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iemiru コラム vol.436

スケルトンリフォームでお得に新しい家を手に入れよう!メリットや注意点まとめ

スケルトンリフォームでお得に新築気分!

「そろそろマイホームを購入したい」「老朽化で家を建て替えたい」。そんなあなたにおすすめなのが、スケルトンリフォームです。スケルトンリフォームなら、お得に新築気分を味わうことが出来ます。 そこで今回は、新築よりも安い価格で家を生まれ変わらせることができるスケルトンリフォームについてご紹介していきます。

スケルトンリフォームとは

スケルトンリフォームとは、その名の通り、一旦住宅をスケルトン状態にしてから、大幅にリフォームすることをいいます。壁紙や建具だけでなく、間取りまで変更することができるので、全く違う住宅に生まれ変わらせることが可能です。 新築よりも価格が安くなる場合が多く、中古住宅+スケルトンリフォームのスタイルも人気を集めています。

スケルトンリフォームの4つメリット

それでは、まずはスケルトンリフォームにはどのようなメリットがあるのかをご紹介していきます。

メリット1:費用を抑えて新築同然にすることができる

スケルトンリフォームの一番のメリットは、安い費用で新築同然の空間を手に入れることができる点にあります。「新築同然」と言うのは、見た目だけではありません。 骨組み以外は全て作り直すので、新しい機能や素材も取り入れることが出来ます。その上、価格としては、新築購入の3分の2程度や、場合によっては半額で行える場合がほとんどです。 今お住まいの家が、「耐震性や機能性で老朽化してきているけれど、建て替えするほどの費用はない…」といった場合に、スケルトンリフォームを選択肢の1つとして選ぶ方も増えているようです。

メリット2:間取りの自由度が高い

スケルトンリフォームなら、骨組みまで解体してから作り直すので、間取りまで変更することが可能です。間仕切りを取り払って2部屋を1つにまとめるといったことはもちろん、柱を抜いて全く違う間取りを新築の時のように作ることが出来ます。 マンションの場合でも、管理規定に違反しないか、構造上問題がないかをクリアできれば間取りを変更することが出来ます。ただし、事前の確認が非常に重要になってきます。

メリット3:耐震・断熱面でも安心

老朽化した住宅の心配と言えば、地震や火事が起こった際の脆さが挙げられます。しかし、スケルトンリフォームなら、内装や外装まで全て施工しなおすので、家自体の耐震・断熱性能を高めることが出来ます。 まず、住宅の耐震性を決めるのは、その基礎である土台と、耐力壁と呼ばれる壁の量です。 スケルトンリフォームは、耐震性に問題のある住宅であっても、その建物に最適な基礎補強を選択出来ます。また、壁も全て作り直すため、耐力壁を増やし、新築同然の耐震性まで高めることが出来るのです。 また、断熱性能に関しては、お好きな断熱素材を選ぶことが出来ます。そのため、新築と変わりない暖かさを保った家が出来るでしょう。

メリット4:減税・補助金制度が使える

スケルトンリフォームを行う場合に受けられる減税制度や補助金制度もあります。例えば、耐震リフォームや省エネリフォーム、バリアフリーリフォームを行うことで、所得税、固定資産税、贈与税などの減税措置をうけることができます。

スケルトンリフォームで注意すべきこと

メリットの多いスケルトンリフォームですが、既存の建物ありきで工事を行っていくため、注意点も多くあります。どのような点に注意すれば良いのかを確認していきましょう。

新築よりも技術が必要

スケルトンリフォームは、全く新しく建てる新築に比べて、骨組みにした住宅を見極めながらどこまで変更することができるか見立てる必要があります。 基礎の状態や度重なるリフォームのあとなど、解体して初めてわかることも多く、予期せぬ自体にも対応していく必要があるため、それなりの経験や知識が欠かせません。実績のある業者を選ぶことがもっとも重要と言えるでしょう。

マンションの共用部分や制約がある部分は変更できない

マンションをスケルトンリフォームする場合、配管の位置を変更したり、間取りを変更したりといったことも可能ですが、共有部分は変更できないという点に注意が必要です。 スケルトンリフォームできるのは、壁と床、天井に囲まれた部屋部分のみです。ベランダやバルコニー扉、窓や玄関ドアのサッシなどは共用部分になるので変更することが出来ません。さらに、マンションの規約に制約がないかどうかも確認が必要です。

スケルトンリフォームが向かない住宅もある

例えば、基礎がひどく傷んでいる場合には、新たに建て替えた方が安くつくこともあるので、事前にしっかりスケルトンリフォームが向いているのかを確認する必要があります。 また、2×4工法で建てられている住宅は、間取り変更ができません。間取りまで大幅に変更したい場合には、あらかじめ間取り変更が可能な工法なのかを業者に相談すると良いでしょう。

