最適です。

尊重そして共有

今回は「夫婦仲を深める家づくり」の例をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
大前提として、これから家づくりをするご夫婦はまず、今までの自分の固定観念を一度リセットし、相手を思いやるということから始めてみてください。
夫婦というものは、異なる環境で育ってきた2人の個人がペアになっています。それぞれの家庭、性格によって違う価値観があって当たり前です。
そんな二人がずっと仲良く暮らしていくためには、お互いを尊重しつつ、空間・時間を共有できる家づくりが必要不可欠なのです。

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