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iemiru コラム vol.73

よく分かるウッドデッキ解説!憧れのウッドデッキのメリットデメリットをまとめました

いまさら聞けない!ウッドデッキってなに?

「広い玄関に明るいリビング、そして使いやすく快適なキッチンダイニング。そして家の外に目を向けると、ウッドデッキの先には緑色の芝生がまぶしく光っている。」なんていう家に憧れませんか。間取りや壁紙の色など家の内部ばかりに目が行きがちな家づくりですが、ウッドデッキも家を形成する上で非常に重要な空間と言えます。 ウッドデッキを知ることは家づくりの可能性を広げる要素となりますので、ウッドデッキの事をあまり知らない方はもちろん、知っている方は再確認する意味でも、ここではウッドデッキの意味や材質、メリット・デメリットなどにスポットを当てて考えてみましょう。

ウッドデッキは庭に面した木製テラスのこと

ウッドデッキとは、木材または木材と樹脂を混ぜ合わせた合成木材などで作られた屋外に設置される木製のテラスの事を指しています。一般住宅などでは家と庭の間に設置されることの多いウッドデッキは、家からウッドデッキへの接続する部分を、家の高さとウッドデッキの高さを同等程度にする必要があるため、木材の下に土台となる部分を設置して家の高さと合わせるように平らに設置されます。この構造こそがウッド(木)デッキ(平らな部分)となるわけです。 ウッドデッキはほとんどの場合、家の構造物として扱われることはありません。基本的にウッドデッキは、エクステリアの一部として扱われていますので、設置する場合も家の建築とは別の工程や工賃になることが一般的です。しかし、実際にウッドデッキを設置してみると、家と庭を繋げる屋内と屋外に挟まれた「自由なスペース」として、生活の中でさまざまな場面で活用されているようです。

ウッドデッキの使い方

ウッドデッキは家と庭の間にある自由なスペースといったところで、家の一部でもあり庭の一部でもあると言える場所です。ではウッドデッキが設置されている事で、いったいどのような使用方法が想定できるか考えてみましょう。

ホームパーティなど家族団欒スペースが増える

ウッドデッキは、広さにより使い方も様々です。人一人が腰かけられるウッドデッキであれば、簡易的な椅子や机として使うこともできますし、簡易的な荷物置きとして使用することもできます。また、ウッドデッキの広さが数人乗れるような場合は、その上で食事をしたりちょっとしたパーティーなどをすることもできます。 特に家の中から外へ道具を持ち運ぶ時にウッドデッキは重宝します。ウッドデッキは基本的に家と密着していますので、窓を開ければ家の中の物を簡単にウッドデッキへ持ち出すことができます。ホームパーティーなどを楽しむ時には、食器や食材、調味料、机、椅子さらには子供用のおもちゃまでさまざまな物を簡単に屋内から屋外に運び出す事ができます。また、食べ終わった後の片付けもウッドデッキがあれば、部屋まで運び込む距離が短く比較的簡単にできます。 もちろんウッドデッキに十分な広さがあれば、バーベキューコンロを広げて炭火でバーベキューなんてこともできますし、炭を熾す手間が面倒くさいなんて場合は、家の中から延長コードなどで電源を引っ張りだしてホットプレートで焼き肉といったことも簡単にできます。また、屋内では少し抵抗がある揚げ物などの油を使う調理も、屋外であれば臭いなど気にすること楽しむことができます。さらに、冬場でも電源を使えばストーブも使えますし、鍋などで暖まりながら澄んだ空を家族で見上げるなんて時間も堪能できます。 いつもの屋内で食事をする時と雰囲気が違うだけで、子供たちも喜びますし家族との会話も自然と弾んでくるもので、屋外にも家族団欒のスペースを設けることができるのです。

ガーデニングやDIYなど趣味も楽しめる

ウッドデッキはオープンスペースとしても有効に活用することができます。ガーデニングなどで鉢植えに土を入れるなど作業をする時も、ウッドデッキの上で行えば、作業中に土がこぼれ落ちてしまったとしても、特に気にする必要が無く作業を進めることができます。また、屋外なので水も容易に扱うことができますので、草花に水を与えながらウッドデッキに腰をかけて作業を進めることなども可能です。ウッドデッキに簡易的なプランターを設置してハーブなどを栽培すれば、摘み立てで新鮮ハーブを食卓に出すこともでき、料理の幅もひろがることでしょう。 また日曜大工が趣味で、棚や机など日常の簡単なDIYを行う場合も、木くずが出ても気にする必要がありませんし、ノコギリを使う場合や出来上がった棚などに塗装を施す場合にも作業台としても活用することができます。屋外のスペースで趣味の作業が出来るので、汚れやゴミなどを気にすることなく趣味を思う存分楽しむことができます。最近では家で組み立てる大型家具などが販売されていますが、そういった家具でもウッドデッキで作業を行えば、床の傷などを気にすることなく作業を進めることができるというわけです。