スケルトンリフォームの流れ

それでは、ここからはスケルトンリフォームをする際の流れについて解説していきましょう。流れを知っておくことで、工事がどの段階まで進んでいるのか想像しやすくなります。

1.解体

まずは、既存の住宅を解体していきます。通常、家を解体する場合には重機を使って壊していきますが、スケルトンリフォームの場合には、骨組みを残しておく必要があるので手作業で壊していきます。

2.不要な柱を抜いていく

住宅が骨組みだけになったら、間取り変更するのに不要な柱を抜いていきます。しっかり補強しながら抜いていかないといけないので、職人の知識や技量が必要です。

3.補強工事を行う

スケルトン状態にした住宅を補強していきます。軸組の構造を確認しながら、構造計算をし、基礎や柱の補強を高めていきます。

4.断熱工事を行う

基礎や柱の補強が出来たら、続いては断熱工事を行っていきます。断熱材に何を選ぶかですが、その地域にあったもの、アレルギーに対応したものなど特徴があるので、業者と相談しながら決めていきましょう。

5.屋根や外壁を仕上げていく

屋根や外壁を工事していきます。屋根に構造用合板を増し討ちしてから、ルーフィングを張っていきます。

6.内装工事〜完成

補強・断熱・外壁工事が終わったら、内装を仕上げていきます。新築同様に建具や床、壁の種類などを好きに選ぶことが可能です。内装工事が終わったら、スケルトンリフォームの完成です。 このように、ほとんど新築工事同様に大規模な工事になるため、近隣への挨拶や代わりの家の確保なども必要であることを覚えておきましょう。

スケルトンリフォームと間違えやすい用語

スケルトンリフォームと似た言葉に、リノベーションやフルリフォームなどの言葉があります。それぞれどんな違いがあるか明確にわかる人は少ないかもしれません。ここでは、そんなスケルトンリフォームに似ている言葉を解説していきます。

リノベーションとの違い

住宅におけるリノベーションとは、「手を加えて新しいものを作り出す」「価値を高める」という意味を表しています。つまり、解体してもしなくても、価値を高めて新しいものを作り出す工事であれば「リノベーション」と呼ばれるのです。 スケルトンリフォームは大規模な工事なので、ほとんどの内装を作り直したり、間取りを新たにして価値を高めることになります。要するに、スケルトンリフォーム=リノベーションであるケースがほとんどでしょう。

フルリフォームとの違い

フルリフォームは、さらに広い意味で使われます。全体的にリフォームすることを指しているので、スケルトンリフォームもリノベーションも、全てフルリフォームということになります。

スケルトンリフォームについての疑問にお答え

最後に、スケルトンリフォームにまつわる素朴な疑問にお答えしていきます。

スケルトンリフォームの工期はどのくらい?

スケルトンリフォームの場合、住宅を解体しないとわからない点が多く、工期も一概には言えません。解体した際、リフォームを繰り返した跡があったり、思ったよりも柱や基礎が老朽化していた場合には、工期が延びる可能性もあります。 一般的には、マンションの場合でも2ヶ月ほど、戸建の場合は3ヶ月ほどかかると思っておきましょう。

スケルトンリフォームの価格相場は?

スケルトンリフォームの価格相場は、工事の規模によって全く違います。600万程度のものから1800万程度かかるなど、幅広いのが特徴です。 解体した住宅の状態によっては、新築を購入するよりも高くついてしまうこともあるので、中古物件をスケルトンリフォームする場合には、住宅の状態をできる限り見極めることが大切と言えるでしょう。

新築・建替えに悩んだらスケルトンリフォームを検討しよう!

スケルトンリフォームは、新築よりも安い価格で綺麗な家を手に入れることができると、近年非常に話題になっています。間取りや内装をまるごと新しくできるだけでなく、耐震性を見直すこともできるため、選択肢に入れる方も増えていますね。 ただし、スケルトンリフォームには注意点も存在します。マンションの規約を確認することや、リフォームする物件の老朽化している度合いから、リフォームか、新築や建替えにするのかを見極めること、そして何より経験豊富な質の高い業者を探すことが大切です。 新築よりも高い技術を必要とするスケルトンリフォームを成功させるためには、事前に注意点や他のリフォームの選択肢を把握しておくこと、そして建替えや新築などと比べたメリット・デメリットを知ることも重要と言えるでしょう。 新築か建替えか迷っているなら、ぜひスケルトンリフォームを選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?安い価格で、全く別の家に生まれ変わるかもしれませんよ。

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