【連載】インテリアコーディネーターshiroの「インテリアと暮らしのヒント」vol.5

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新年を迎える準備とお正月のインテリア


いよいよ師走。クリスマスや大掃除、やることはたくさんありますが、新年を迎える準備も少しずつ始めましょう。年末はインテリアの見直しにもいい時期です。お部屋をリフレッシュさせて、新たな気持ちで新年を迎えてみませんか。

お正月飾りの意味と暮らしに合わせたアレンジ

世界でもここまで大々的にお正月を祝うのは、日本独特の習慣です。本来、お正月とは「歳神さま」をお迎えする行事。門松、しめ飾り、鏡餅……。お正月のしつらえにもそれぞれ意味があります。お正月は日本の伝統を知るいい機会。お部屋や暮らしに合わせてアレンジする場合は、本来の意味も理解して上手に取り入れましょう。
お正月飾りは、縁起が悪いと言われる12月29日を避け、遅くても30日までに飾ります。お正月が過ぎても、新年の「松の内」までは飾っておきます。松の内は一般的には1月7日までですが、地域によっては10日や15日までのところもあります。

門松

門松は歳神さまの「依代(ヨリシロ)」。神さまが家を回るときの目印と言われています。形は地域によってさまざまですが、使われているのは松や竹などの常緑樹。冬でも葉の色を変えない常緑樹は、昔から神聖なものと考えられていました。
門松が家の雰囲気に合わない場合は、お正月用の寄せ植えやコンテナガーデンはいかがでしょう。玄関の脇に置けば、お正月らしさが表現できます。松などの常緑樹や葉牡丹、南天、シクラメンなどを組み合わせるのが定番。松の内までは松や竹、水引などを飾り、その後はお花中心の寄せ植えに作り直してもいいと思います。

しめ飾り

神さまがおいでになる神聖な場所の「不浄を断つ印」として飾る「しめ飾り」。わら縄をベースに、不老不死を象徴する「裏白(ウラジロ)」、子孫繁栄をあらわす「橙(ダイダイ)」や「譲り葉(ユズリハ)」、喜びを意味する「昆布」、神聖な「松」など縁起物をあしらいます。組み合わせや形、飾る場所は地域によって色々です。
最近は現代的なしめ飾りや、しめ飾りの代わりになるようなスワッグやリースも増えています。なかにはクリスマスからお正月まで使えるものも。クリスマスが過ぎたら、リボンを水引に替えたり、縁起物をプラスしたりしてお正月用にアレンジしましょう。

床の間飾りと鏡餅

和室の床の間は家の中でも神聖な場所。お正月にはおめでたい掛け軸をかけて、鏡餅などの縁起物を飾ります。鏡餅は生命力の象徴、心臓をあらわしているともいわれます。
床の間がない場合は、床の間に代わるような場所を家のどこかに作ってみてはいかがでしょう。玄関やリビングのチェストの上など、お客さまの目に入る場所を選びましょう。クリスマスのデコレーションをしていた場所があれば、その場所をお正月仕様に替えてもいいですね。きれいにお掃除してから、鏡餅やしめ飾り、お正月用のお花などを飾ります。

餅花

地域によっては、1月15日からの小正月に飾るところもある「餅花(モチバナ)」。豊作を祈る縁起物です。小さな紅白のお餅やお団子をヤナギなどの枝につけて室内に飾ります。
ほかのお正月飾りとは少し趣が違う可愛い雰囲気で、意外にいろんなインテリアに似合います。枝と切り餅、食紅があれば、自分でも簡単に作れます。お子さんと一緒なら、さらに手軽に粘土で作るのも楽しそうです。餅花だけを花瓶などに生けてもいいですし、ほかのお飾りやお正月のお花と組み合わせても華やかになります。

和紙や折り紙、身近な材料でお正月を演出

お正月専用に色々そろえようとすると費用がかかるもの。お正月用のテーブルセッティングやしつらえを手軽に演出したいなら、和紙や折り紙、水引など身近で安く手に入る材料を活用してみましょう。和紙をランチョンマット替わりに。和風の折り紙で折った鶴を箸置きに。水引でナプキンを縛ってナプキンリング替わりに。いろいろなアイディアを考えるのも楽しいですね。紙なら毎回新しくできるので、ゲストが多いお正月には便利です。お正月のお花から千両や松の枝を少しもらって、テーブルやお皿にあしらっても素敵です。
お正月の飾り付けをするときに意識したいのはお正月カラー。お正月らしい色と言えば、赤、白、金。少し黒をプラスしても、和風な感じが強まります。

お正月のお花で室内をリフレッシュ

普段はなかなかお花を飾ることができないご家庭でも、お正月にはお花を飾りましょう。生きているお花やグリーンが、室内をリフレッシュしてくれます。
お正月に飾るお花は、お正月飾りと同様に縁起の良いもの。松、竹、梅、南天、千両、万両、葉牡丹、菊など。華やかなアレンジもお正月らしくて素敵ですが、シンプルなインテリアには、お花の色数や種類を絞ると合わせやすいです。
透明ガラスの花瓶は和の雰囲気にはなりにくいもの。適当な花瓶がない場合は、ガラスの花瓶を和紙で巻いたり包んだりすると、お正月らしい雰囲気になります。水引を結んでも素敵です。

ファブリックや日用品の見直し

この記事のライター

ライター / Shiro (一級建築士/インテリアコーディネーター/キッチンスペシャリスト) 長年勤務した住宅関連会社を退職し、マンション2人暮らしから、2世帯住宅で親との同居をスタート。住まいと暮らしに関する執筆を始める。インテリア、草花、本が好き。

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プロフィール/chiko(DIYクリエイター/WAGON WORKS代表)ブログ『STUDIO IN THE AFTERNOON☆毎日がDIY☆』で、DIYでの自宅の改装や100均リメイクなどを紹介。著書『Let's DIY! カフェみたいなお家をつくろう』のほか、講演やテレビ出演、執筆などで活躍中。





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