ペットやお子様の遊び場になる

ウッドデッキの上で子どもの外遊びをさせることもできます。広さがあるウッドデッキであれば、ビニールプールなどを広げることもできますので、夏場には重宝すると思います。ビニールプールで思い切り遊んだ後は裸足で土などを歩くことなく室内に入れるので、汚れを気にする必要もありません。また、机などを出して粘土遊びなんていうのも良いでしょう。屋内では気になってしまう粘土の汚れも、屋外のウッドデッキであれば万が一粘土で汚れてしまってもホースとデッキブラシで洗い流せますから、細かいことを気にすることなく子どもを伸び伸びと遊ばせることができます。お絵描きや書道などで床が汚れることを心配する必要がありませんので、親としても気が楽ですよね。 また、ペットなどを外で遊ばせる際にも、芝生などの上だとダニやノミなど虫が付くトラブルがありえますし、土の庭の場合は足の汚れを拭き取る手間がありますが、ウッドデッキの上であれば虫などのトラブルは起きにくいですし泥で汚れることもありませんので、安心して外の空気を吸わせることができます。

バルコニーの変わりに物干しスペースにも

ウッドデッキが設置される場所は、大体の場合が日当たりの良く風通しが見込める場所となります。そんな場所はまさに洗濯物を干す場所としては最高のスペースだと思いませんか。洗濯機から庭の物干しスペースや2階のベランダに洗濯物を持ち出す苦労を考えると、家の中と繋がっているウッドデッキで洗濯物を干した方が労力的にも断然違います。また、夏場など突然の雨に見舞われても、洗濯物をすぐ取り込めますし物干し台の大きさによっては洗濯を干している台ごと家の中に退避させることもできますので、ウッドデッキで洗濯物を干すというのもなかなか良い方法だといえるでしょう。

ウッドデッキのデメリット

ウッドデッキの魅力については何点か挙げてきましたが、ウッドデッキを知る上ではデメリットも知る必要があります。それではウッドデッキにはどういったデメリットが考えられるでしょうか。

日々のお手入れが必要

ウッドデッキはカバーやシートなどを掛けることは無く、基本的には雨や風にさらされている状態で設置されています。そのため、雨や風はもちろんのこと太陽からの熱や砂ぼこりなどさまざまな外的要因により、月日が経つとどうしても劣化をしてしまいます。そういったことを防ぐために日頃から砂ぼこりを洗い流したり、雨水を拭き取ったりするなどの手入れが必要となります。ウッドデッキを設置しない場合はこういった行為が必要ではありませんので、設置した場合のデメリットと言えるでしょう。

定期的なメンテナンスが必要

ウッドデッキを綺麗な状態で維持するためには、定期的なメンテナンスが必要となります。特に天然木材を使用して設置されたウッドデッキは、砂ぼこりなどを放置しおくと木材の乾燥が進んでしまうため、ひび割れなどのトラブルの原因となるばかりでなく、木材を腐らせてしまう腐朽菌が繁殖してしまい、ウッドデッキ全体が朽ちて無くなってしまう恐れを含めています。さらに、年月が経つと木材の乾燥が進み、木材が反ってきたりささくれなどが出来てしまう場合もあります。 そうしたことからウッドデッキは定期的なメンテナンスが必要で、天然木材の場合はウッドデッキ表面の汚れを良く落として塗装を施したり、場合によっては木材の張り替えなどが必要となる場合もあり、業者などに頼む場合にはコストがかかってしまいます。人口木材の場合でも汚れを落とさないと劣化が早まります。どちらの木材を使用してもウッドデッキには定期的なメンテナンスが必要となるというわけです。

のら猫の寝床になることや、害虫が集まることも多い

ウッドデッキは日当たりが良い場所に設置されていますので、のら猫には絶好の睡眠場所となります。気づけば猫の寝床となっていて、猫が捕まえてきた動物の死骸や糞などを放置されている可能性もあり、猫除けなどの対策が必要になる場合もあります。また、天然木材で出来ているウッドデッキなどはシロアリなどの被害が出てしまう可能性もありますし、ウッドデッキの裏には蜂の巣が作られるなどの害虫が発生するトラブルも見受けられます。

ウッドデッキに向いた素材は?

ウッドデッキにはメリットやデメリットがある事がわかりました。それではウッドデッキを作るに当たってはどういった素材が向いているのでしょうか。

自然に調和し、加工もしやすい天然木

まずはウッドデッキの素材として今でも人気の高い天然木です。家や庭の形状に合わせてウッドデッキを作り上げたい場合は、加工がしやすい天然木が向いている傾向があります。特に家の形状に凹凸があるなど、ウッドデッキと外壁が斜めで接触したりする部分がある場合は天然木をその場で加工して合わせていくことが出来ますので、要望に合わせた理想のウッドデッキが作成できる可能性が高いです。 また、庭に多くの樹木が植えられていたり、建物が木造づくりの場合には、天然木を使うことで他の空間と調和したウッドデッキを演出することができます。

