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iemiru コラム vol.49

人生最大の買い物で後悔はしたくない! 家づくりの基本PART2 ~住宅展示場の攻略法と家づくりの優先順位を考える~

失敗しない家づくりのための心構え(前回のおさらい)

敗したくない人のための「家づくりの基本」のPRAT2になります。 PART1で説明した家づくりの基本は大きく2つありました。ひとつめは、「住宅メーカー任せずにせず、しっかり要望を伝える」ということ。もうひとつが「最初に行った住宅展示場や完成見学会で決めない」でした。 忘れちゃったという人やまだ読んでないという人は、PART2を読んだ後でいいので、PART1も読んでくださいね。 PART1では、「信頼できる住宅メーカーをどうやって選ぶか」にフォーカスして解説しましたが、今回のPART2では、実際に住宅展示場や完成見学会へ足を運んだ際に見るポイントについて説明します。加えて、どうやったらしっかり自分たちの要望を住宅メーカーに伝えることができるのかについて考えます。より実践的な内容になっています。 それでは、「住宅展示場を見る際のポイント」から、始めましょう。

住宅展示場を見る際のポイント

各住宅メーカーがいちばん力を入れているのが、住宅展示場といってもいいでしょう。注文住宅の場合、完成したものがない中で商談を進めなければならないため、「ここが当社の強みです」「構造はこのようになっています」といった自社の強みを、住宅展示場を使って説明することができます。また、私たちも「家を建てよう」と思った時、必ず住宅展示場に足を運びますよね。住宅メーカーにしてみれば見込客を集客するための有力なツールなのです。 さて、実際に住宅展示場を回ると、いろいろな発見があっておもしろいです。例えば、特徴的な構造を打ち出しているところは、住宅展示場の一部をスケルトンにして見せたり、使用している実物の部材を展示したりします。間取りの柔軟さを打ち出しているところは、屋根裏にロフト、中二階に隠れ部屋などを設けます。無垢を得意としているところは、床は天然の無垢材を使用しますし、和を重視するところは、手縫い畳、磨き丸太の床柱、雪見障子で演出します。 ただし、注意しなければいけないのが、住宅展示場が見劣りしないように高価なものをしつらえている傾向にあるということ。いわゆる「オプション」が至るところに使用されているんですね。このため、住宅展示場のような家を想像していたのに、「実際に建った家は違った」なんて感じることも大いにあるのです。こういった思い込みを防ぐには、「このキッチンは標準仕様ですか? それともオプション仕様ですか?」と確認するとよいでしょう。 基本的に住宅展示場は、南向きを想定した家で建てられています。玄関とリビングが並び、その前にはアプローチと庭が広がるので、住宅が映えるのです。実際はすべての土地が南向きだけとは限りません。それぞれの敷地条件によって最適な間取りがあって、当然ながら家のイメージが異なってきます。 やたら大きくてオプション仕様、しかも南向き限定の住宅展示場なんて、行ってもあまり意味がないのでは……? いやいや、そんなことはありません。住宅展示場に設置してあるソファに腰掛けてみてください。家で過ごす時間のほとんどは座っています。座った目線で自分が必要とするリビングの広さをイメージしてみましょう。キッチンも同様です。料理をする真似をして導線を確認します。自分に合ったキッチンがわかります。さらに各住宅メーカーのアイディアの宝庫なので、「あ、こういう家づくりもいいな」「最新の住宅設備はこうなっているのか」など、勉強になることも多いです。自分たちの将来の生活を体験できる場所、どんな家に住みたいかがイメージできる場所、それが住宅展示場なのです。

完成見学会やオープンハウスを見る際のポイント

続いて、完成見学会やオープンハウスを見る際のポイントについて説明します。 実際に建て主が建てた家ですので、豪華な住宅展示場と違い、現実的な家として見学することができます。これが一番のメリットです。 中には、「自分の趣味じゃない家を見ても意味がない」という人がいますが、建て主さんの希望で建てられた家ですから、家族構成や立地条件、住まいづくりの考え方が違うので、自分のイメージと合わないことは当然です。 完成見学会で見るポイントは、建て主がどのような要望を住宅メーカーに伝え、それに対し、住宅メーカーはどのように応えたかを確認することです。 「建て主さんはどういう方ですか?」 「はい、娘さんがピアノを習っておりまして、近隣ご迷惑にならないようにピアノのお部屋の配置や音漏れに注意しました。ご覧ください」 こういったやりとりをして、住宅メーカーの対応力や提案力を見極めていきます。 どのくらい建築費用がかかったかを聞くことも忘れてはいけません。建築費用から坪単価を計算します。坪単価は家が大きくなると低くなり、狭くなると高く性質があるため、「当社は30万円から対応します」とか「そうですね、大体50万円から70万円の間でしょうか」といった曖昧な答えしか聞けないものですが、実際に建てた家ならば、坪単価をズバリ知ることができます。ここで聞いた坪単価は、自分が予算を立てる際、とても参考になります。