メンテが不要で維持しやすい人口木

人口木は、「樹脂木」とも呼ばれ、天然木とは違いプラスチックと木粉を混ぜ合わせて成型された木材です。人口木はプラスチックを有している木材なのでシロアリなどの害虫にも強い作りとなっています。そのため、特に虫よけなどの処理を施す必要がありません。また人口木は、天然木と違い湿気に強いため腐ることも無く防腐剤を必要としていませんの。こうしたことから人口木は、子どもやペットなどには安心の素材といえるでしょう。さらに、自然木は日がたつにつれて反りを伴ってきますが、そういったトラブルも人口木にはありません。それゆえ設置した後は壊れるなどの破損以外ではメンテナンスを行う必要がありません。 また、人口木の価格は天然木に比べると価格帯は安価なものが主流で色合いもバリエーションに富んでいます。さらに、人口木は加工が容易にできるのでDIYなどにも向いている素材といえます。ひと昔前は一目見ただけで人口木と分かる作りの物が多かったのですが、最近の人口木は技術の進歩が著しく一目では天然木との区別が付きにくくなりました。

ウッドデッキの相場価格は?

ウッドデッキを見積もってもらった時に、高いか安いか分からないなどということを良く耳にします。それではウッドデッキを設置するにあたり、相場となる価格はどのくらいなのでしょうか。

ウッドデッキの価格はサイズや素材で大きく変動する

一言でいうとウッドデッキの価格には相場がありません。ウッドデッキの価格は使う素材により変動するのはもちろんのことですが、ウッドデッキの広さや希望とする構造で大きく異なってきます。その理由は、ウッドデッキ設置にかかる費用には、材料費のほかに人件費や設計費などもかかるためです。   最も多い施工例としては、自宅に10平方メートルぐらいのウッドデッキを設ける場合で、この場合は施工日数が2日から4日ぐらいかかり、施工費用としては大体30万円から50万円といわれています。一方、マンションのバルコニーにウッドデッキを設置したい場合などは、使用する木材の量も少なくなりますし、施工日数も1日から2日ほどで済むため10万円から30万円程度で済む場合があります。また、ウッドデッキを広げて目隠しのラティスやフェンスなどを設置したり、夏の日差しを避ける目的でパーゴラを設置したりすると50万円から70万円になりますし、中には駐車場の上部など高い箇所へのウッドデッキや庭の広い部分をウッドデッキにするなどもあり、そういった場合は100万円を超えてくることもあります。 ウッドデッキに何を求めているかでその価格帯は大きく変わってきますので、まずは自分がウッドデッキを設置して何をしたいのか、どこまで必要なのかを費用と照らし合わせながら良く見極める必要があります。施工にあたっては設計士などと相談したりするのも重要となるでしょう。

安価なソフトウッド素材のデッキは耐久性が低いため注意

新築で家を建てた時にウッドデッキを設置したものの、数年後には腐って朽ちてしまったなどという事例を見かけることがあります。ウッドデッキは日の当たる場所に設置することが多く、人目に付く場所に設置されますので家の見栄えも悪くなりますし、朽ちたまま放置しておくと害虫の住み家になってしまう場合もあります。 こういったトラブルが起こる原因は、ハウスメーカーやビルダーと家を建てる打合せをしている中で、担当の営業や設計士などから「ウッドデッキをサービスで付けます」と話しをされた時などに発生しやすい事例で、ハウスメーカーなどがサービスでウッドデッキを提供する場合は、加工がしやすく価格の安いソフトウッドを使用しているからです。 ソフトウッドは耐久性には優れていませんので、屋外での使用を目的とした材木ではありません。その為、外気にさらされたウッドデッキは定期的に塗装をしないと長くも3年程度で朽ちてしまいますし、塗装をした場合でも水分を含みやすい箇所などは10年もてば長持ちした方といえるでしょう。サービスで設置されたウッドデッキはそもそも施主の思いれがそれほどでもない場合が多く、メンテナンス費用なお考えると定期的に塗装などを施さない場合がほとんどで、結果的に短期間で朽ちてしまうというわけです。 ウッドデッキを家づくりの段階から検討している場合は、安価だからとソフトウッドを選ばずにハードウッドかメンテナンスが楽な人工木にすることをおすすめします。どちらも価格的にはそこまで大差はありませんので、自分の好みや家の雰囲気に合わせて選択すると良いでしょう。

もう1つのリビングになるウッドデッキ

ウッドデッキは、リビングに繋げて作ればリビングの窓を全開することで、より開放的で広々としたリビング空間を確保できます。ウッドデッキの上で外の風を感じながら読書をしたり、お気に入りの音楽を聴きながらお酒を楽しんだりと、第二のリビングとしてくつろぎを与えてくれるスペースにきっとなるでしょう。

特徴をよく知って、憧れのウッドデッキを作ろう

いかがでしたでしょうか。ウッドデッキを検討する際には、自分がウッドデッキで何をしたいのか、家族がウッドデッキに何を望んでいるのかを良く考えることが大切です。また、設置場所も大切ですので、家の間取りを決めている時に、ウッドデッキが接する窓は大窓にしたり、アコーデオン式の窓にしたり、コンセントを外側に設置したり、同時に設計を進めることでより満足度のあるウッドデッキを手に入れることができるでしょう。 ホームパーティーの場としても第二のリビングとしても活用できるウッドデッキを手に入れて、より快適で理想的な家を検討していきましょう。

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