住宅メーカーと相談する前に、これだけは考えておきたいこと

それじゃ、住宅展示場や完成見学会を見るポイントがわかったことだし、早速、足を運ぶぞ! と行きたいところですが、ちょっと待ってください。実際に足を運ぶ前に、考えておきたいことがあります。 それは、自分が「どんな家を建てたいか」と「どのくらいの予算があるか」です。 「どんな家を建てたいか」 とにかく自分たちが住みたい家を書き出します。吹き抜けがほしい、書斎がほしい、陽当たりがいい、静かな環境がいい、掃除がしやすいなどなど思いつくままに書き出します。この時、単語帳に書き出すといいです。すべてを書き出ししたら、単語帳を並び変えて優先順位をつけます。例えば、「静かな環境」と「駅から近く」と相反するものが出てきたら、これは話し合ってどちらかを選んでください。こうして出来上がったのが、自分たちの理想の家のキーワードです。 「上位3つまでは譲れない」「ここから下は妥協してもいいかな」と、意見がまとめられれば上出来です。 「どのくらいの予算があるか」 次に予算を把握します。まずは頭金ですね。自己資金はいくら用意できるかということです。続いて年収。ここでは世帯年収で考えます。借入金利によって違いますが、年収500万円で35年ローンなら3,000万円近くまで借入が可能でしょう。 一般的には年収の25%以内が毎月無理のない返済額といわれています。予算を把握するにはネットが便利です。住宅ローンの返済シミュレーションを計算してくれるサイトがあるので、頭金や年収を入力するだけで、借入可能額や毎月の返済額がわかります。住宅メーカーと相談する前に自分自身で試しておくことをお勧めします。

住宅メーカーへ要望を上手に伝える際のポイント

住宅メーカーがいくら住宅のプロといっても、建て主が要望を伝えなければ、理想の家にはなりません。要望を伝える時には、できるだけ具体的に伝えることが基本です。「リゾートっぽい家がいいな」や「寝室は落ち着いた感じにして」といった抽象的な要望では伝わりません。雑誌の切り抜きやネット画像などと一緒にできるだけ可視化することが有効になります。 間取りに自分たちの要望を反映させるには、家族の行動パターンや趣向を伝えてください。料理好きならリビングキッチン、2階にいても家族を感じられるようにしたいなら吹き抜け、外で泥だけになるスポーツが趣味ならば玄関以外からもお風呂場に行ける出入り口を設けるなど、生活しやすさが格段に向上します。 こうした打合せは営業マンとしますが、間取りの要望を伝える際は、設計担当者を同席させたほうがよいです。設計担当者に直接要望を伝えることができるだけでなく、「それではこんな感じはどうですか?」とすぐに提案をもらえ、ディスカッションが可能になるからです。住宅メーカーを訪問した際に、「間取りは、設計担当者と打合せしたいですができますか?」と事前に確認を取るとよいでしょう。 また、打合せした内容は記録しておくようにします。住宅メーカーのほうでも記録を渡してくれるところもありますが、家づくりは何度も打合せを重ねるので、何を伝え、何を伝えなかったのかが、わからなくなることがよくあります。その時に記録が役に立ちます。 直前までの打合せで玄関ドアの色はブラウンだったので、仕様書にはブラックになっていることもあります。人のやることなので、ミスはつきものです。OKのサインする時は記録と照らし合わせて確認することが大切です。

満足のいく家づくりのために

住宅展示場を見るポイント
・標準仕様かオプション仕様かを確認
・自分が求める暮らしのイメージを体験する
完成見学会を見るポイント
・住宅メーカーの対応力を見極める
・坪単価を知る
住宅メーカーと相談する前にやるべきこと
・要望を具体的に書き出し、優先順位をつける
・自分たちが掛けられる予算を把握する
いろんな家があり、いろんな住宅メーカーがあります。特に注文住宅の場合、白紙の状態から作り上げていくので、人と人との関係性が力を発揮する場面が多くあります。価格、デザインだけで決めるのではなく、自分たちの将来を真剣に考えてくれる住宅メーカーにお願いしましょう。 「プロの提案にも耳を傾ける」一方で「納得いくまで相談する」、そういう信頼関係が、失敗しない家づくりに大切です。

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